【試打評価】スリクソン ZXi RKT MAX ドライバー|スライサー向きのやさしいロケット

スリクソン ZXi RKT MAX ドライバーをトラックマン4で試打計測しました。
ZXi RKTシリーズ4モデルの中で、慣性モーメントが最も大きく重心が最も深い、いちばんやさしいとされているタイプです。
ZXi RKT MAXの計測データ

計測スペックはロフト9.0°、シャフトは純正のVENTUS TR ZXi-II 6のS、スリーブはSTDポジション。
ボールは計測器用のタイトリスト プロV1x(RCT)を使っています。同じ日にスタンダードのZXi RKTとRKT LSも同じシャフトで打っていて、その2機種とも比較しておきます。
| 計測項目 | 平均値 | ばらつき(±) |
|---|---|---|
| クラブスピード | 45.9 m/s | 0.4 |
| ボールスピード | 67.3 m/s | 0.9 |
| スマッシュファクター | 1.47 | 0.02 |
| 打ち出し角 | 11.6° | 1.0 |
| スピン量 | 2,528 rpm | 189 |
| キャリー | 243.4 yd | 7.2 |
| トータル | 270.2 yd | 4.0 |
| 最高到達点 | 26.4 yd | 4.2 |
| 落下角度 | 33.5° | 3.9 |
| スピン軸 | 13.3 左 | 4.6 |
| 曲がり幅 | 21.7 左 | 6.0 |
| キャリーサイド | 27.8 左 | 6.1 |
| 打ち出し方向 | 0.9 左 | 0.9 |

ヘッドの効率はいいです。スマッシュファクター1.47はサイト内61機種中10位で、ボールスピード67.3m/sも16位に入っているので弾きも結構良かったと思います。
初速のばらつきは±0.9m/sで、9球のうち最も速いボールは68.8m/sでした。


ところがキャリーは243.4ヤードで、サイト平均の248.3ヤードを5ヤード下回り、63機種中58位でした。
初速が出ているのにキャリーが伸びない理由は、つかまりすぎてボールが低くなったことにあります。まあ、これはぼくがドローヒッターという事も要因なので、相性の問題もある。
ヘッド性能は高いと思っているので、決して飛ばないドライバーという評価はしません。


ベストショットはキャリー252.3ヤード、トータル277.8ヤードで、初速68.8m/s、スマッシュファクター1.49、スピン2,590rpmでした。
9球すべてが左にいく大き目のフックボール

散布図を見てもらうと分かるとおり、9球ともセンターの左側に落下しています。
いちばんセンターラインに近いボールで19ヤード左、遠いのは39ヤード左でした。スピン軸は平均で13.3°左に傾き、曲がり幅は21.7ヤード左です。
当サイトのドライバー平均の曲がり幅が6ヤードほど左なので、その3倍以上という結果。

同じ日に同じシャフトで打ったスタンダードのZXi RKTが12.2ヤード左、RKT LSが8.9ヤード左だったので、同じシリーズでもMAXだけ別物のつかまり方だなと感じられましたね。
まあ、このシリーズ自体全体的につかまりは強めには出ているなとは思います。

逆にここまではっきりしているヘッドだと選びやすくはありますね。
スライスに悩んでいる人にはおすすめです。

つかまりすぎて低弾道傾向。ほぼチーピン


打ち出し角は11.6°で、3本の中でいちばん低く、サイト平均の14.0°より2°以上低い数字です。ほぼチーピンです(笑)
フッカーが打つと過度につかまってしまって、低弾道フックになるのが顕著になりそうなので、このモデルはあまりおすすめはしないですね。


ただ、こういった打球にも関わらずスピンは平均2,528rpmで、3本の中でいちばん多く、サイト平均より300rpm近く多いです。
前作ZXi MAXから変わったところ
前作のスリクソン ZXi MAXは2024年に計測しています。比較してみます。
| 項目 | ZXi RKT MAX(2026) | ZXi MAX(2024) |
|---|---|---|
| ボール初速 | 67.3 m/s | 65.9 m/s |
| スマッシュ | 1.47 | 1.44 |
| 打ち出し角 | 11.6° | 15.5° |
| スピン量 | 2,528 rpm | 2,497 rpm |
| 最高到達点 | 26.4 yd | 35.5 yd |
| キャリー | 243.4 yd | 248.0 yd |
| トータル | 270.2 yd | 268.5 yd |
| 曲がり幅 | 21.7 左 | 13.5 左 |
初速は65.9m/sから67.3m/sへ、スマッシュファクターは1.44から1.47へ上がりました。効率の改善という点では3兄弟の中でいちばん伸び幅が大きいです。
ただ、弾道はまったく逆になりました。前作は打ち出し15.5°、最高到達点35.5ヤードの高弾道だったのに対して、今作は11.6°と26.4ヤードで、9ヤードも低いボールです。曲がり幅も13.5ヤード左から21.7ヤード左に増えています。キャリーは前作のほうが4.6ヤード上で、トータルは今作が1.7ヤード上でした。
捕まりすぎてキャリーロスしてしまいましたね。弾道傾向がもろに影響している感じです。前作のMAXが良かった人は無理に買い替える必要はないかなと。

