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【試打評価】テンセイ 1K プロオレンジ RIP+|めっちゃ振りやすい!カウンター系の名作になるかも

TENSEI 1K Pro Orange RIP+試打評価レビュー

三菱ケミカルの新作シャフト「TENSEI 1K Pro Orange RIP+」を試打しました。計測にはいつものようにトラックマン4を使用しています。

結論から言うと、これまでのテンセイの中でも特に万人が難なく使えそうなカウンターバランスのシャフトに仕上がっていたなという印象でした。弾道的にも素直なのも良かったなーと思えたところです

前作にあたるオレンジよりもハードさが軽減されているのでめっちゃ振りやすかったです。

ということでデータを見ながらレビューしていきたいと思います。

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この記事の執筆者:まさ(元ゴルフショップ店員・クラフトマン) ⇒詳細プロフィールはこちら

TENSEI 1K Pro Orange RIP+の特徴

TENSEI 1K Pro Orange RIP+のデザイン1

TENSEI 1K Pro Orange RIP+は、カウンターバランス設計で知られるテンセイ オレンジ系統の第3世代にあたるシャフトで、2026年8月28日に発売されます。

2019年のCK PROオレンジ、2022年のPROオレンジ1Kに続く、4年ぶりの新作。

公式スペックのキックポイントはMID-HIGHで、前作のHIGH表記から中間寄りに変わっています。まあ中元調子ですね。

ラインナップは50〜80の4重量帯で全14スペック、Rフレックスは50と60だけの設定です。

モデルフレックス重量トルク
RIP+ 50R51.0g4.9
RIP+ 50S53.0g4.8
RIP+ 50X55.0g4.7
RIP+ 50TX58.5g4.7
RIP+ 60R61.0g3.9
RIP+ 60S64.0g3.8
RIP+ 60X66.0g3.7
RIP+ 60TX67.0g3.6
RIP+ 70S74.0g3.2
RIP+ 70X76.0g3.1
RIP+ 70TX79.0g3.0
RIP+ 80S84.0g2.9
RIP+ 80X85.0g2.8
RIP+ 80TX88.5g2.8

全長1168mm、チップ径8.6mm、キックポイントMID-HIGHは全スペック共通。

今回の試打スペックである60Sは重量64.0g、トルク3.8です。

TENSEI 1K Pro Orange RIP+のデザイン6

メインテクノロジーは、シャフト先端に刻印も入っているRIP+テクノロジー

アングルプライ層の一部を外層側へ配置し、超極薄プリプレグとボロン素材を組み合わせることで、チップ部の低トルク化を実現したとのこと。

先端に重量を足さずにねじれを抑える構造なので、オレンジの代名詞であるカウンターバランス設計と両立できて、大型ヘッドとのマッチングを高めているとされています。

1Kカーボンウィーブも配置角度を90度から45度へ変更して、ねじれ剛性を効率的に高めたとのこと。

発売前から日本ツアーの現場でテストが始まっていて、6月の日本ゴルフツアー選手権ではRIP+刻印入りのオレンジを複数のプロが試していました。

TENSEI 1K Pro Orange RIP+のデザイン2

デザインはビビッドなオレンジのアクセント。バット側はオレンジ×ブラックのクロスパターンです。これがけっこうおしゃれでカッコいい。

試打条件と実測スペック

トラックマン4

計測はいつものようにTrackMan4で行いました。

TENSEI 1K Pro Orange RIP+

ヘッドはキャロウェイ パラダイムAi SMOKE トリプルダイヤモンド 9°でヘッドスピード45m/s前後に揃えて、ボールはタイトリスト プロV1x。

項目内容
計測器TrackMan4
ヘッドキャロウェイ パラダイムAi SMOKE トリプルダイヤモンド 9°
試打シャフト三菱ケミカル TENSEI 1K Pro Orange RIP+ 60S
計測ボールタイトリスト プロV1x
公式重量64.0g
公式トルク3.8
振動数260cpm
中間剛性4.93kg
TENSEI 1K Pro Orange RIP+の振動数

振動数は260cpm。当サイトのドライバー用シャフト平均264cpmに対して-4cpm。

TENSEI 1K Pro Orange RIP+の中間剛性

中間剛性も4.93kgで、平均5.20kgに対して-0.27kg。

手元側も中間部もそれほど固めてきてはいない静的なデータでした。

TENSEI 1K Pro Orange RIP+の試打データ

平均データは下記です。

項目平均値
クラブスピード45.9m/s
ボールスピード67.8m/s
スマッシュファクター1.48
打ち出し角13.6°
バックスピン量2,622rpm
キャリー254.0yd
トータル272.3yd
最高到達点34.0yd
落下角度39.5°
スピン軸2.7°左
曲がり幅4.9yd左
キャリーサイド6.1yd右
打ち出し方向2.5°右

