試打レビュー

ヤマハ RMX DD-1 アイアンの試打レビュー|トラックマン4でデータ計測

ヤマハ RMX DD-1 アイアンの試打レビュー

ヤマハ RMX DD-1 アイアンの試打計測を行ったのでレビューします。

計測にはトラックマン4を使用(今まではGCクアッド使っていましたが、アプリなどソフトウェアの使いやすさから変更しました)

トラックマン4

結論から言うと、よくできたアスリートアイアン。

フィーリングはちょっと期待はずれでしたけど、見た目よく作っているのに飛距離も安定感も球筋の安定感も最高でした。

複合ヘッドの打感は致し方ないにしても、この完成度は悔しいけれど認めざるおえません。

まさ
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ヤマハ RMX DD-1 アイアンの概要とデザイン

ヤマハ RMX DD-1 アイアン

RMX2025年モデルのアイアンです。ツアープロが好むだろうワンピース軟鉄アイアンのDD TOURアイアンとは違い、DD-1アイアンは、軟鉄ボディにバネ鋼フェースを組み合わせた複合軟鉄アイアン。

メーカー的には打感と飛距離、寛容性とすべてを備えていると説明していて、DDアイアンシリーズの真ん中モデルですね。

デザインはめちゃくちゃシンプルですっきりしている。

ヤマハ RMX DD-1 アイアンのバックフェース2

AWとSWだけは軟鉄単一ヘッドですが、それ以外は複合。しかしバックフェースを上から見ても、ワンピースアイアンのような出で立ちに仕上がっています。ボディはCNC加工ボディなので精巧な作りですね。

バックフェース側には実は樹脂バッジが入っていて、残響音を抑える工夫がしています。

ヤマハ RMX DD-1 アイアンのヘッド形状2
ヤマハ RMX DD-1 アイアンのヘッド形状

ヘッドサイズは割とコンパクト寄りですが中ぐらいという印象です。軽いオフセットが入っているので、見た目は比較的優しい雰囲気に見えました。

ヤマハ RMX DD-1 アイアンのバックフェース

トップブレードは極薄ではないけど細めです。複合ヘッドとしてはこの部分も非常にすっきり仕上げているので上手いなーと思いますね。

ヤマハ RMX DD-1 アイアンのフェースと打感

フェースはこんな感じ。今作ではセンター重心という点にこだわり、打点と重心を一致させることで高効率化を目指している。ということです。

ヘッド内部のヒール側の重量を番手別に削減して、調整を行っている。

また、フェースは番手ごとの偏肉加工をしているので、ロングアイアンは高初速・高弾道化。ミドルは打点ブレに強いらしい。

ヤマハ RMX DD-1 アイアンのソール
ヤマハ RMX DD-1 アイアンのソール形状2

ソール幅はそこそこありますが、バンス角を多めにつける三角ソール。地面に刺さりづらくて抜けがすこぶるいいです。

ロフト設定は7番で31°という設定なので、最近でいえば普通なロフト設定かなと思います。

ヤマハ RMX DD-1 アイアンの試打計測データ

今回の試打では、ヘッドにヤマハ RMX DD-1 7番アイアン(ロフト31°)、シャフトは「MODUS 105 Sフレックス。計測器はトラックマン4です。使用ボールはタイトリスト PRO V1x。

まさ
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試打計測の平均データが下記

2024年以降、アイアンはヘッドスピード37m/s〜39m/sの範囲内での計測に統一しています(1m/sぐらいは前後するのはご了承ください)。

クラブスピード37. 7 m/s
ボールスピード52.6 m/s
スマッシュファクター1.40
打ち出し角18.7°
スピン量5,546 rpm
キャリー167.0 yd
トータル距離175.2 yd
最高到達点32.6 yd
落下角度48.3°
スピン軸-0.3°
曲がり幅0.5 yd 左
キャリーサイド7.1 yd 左
打ち出し方向-2.3°