兄弟機と比較
同じ日に打った3本を、ぼくの数字で並べると、キャリーはスタンダードのRKTが253.2ヤード、LSが250.8ヤード、MAXが243.4ヤードでした。

打ち出しはRKTが12.7°、LSが11.8°、MAXが11.6°で、いちばん低く出ています。つかまりはMAXが飛び抜けて強く、LSがいちばん穏やかです。

寛容性の高いモデルの定番ラインと比べると、PING G440MAXは打ち出し14.1°、曲がり幅6.9ヤード左で、同じやさしい方向のヘッドでもつかまり方はかなり違っていますね。
テーラーメイド Qi4D MAXは1.9ヤード左とほぼ真っすぐでした。RKT MAXのつかまりは、この2本と比べても強い部類です。
構えた印象と打感

上から見た形は3本の中でいちばん丸く、後方に伸びています。MAX系統らしい形状ですが、カタチはけっこう綺麗で構えやすいです。

若干フックフェースに見えます。


打感はスタンダードのZXi RKTドライバーと似ています。ややパッカンタイプ寄り。

ウェイトはバックに10gのステンレスが1つだけです。スタンダードのトウ・ヒール2個、LSのフロント・バック2個と違って、MAXはウェイトに寄る弾道調整機能はありません。


ネックの可変スリーブ(QTS)は12ポジションで、ロフト角、ライ角、フェース角を調整できます。
スリクソン ZXi RKT MAX ドライバーのスペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ロフト角 | 9.0° / 10.5°(試打は9.0°) |
| 体積 | 460cm³ |
| 長さ | 45.75インチ |
| ライ角 | 59° |
| ボディ素材 | Ti-811 |
| フェース素材 | VR-チタン(Super-TIX 52AFS) |
| クラウン素材 | CFRP複合(カーボン) |
| ウェイト | ステンレス10g(バック) |
| 可変機構 | QUICK TUNE SYSTEM(12ポジション) |
| シャフト展開 | Diamana ZXi-II 50/VENTUS TR ZXi-II 6/VENTUS TR ZXi-II 5 |
| クラブ重さ(S) | 304g(Diamana 50)/313g(ZXi-II 6)/309g(ZXi-II 5) |
| バランス(S) | D2(Diamana 50)/D3(ZXi-II 6)/D2(ZXi-II 5) |
| グリップ | ツアーベルベットラバー360(50g・バックラインなし) |
| 試打シャフト | VENTUS TR ZXi-II 6(FLEX S・60g・トルク4.1・中手元調子) |
| 発売日 | 2026年9月12日 |
| シャフト(Sフレックス) | 重量 | トルク | 調子 |
|---|---|---|---|
| Diamana ZXi-II 50 | 50.5g | 5.3 | 中調子 |
| VENTUS TR ZXi-II 6 | 60g | 4.1 | 中手元調子 |
| VENTUS TR ZXi-II 5 | 55.5g | 5.8 | 中手元調子 |
総合評価
| 評価項目 | スコア |
|---|---|
| 飛距離 | 8.0 / 10 |
| 弾道の高さ | 5.5 / 10 |
| 低スピン性能 | 6.0 / 10 |
| 安定性 | 7.0 / 10 |
| 打感 | 7.0 / 10 |
| 構えやすさ | 8.0 / 10 |
| 操作性 | 3.0 / 10 |
| つかまり | 9.5 / 10 |
飛距離はキャリーが平均を5ヤード下回っていますが、初速とスマッシュファクターは上位なので、8.0としておきます。
球筋とのマッチングが良ければ飛距離は結構伸ばせると思います。つかまりは強烈に良いのでスライスでロスが出ている人とは好相性でしょう。
という事ですし、つかまりは3本の中で飛び抜けて強いので9.5にしています。

ポジションマップでは左端の下寄り。近くには前作のZXi LSやプロギア RS DUO MAXがいて、スタンダードのZXi RKTは中央寄りにいます。
右へのミスを減らしたいスライサーで、大きなヘッドで安心して構えたい人には向いていると思います。フッカーは基本的にスタンダードかLSから試してみてください。
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