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【試打評価】ブリヂストン TOUR B X(2026)ボール|安心と信頼の低スピンツアー系【GCQuad計測】

ブリヂストンゴルフの2026年最新ボール「TOUR B X」をGCQuadで計測してきました。

結論から言うと、ドライバーのキャリー平均254.5ヤード(バックスピン2002rpm)、56°ウェッジのフルショットで9402rpm。飛距離とスピン性能のメリハリが効いたボールです。十分な飛距離が出て、アプローチではしっかりスピンがかかって止まる。「飛んで、止まる」というコンセプトは伊達じゃないですね。

今作はボールの高MOI(高慣性モーメント)化という新技術が目玉で、アイアンの縦距離の安定やパッティングの転がりの良さにも貢献しているとのこと。多くのツアープロが実戦投入しているのも頷ける完成度です。

GCQuadの計測データをもとに、ドライバー・7番アイアン・56°ウェッジの3番手で詳しくレビューしていきます。

この記事の執筆者:まさ(元ゴルフショップ店員・クラフトマン) ⇒詳細プロフィールはこちら

TOUR B X(2026)の概要とテクノロジー

まずはTOUR B Xの基本スペックから。

項目詳細
発売日2026年2月6日
価格オープン価格(1ダース12個入り)
構造ウレタンカバー3ピース
ディンプルシームレス330デュアルディンプル
弾道中弾道
推奨ヘッドスピード38m/s以上
ボールナンバー0, 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8
製造日本製

カラーバリエーションはホワイト、パールホワイト、イエロー、コーポレートカラーの4色展開。パッティング時のアライメントマーク付き「TOUR B X Just-in Alignment」(ホワイト1色)も同時発売されています。

↑これは通常のやつですね。

同時発売のTOUR B XSがソフトな打感とスピン性能を重視しているのに対して、TOUR B Xは芯を感じるしっかりとした打感と飛距離性能が特徴です。飛ばしたいけどショートゲームの操作性も妥協したくない、という方に向けたモデルですね。

搭載テクノロジー

スピード&スピンコントロールテクノロジー

フルショットでは「高初速×低スピン」で風に負けない強弾道。アプローチでは「低初速×高スピン」でフェースに乗るコントロール性能を発揮します。スピードが変わるとスピン特性が逆転するという、まさに二面性のテクノロジーです。

ST・ハイドロコア & ST・インナーカバー(高MOI化)

今作の最大のトピックがこれ。コアに新薬品を配合して耐久性を向上させたことで、ブリヂストン史上最も高剛性なインナーカバーの搭載が可能になりました。さらにインナーカバーに無機充填剤を配合して高比重にすることで、ボール全体の慣性モーメント(MOI)を高めています。

MOIが高いと何が良いのか?簡単に言うと、一度回転し始めると止まりにくいという特性になります。アイアンのスピン量や縦距離が安定し、パッティング時の転がりの良さにも直結する技術です。

リアクティブiQ・ウレタンカバー & スリップレス・バイトコーティング

アプローチ時の「乗り感」や「ディープ感(フェースに長く乗る感覚)」を追求したウレタンカバー。カバー耐久性も極めて高く、カート道や樹木への接触によるダメージも軽減してくれます。

TOUR B X(2026) GCQuad計測データ

GCQuadを使用して、ドライバー・7番アイアン・56°ウェッジの3番手で計測しました。

試打条件

  • 計測機器:GCQuad
  • ボール:ブリヂストン TOUR B X(2026)
  • HS帯:45m/s前後(ドライバー)

ドライバー計測データ(6球平均)

計測項目平均値
クラブスピード45.1 m/s
ボールスピード66.8 m/s
スマッシュファクター1.48
打ち出し角13.0°
バックスピン2002 rpm
キャリー254.5 yd