ロフト設定以上に飛んでくれました。安定感もよくてこれは名作の予感。

飛距離性能と上がりやすさの分析

ヤマハ RMX DD-1 アイアンのトラックマン計測データ1

ロフト31°の7番としてはキャリー167ヤードは飛んでいますね。めちゃくちゃいいです。

7番で平均スマッシュファクター1.40も素晴らしいです。重心と打点を合わせる設計を行っているということですが、納得の出来でしょう。かなりエネルギー効率の良いヘッドだとお思います。

ヤマハ RMX DD-1 アイアンのトラックマン計測データ2

ただ、7番としてはスピンが5500回転ぐらいがボリュームゾーンなので、ちょっと少なめでした。まあ、ロフトが立ちすぎていないですし、しっかり低重心だったので、打ち出しは比較的つくため、最高到達点はかなり高いです。

落下角度も50°に迫る勢いで、高さで止められるのでグリーンを狙っていくのは全く苦になりません。 j

弾道や球筋、方向性の分析

ヤマハ RMX DD-1 アイアンのトラックマン計測データ3

捕まりはそれほど強めには設定されていない感じですね。ドローヒッターの筆者が打ってもほぼストレートになってくれます。

ヤマハ RMX DD-1 アイアンのトラックマン分散データ

集弾性もここまで良いとなると最高すぎますね。キャリーの誤差もめちゃくちゃ小さいので、ただ飛ぶだけでないので、上級者まで満足できる仕上がりだと思います。

ヤマハ RMX DD-1 アイアンのトラックマン計測データ4

フェードでもスピンが過剰に増えないので吹き上がりすぎず風が吹いてもキャリーが安定してくれます。

ヤマハ RMX DD-1 アイアンのフィーリング

ヤマハ RMX DD-1 アイアンのフェースと打感

打ってみての弾道とデータは最高でしたが、フィーリングはちょっと期待はずれでした。

というのも、樹脂バッジによる調整を行っているという割にはパチっという弾き感が残ります。

どうしても複合素材ヘッド感は感じられるので、ワンピース軟鉄のイメージでは使いにくいですね。

まあ、実利を取るなら問題はありませんが、打感への過剰な期待は禁物ではないでしょうかねー。

ヤマハ RMX DD-1 アイアンの良かった所・微妙な所

良かった点
微妙な点
  • 飛距離性能高めのアスリートアイアン
  • 安定した球筋でばらつきも出にくい
  • 弾道によるスピン誤差も少なくてキャリーの安定性高め
  • 打感はちょっとパチっと感あり

ヤマハ RMX DD-1 アイアンの性能評価チャート

ヤマハ RMX DD-1 アイアン
飛距離
9.0 /10
キャリー安定性
9.5/10
弾道の高さ
8.5/10
スピン性能
7.5/10
方向安定性
9.0/10
許容性
8.0/10
操作性
6.5/10
打感
6.5/10
つかまり
5.5/10

アスリートゴルファーが使いたいだろうハイテクアイアンです。すっきりとしたシルエットとデザインで、バッグインした時の印象も良い。

ストロングすぎないロフト設定ながら高効率で飛距離が出しやすく、高さも申し分ありません。スピンは若干物足りなさを感じるものの、十分以上の高さが出てくれたので、高速グリーンにも対応しやすい印象。

飛ぶけれど捕まりすぎない味付けも絶妙で「わかってんなー」という非常に上手い作りです。

評価としては打感部分が若干低いですけど、見た目以上の飛びと安定感があるので、見た目を重視しつつ実利を取りたい方には相性が良さそうです。素晴らしいアイアンでした。

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まさ
ゴルフメーカーとゴルフショップで合計15年間働いた経験を元にゴルフに関するギア(クラブや計測器など)をわかりやすく紹介しています。ベストスコアは69 ショップ勤務時代に、クラフトマンとして修理・カスタマイズ技術を習得。現在もクラブ修理全般こなすクラブマニア。 Twitter、インスタグラム、Youtubeと各種SNSも運営していますので、フォローよろしくお願いします。 プロフィールはこちら
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