本間ゴルフ TW777 ドライバーの試打計測を行ったのでレビューします。
計測にはトラックマン4を使用しています。(今まではGCクアッド使っていましたが、アプリなどソフトウェアの使いやすさから変更しました)

目次
本間ゴルフ TW777 ドライバーの概要とデザイン

TW777は2025年11月28日のドライバーで、前作TW767の登場から約1年での新作の発売です。本間ゴルフにしてはサイクルが早すぎるぐらいですね。
さて、TW777のドライバーはミニドラも含めると、3種類のラインナップです。この記事で取り上げているのは、460ccのフルサイズながら操作性が良いタイプに位置づけられるモデル。
テクノロジーとしては、ヘッドの大部分をカーボンで構成しているところですが、なんとなく見た目はキャロウェイのパラダイムみたいな雰囲気があります。気のせいでしょうか?
ソールには、チタンカーボンと言って、チタンの剛性とカーボンの軽量性を融合した素材を採用。
ヘッドは、フェース側のところだけにチタンが使われていて、後方のボディ部分はすべてカーボンで作られています。
あと、ソールにデザインされているモグラはデカすぎるぐらいな印象です。個人的にはやりすぎだろーと感じますけど、モグラファンの人からすれば嬉しいのかもしれません。

それから、テクノロジーとしては、カーボンリング成形という剛性を高める新構造を取り入れているということですが、今作ではボディ部分をほとんどカーボンで作っているけれど、とにかく剛性を高めていることを非常にアピールしています。
メーカーによると、剛性アップによるエネルギーロスを抑える方向で開発したようですが、最近ではカーボンで構成されているヘッドは珍しくもないので、技術的なところで言えば特段目新しさはないかな、というのが正直な感想になります。


ウェイトは前後に入れ替えできるタイプが装着されています。20.5gと3.5gのウェイトを入れ替えて弾道調整が可能。

フェース面がこちら。めっちゃタイトリスト感のあるデザインです。このフェースの模様については公式サイトでも言及はされていなかったので、ただの模様だと思われます。


460ccながらややコンパクトに見えるヘッド形状です。若干ハイバック気味な形状になっていました。
顔は相変わらず良いですね。非常に構えやすいです。フェースアングルもストレートでした。
本間ゴルフ TW777 ドライバーの試打計測データ


2024年以降、ドライバーはヘッドスピード44m/s〜46m/sの範囲内での計測に統一しています(1m/sぐらいは前後するのはご了承ください)。

試打計測の平均データが下記
| クラブスピード | 45.2 m/s |
|---|---|
| ボールスピード | 66.6 m/s |
| スマッシュファクター | 1.47 |
| 打ち出し角 | 12.9° |
| スピン量 | 2396 rpm |
| キャリー | 247.5 yd |
| トータル距離 | 273.8 yd |
| 最高到達点 | 29.4 yd |
| 落下角度 | 35.7° |
| スピン軸 | -0.5° (左) |
| 曲がり幅 | -0.6 yd(左) |
| キャリーサイド | -4.9 yd(左) |
| 打ち出し方向 | -1.0 (左) |
スマッシュは1.47で効率がよく、初速もしっかり出てくれるので結構良い感触でした。
飛距離性能と上がりやすさの分析

トータルでの平均飛距離は273.8ヤード。当サイトでは飛ぶドライバーの基準として270ヤードというのを設定していますが、そこはひとつクリアできたので、飛距離面での一定の評価ができるかなと思っています。
単発では275ヤードも超えている打球もあったので優秀ですね。
初速も66.6m/sを平均で出せていますし、スマッシュファクターも安定して高い値をキープできるなど、ロスの少なさは設計意図どおりだと感じました。

ただ、飛距離的にはトップ層だと280ヤード以上も記録しているため、一番飛ぶドライバーだぜ!というようなことはないです。
というのも、バックスピンが2000回転中盤までいくので、極端な低スピンなタイプではないところが爆発力に欠けるところかもしれません。それでも、スピンがそれなりに入って安定感がありつつ、270ヤード中盤まで稼げるところが一つ強みでもあるとも言えますね。
今作はドロップの不安がなく、飛び姿には安定感がありました。とにかく低スピンでぶっ飛ばすというよりも、そこそこスピンが入ってくれた方が安心して振れるという人には丁度良いバランスです。
あと高さですが、打ち出しが12.9°と、当サイトの計測データからすると低くなっているので、高打ち出し低スピンなドライバーではないあたりが、ちょっと意外な感じになりました。
弾道や球筋、方向性の分析

弾道はストレートからフェード系になりやすいタイプでした。
筆者はドローヒッターなのですが分かりやすく捕まりが抑えられている印象です。
フェードの曲がり幅もそこまで強くはなく、ストレート寄りなので扱いやすい弾道イメージ。

終始、強く捕まってしまうような事はほぼ無く、ドロー系の人でも左のミスの怖さというのは消していけるかなと思います。
先程も言ったようにバックスピン量が比較的多い傾向にはあるので、そこも含めてコントロール性能が高いです。
一撃の飛距離よりも、操作性だったり安定した弾道が得られるという方がメリットという感じがします。

打ち出しが左に出ていた事もあり、フェード傾向だったけれど、やや左側にも着弾しています。強烈なフックやドローが出たわけではなく、チーピンの不安もほとんどありませんでした。
一方でスライサーには捕まりづらさを感じる可能性があるので注意が必要。
本間ゴルフ TW777 ドライバーのフィーリング

打感・打音ともに落ち着いています。フィーリングとしては特に問題なしです。
カーボンコンポジット感は当然ありますが、反響音も抑えられていて好印象でした。
後に兄弟モデルのTW777MAXドライバーのレビューも出しますが、MAXは音がパッカン系で残念だった分、余計に良く感じただけかもしれませんが、TW777無印はまずまずのサウンドでしたね。
本間ゴルフ TW777 ドライバーの良かった所・微妙な所
本間ゴルフ TW777 ドライバーの性能と総合評価

あまり面白いテクノロジーも特に搭載はされていないですし、ヘッドデザインも他社ドライバーに似ている部分があったりで、斬新さも新鮮さも乏しいところが残念ポイントではあります。
ですが、バックスピンも比較的入りやすくて、低スピン傾向が強まっている昨今のドライバーの中では貴重なほど操作性やコントロール性能に長けたモデルでした。
飛距離も平均で275ヤード近くまで稼げるので、飛びに関する評価も高めにはなっていますが、飛距離にも期待しつつ、操作もしやすいモデルという枠で探すとなるとかなり上位に位置するドライバーだと感じます。
やや低い打ち出しにはなっていましたが、打ち出し角が低いほど個人的にはラインの出しやすさにも繋がると考えてはいるため、方向性重視で左へのミスも消していきたいよって人はチェックしておいて損は無さそうです。
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