ボールスピード66.8m/sでキャリー254.5ヤード。HS45帯でこの飛距離はけっこう飛んでいます

反発の良さなのか、スマッシュファクターは1.48と上限に近い値が出ていて高効率です。

データの中で特筆すべきは平均バックスピン2002回転。やはりスピンは減りやすいです。

2000回転を切る事もザラにありますし、打ち出しもぼくが普段打っている高さよりも低めに出ていました。

特に向い風の中では圧倒的な強さを発揮してくれます。ただ、高さは普通でロースピンとなると、普段ロースピン気味の人との相性は良くないですね。

吹き上がりを抑えたいならもちろんおすすめ。

7番アイアン計測データ

計測項目平均値
ボールスピード50.2 m/s
打ち出し角21.3°
バックスピン5252 rpm
キャリー158 yd

7番アイアンのキャリー158ヤード。普段使っているマイクラブ(7番32°でキャリー155yd~160)の打っている飛距離と比較しても、イメージどおりの距離が打てていました。

特段違和感のない飛び方です。

ただ、バックスピン5252回転は多くはないですね。7番の場合6000回転は欲しいと思っているので、そう考えると不足気味ですけど、十分でもある。要するにミドルアイアン以上のスピン量は普通。

56°ウェッジ計測データ

ショットボールスピードキャリー打ち出し角バックスピン
フルショット①31.5 m/s77 yd34.0°9775 rpm
フルショット②28.2 m/s66 yd34.2°9029 rpm
ハーフショット18.6 m/s33 yd32.5°5869 rpm
アプローチ13.4 m/s18 yd33.2°4294 rpm

ここがTOUR B Xの真骨頂。フルショット平均バックスピン9402回転。しっかりめちゃくちゃスピンがかかります!

58°以上だと余裕で平均1万回転はいくでしょう。

ドライバーは低スピン。アイアンはまあ及第点。100ヤード以内はガッツリスピンがかかるという感じ。

ハーフショットでも5869rpm、アプローチでも4294rpmとスピンがしっかりかかっていて、グリーン周りでの操作性の高さが数字に出ていますね。特に短い距離でのスピンがかかるので、けっこうアプローチでは突っ込んでいけます。

打ち出し角も32〜34°で安定しており、高さの再現性も高い印象です。

TOUR B Xの打感と打音|芯を感じるしっかり系

TOUR B Xの打感はひと言でいうと「しっかり系」。ソフト一辺倒ではなく、芯を感じながらもフェースに乗る感覚があります。

ドライバーでは弾き感がしっかりあって、「ボールを潰して飛ばしている」感覚が手に残ります。いかにもボールスピードが出ていそうなフィーリング。

アイアンは芯を食った時の打感は「カツッ」とした手応えがあって、今の弾道が良いか悪いかを打感でフィードバックしてくれる感じです。アイアン辺りまでは中間層のしっかり感が手に返ってくる印象。

ウェッジのアプローチでは一転して、フェースにボールが吸い付くような乗り感が出ます。カバー自体は非常に柔らかいようです。

低速域での食いつき具合はかなり良くて、スピンコントロールがしやすいです。

ちなみに、TOUR B XSのほうがよりソフトな打感とのこと。のちにレビュー記事だします。

高MOI化の効果|縦距離の安定感はある気がする

今作の技術的な目玉である高MOI化。実際に打ってみて感じたのは、アイアンの縦距離の安定感です。

特にアイアンを打っている感覚としても「毎回同じ距離に飛んでくれる安心感」がありました。

パッティングの転がりに関しては確かに転がりがスムーズで、カップ際まで勢いが持続する感覚はあります。MOIが高い=回転が維持されやすいという理屈と一致しますね。

とはいえ、正直なところボールのMOIがどこまで体感できるかは個人差があると思います。

良かった所・微妙な所

良かった所

  • ドライバーの低スピン性能が優秀で、HS45帯でキャリー254ydと飛距離が出る
  • ウェッジのフルショットで9402rpmと高スピン。アプローチの操作性が高い
  • 芯を感じるしっかりした打感で、ショットのフィードバック性が良い
  • 高MOI化によるアイアンの縦距離の安定感は上がった気がする

微妙な所

  • 打感はしっかり系なので、ソフトな打感を求める方はXSのほうが合いそう
  • 推奨HS38m/s以上。ヘッドスピードが遅い方にはオーバースペック気味

TOUR B X(2026)の総合評価|こんなゴルファーにおすすめ

評価項目スコア
飛距離性能8 / 10
スピン性能9 / 10
打感7.5 / 10
操作性8 / 10
弾道の安定性9 / 10
パッティングの転がり8 / 10
耐久性9 / 10
コストパフォーマンス7 / 10

