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試打&評価

【24VENTUSブルー試打評価】初代よりもしなるけど安定性は史上最高レベル。しかも飛ぶ

24 VENTUSブルー試打評価レビュー

今回取り上げるのは「フジクラ 24VENTUSブルー」。こちらを試打計測を行ったのでレビューしていきます。計測にはいつものようにGCQuadを使用

24VENTUSブルーはVENTUSシリーズの3世代目。VENTUSにはTRという2代目がありますが、今作が2018年に発売された初代VENTUSの正当な後継モデルということみたいです

結論から言っておくと安定性は初代VENTUSブルーをさらに上回る性能でありながら、中間部のしなりを感じやすくなって振りやすさがアップしていました。飛んで曲がらない弾道を作りやすく、一言で言うと最高です

それでは前置きはこれぐらいにして行ってみましょう

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24VENTUSブルーのデザイン

24 VENTUSブルー

初代VENTUSブルーは濃紺だったのに対して今作はスカイブルーです。さらにVENTUSのロゴが刷新されています。

24 VENTUSブルーのデザイン

手元側の縞模様は変わらずです。

24 VENTUSブルーのベロコアプラスロゴ

スペック表記も変わっていません

VENTUSといえばベロコアテクノロジーですが、進化版である今作ではベロコアプラスとなっています。バイアス層に複数の高弾性素材を積層することで捻じれを軽減するというテクノロジーなのですが、素材自体をグレードアップすることで、安定性とボールスピードアップを実現したそうです。

↓24VENTUSブルーのスペックが下記。

モデルフレックス重量トルク調子
24 VENTUS BL 5R58.53.7中元
24 VENTUS BL 5S58.53.5中元
24 VENTUS BL 5X59.03.3中元
24 VENTUS BL 6S65.53.3中元
24 VENTUS BL 6X66.03.1中元
24 VENTUS BL 7S75.53.0中元
24 VENTUS BL 7X76.02.9中元

24VENTUSブルーの振動数と中間剛性

24 VENTUSブルーの振動数

振動数と中間合成を計測しました。スペックは6のSフレックス。あくまで静的な計測データですが、シャフトの剛性傾向の参考にはなるかと思います。装着ヘッドはテーラーメイドSIMです

まず振動数は256cpm。60g台のカスタム系シャフトの中では比較的低めな数値でした。手元側はちょっと柔らかめな印象です。

ちなみに初代VENTUSブルーは259でした

24 VENTUSブルーの中間剛性

次にセンターフレックス計で中間剛性を計測してみると4.55kg

このポイントの剛性もやや低めです。想像してよりは遥かに低い値で驚きました。初代VENTUSブルーは4.82です

柔らかすぎるほどではありませんが、色々なシャフトがある中でみれば平均ぐらいといったところ

24 VENTUSブルーの中間剛性2

さらにもう少し先端側も計測してみると4.42kg。この部分の数値も平均よりやや低いぐらいです。VENTUSといえばもっとハードなシャフトだったはずですが、静的な計測では手元から中間部は思っているよりも柔らかめな設定となっています。

試打計測データ

まさ
まさ

24VENTUSブルーの試打計測の平均データが下記

2024年よりドライバーはヘッドスピード45m/sでの計測に統一しています

項目
H/S (m/s)44.9
B/S (m/s)65.1
打ち出し角(度)16.4
打ち出し方向(度)-0.7
バックスピン2092
サイドスピン(rpm)39
ピーク時の高さ(yd)38.3
降下角度(度)41.9
センターからのブレ(yd)-1.3
曲がり2
キャリー(yd)255.8
総距離(yd)277.2
スマッシュ1.45

計測に使用したスペック:テーラーメイドSIM 9°、24VENTUSブルー 6S

ドライバーでは平均トータル距離が260ヤードを超えれば飛ぶモデル、270ヤード以上でれば文句なしに飛ぶという基準を設けていますが、今回は277.2ヤードです。文句なしに飛びます。

まず初速が結構出てくれているので飛距離を伸ばせる要素としては申し分ないです。またバックスピン量は2000回転前後を推移しており低スピンの強弾道で飛ばせます

捕まった打球でもスピン量は1900ぐらいで耐えてくれます。ドロップするほど低スピンにはならなかったです

24 VENTUSブルーの弾道イメージ

基本的な球筋は恐ろしく安定します。安定感は初代VENTUSブルー同様かそれ以上と言ってもいいです。これで飛距離が出るのだから素晴らしい。

24 VENTUSブルーの上がりやすさ

打ち出しが16.4°なので当サイトで計測をしているデータの中で見るとやや低めでした。スピンも少なめなので中弾道から低弾道をイメージしてもらうと良いでしょう。

24 VENTUSブルーのばらつき

高さも方向もブレがほとんどなくて曲がらない。安定性は現時点でも最高レベルのシャフトです。

良かった点

良かったところ

  1. サイドスピンが少なくて安定性が凄く優秀
  2. 打点ブレに対して強く、大型ヘッドとの相性も良い
  3. エネルギーロスも少なめで初速も出しやすい
  4. 初代よりもしなやかさが増して扱いやすくなった

微妙な点

微妙なところ

  1. 捕まりは弱めなのでスライサーにはしんどい
  2. 初代VENTUSほどのしっかり感が好みなら物足りないかも

初代よりもしなるけど安定性するし初速もすごい出しやすい

まず安定性が素晴らしいです。VENTUSブルーがそもそも曲がりを抑えやすいシャフトなので、あれで十分だったのですがそれ以上の出来栄えで新作を出せたことに驚きました。個人的には今作24VENTUSブルーの方がより曲がりにくい上に飛距離も出せているかなと思うので好みです。

初代との違いはやはりしなり感でしょうか。初代の方が硬いフィーリングでしなり量も小さいです。24VENTUSブルーはワッグルした時点で初代よりもシャフト全体で動きが出ているのがわかりますし、実際に打ってみてもしなり感を感じ取りやすいです。静的な計測でも剛性が低い傾向にありましたけど、よりソフトフィーリングになったなと思います

しなりは感じ取りやすくなっていますが、実際に打ってみると先端剛性の高さは健在です。打点ブレにも強さがあるのは勿論のこと、芯を食った時のエネルギーロスも最小化できている印象です。初速が出てくれているのも伝達効率の良さがあってのことだろうと思います

24 VENTUSブルー計測データ2

上の計測データはカット目に打った場合。初代よりも適度なしなり感があるので操作もしやすくなりました。

総合評価

24 VENTUSブルーの評価チャート

チャートを作るとこんな感じです。安定性は最高点。これについてはもう言う事なしで素晴らしかったです 。曲げたくないなら選択肢に入れてもらうのがおすすめです。

また方向性だけでなく飛距離もしっかりと出ていましたのでこの評価。ただししなり感はありますがしなり戻りの速いタイプではありません。あくまでも自分自身で出力を出す必要があるタイプなのは頭に入れておく必要があります。エネルギー効率が良いのでヘッドの性能を引き出してくれるシャフトです

ヘッドは特に選ばないので弾道抑えつつ方向性をアップさせたいなら試してみてください。

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まさ
ゴルフメーカーとゴルフショップで合計15年間働いた経験を元にゴルフに関するギア(クラブや計測器など)をわかりやすく紹介しています。ベストスコアは69 ショップ勤務時代に、クラフトマンとして修理・カスタマイズ技術を習得。現在もクラブ修理全般こなすクラブマニア。 Twitter、インスタグラム、Youtubeと各種SNSも運営していますので、フォローよろしくお願いします。 プロフィールはこちら
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