TOUR B X(2026)はひと言で表すなら「飛んで、止まって、安定する」三拍子揃ったボールです。

ドライバーでの低スピン強弾道とウェッジでの高スピン操作性、この二面性のクオリティは非常に高い。GCQuadのデータで見ても、ドライバー2002rpm→ウェッジ9402rpmというスピン量の振り幅は、スピード&スピンコントロールテクノロジーがしっかり機能している証拠と言えるかなと思います。

高MOI化というボールとしては珍しい技術的アプローチも面白いです。体感では誤差レベルですが、実際には飛ぶ時にボールの揺れが抑えられている気もするのでディンプルとの相乗効果で安定性は増している気がします。

ヘッドスピード別のおすすめ

HS45以上

TOUR B Xの性能を最大限に引き出せるゾーン。低スピンで風に強い強弾道が出るので、飛距離も方向性も申し分なし。フルショットでのスピン量も十分で、まさにベストマッチ。打感がとにかく柔らかい方が良いのでなければXでOKです。

HS40〜44

推奨HS帯のど真ん中。飛距離性能は十分に発揮できます。打ち出し角がやや低い方はスピン量が減りすぎてドロップする可能性があるので、ティーの高さやロフト調整で打ち出しを確保するのがポイントです。

HS38〜39

推奨HS帯の下限。飛距離性能はやや控えめになりますが、スピン性能や打感の良さは十分に享受できます。

ただし打感のしっかり感が硬く感じる場合は、TOUR B XSのほうがフィーリングが合う可能性があります。試打して比較してみてください。

TOUR B X(2026)に関するよくある質問

Q. TOUR B XとXS、どっちを選ぶべき?

飛距離を重視するならX、ソフトな打感とショートゲームのスピン性能を重視するならXS。タイガー・ウッズも試合によって使い分けています。しっかりとした打感が好きな方はX、フェースに吸い付く柔らかさを求める方はXSがおすすめです。

Q. 前作(2024年モデル)からの買い替えは価値ある?

高MOI化によるアイアンの縦距離の安定性向上とパッティングの転がりの改善が主な進化ポイント。飛距離やスピン性能が前作で不満がなかった方でも、さらに安定させたいという考えなら、試す価値はあります。

Q. HS38m/s以下でも使える?

推奨HSは38m/s以上。それ以下だとボールの性能を引き出しきれない可能性があります。打感もやや硬く感じるかもしれません。HS35〜37m/sの方はTOUR B XSか、TOUR B JGRシリーズも検討してみてください。

Q. 耐久性はどう?

リアクティブiQ・ウレタンカバーとスリップレス・バイトコーティングの採用で、カバー耐久性はかなり高い。

まとめ

ブリヂストンゴルフの2026年モデル「TOUR B X」をGCQuadで計測した結論としては、飛距離性能とショートゲームのスピン性能を高次元で両立した、競技志向ゴルファーの本命ボールです。

ドライバーの低スピン強弾道からウェッジの高スピンまで、スピード&スピンコントロールテクノロジーの二面性がしっかり数値に出ています。さらに高MOI化という新技術でアイアンの縦距離安定やパッティングの転がりまで進化しているという、死角の少ない仕上がり。

しっかりとした打感が好みの方には、2026年の本命ボールとして間違いなくおすすめできます。気になる方はぜひ試打してみてください。

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この記事を書いた人

まさ:ゴルフ歴30年、メーカー勤務10年以上のギア専門家。Trackman 4を用いた忖度なしの試打計測データを公開しています。YouTubeチャンネル「ゴルフ雑記帳」でも動画レビューを更新中!

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まさ
ゴルフメーカーとゴルフショップで合計15年間働いた経験を元にゴルフに関するギア(クラブや計測器など)をわかりやすく紹介しています。ベストスコアは69 ショップ勤務時代に、クラフトマンとして修理・カスタマイズ技術を習得。現在もクラブ修理全般こなすクラブマニア。 Twitter、インスタグラム、Youtubeと各種SNSも運営していますので、フォローよろしくお願いします。 プロフィールはこちら