飛距離性能と初速

TENSEI 1K Pro Orange RIP+のトラックマン計測データ1

ボールスピードは67.8m/sで、カテゴリー平均66.4m/sに対して+1.4m/sの34機種中1位。

TENSEI 1K Pro Orange RIP+の比較データ4

トラックマンで計測してきたシャフトの中では最も高い数値になりました。

スマッシュファクターは1.48で、カテゴリー平均1.46なので、平均は上回っています。

先端部はさすがにしっかり感があり、当たり負けする感覚がなくて押し込める。

TENSEI 1K Pro Orange RIP+の比較表4
TENSEI 1K Pro Orange RIP+の比較データ3

キャリーは254.0ydで平均255.6ydとほぼ同値の39機種中16位。

TENSEI 1K Pro Orange RIP+の比較データ1

トータルは272.3ydと平均より-5.8ydの38機種中31位。

あれ?初速の割に総距離は伸びていませんね。まあキャリーは平均ぐらいは出てくれているんで悪くはありませんが。

TENSEI 1K Pro Orange RIP+の比較データ5

要因はスピン量です。バックスピン2,622rpmは平均2,136rpmより+486rpm多いです。

想像していたよりもスピンが入る系という感じ。

TENSEI 1K Pro Orange RIP+の比較データ6

打ち出し角13.6°はちょい低。

TENSEI 1K Pro Orange RIP+の比較データ7

ただ、最高到達点34.0ydは平均よりちょっと高いです。これはスピンが多めだったことで高さがキープできたカタチですね。

総じてバックスピンは比較的入りやすい分、あまりハードな印象もなく使いやすいなと思えました。

TENSEI 1K Pro Orange RIP+のトラックマン計測データ2

案外スピンがかかるので、スピンが普段から多めの人だったらワンフレックスぐらい上げてもいいかもしれませんね。

方向性とつかまり

TENSEI 1K Pro Orange RIP+のトラックマン計測データ3

弾道的にはストレート系でした。

TENSEI 1K Pro Orange RIP+の比較データ10

データベースで見ても丁度中間ぐらいの位置になっています。

事前に見ていたツアープロの感想では「つかまりが良い」というk声もありましたが、ぼくのデータではドローが強くかかる印象はありません。

TENSEI 1K Pro Orange RIP+のトラックマン計測データ4

ただ、打ち出し方向は平均2.5°右で、右に打ち出して適度に戻ってくる綺麗なストレートドローが出ていたので、コントロールの効くドローが打ちやすいという意味なら納得です。

めちゃくちゃつかまるタイプではなくて、基本的にはニュートラルなつかまり感のストレート系かなと思えるバランスの良さ。

TENSEI 1K Pro Orange RIP+の散布図

散布図を見ると左右の幅は多少ありますが、OBになりそうなほど左への打球もなかったです。全体を見るとやや右寄りなのでドローヒッターも安心して使えそうです。

安定性もかなり良いですね。バックスピンも入ってくれる方なので、どちらかと言えば安定系にはなってくるかなと思っていますが、球筋を落ち着かせたい人には良さげです。

振り感と剛性感

TENSEI 1K Pro Orange RIP+のデザイン4

実際に振った感想は、しなり感を適度に感じられるマイルドなカスタムシャフト。と思っています。

カウンターバランスなのでやや軽めに感じるので振り抜きやすいですし、全体的な剛性も低めなので、ハードさといのは思っていたよりも全然なかったです。

ここ最近はやたらと剛性の高いシャフトが増えてきているので、こういった振りやすいタイプは嬉しいかぎり。

それでもテンセイブランドなので決してふにゃふにゃではないのは一応言っておきますが、ガチガチでもない点が非常に好印象でした。

まあ、計測結果的にもスピンは入りやすい味付けかなーという雰囲気があるので、ワンフレックスぐらい思い切ってあげてやっても良いんじゃないでしょうかね。

TENSEI 1K Pro Orange RIP+のポジションマップ

一応ポジションマップ的には中央のやや右上ぐらい。かなーと思っています。

テンセイ プロブラック1Kコアよりは捕まるので、シリーズ内でもちゃんと棲み分けはできていると思いましたね。

兄弟モデル・競合シャフトとの比較

同じヘッドで計測したスピーダーNX バイオレットと、当サイト内でデータのカスタムシャフトを比較しました。

モデルボールスピード打ち出し角スピン量キャリートータル最高到達点曲がり幅
TENSEI 1K Pro Orange RIP+67.8m/s13.6°2,622rpm254.0yd272.3yd34.0yd左4.9yd
スピーダーNX バイオレット66.1m/s14.5°2,466rpm248.7yd270.4yd33.2yd左3.9yd
TENSEI Pro Black 1K Core65.8m/s14.5°2,206rpm248.0yd274.0yd31.4yd右4.0yd
26 VENTUS TRブルー66.4m/s13.3°2,116rpm246.5yd275.9yd28.3yd右0.6yd

スピーダーNX バイオレットとの比較

TENSEI 1K Pro Orange RIP+の比較表2

スピーダーNX バイオレットは同じパラダイムAi SMOKEトリプルダイヤモンドで計測していて、当サイトのポジションマップでもすぐ隣にいる近いタイプ。

初速はRIP+が67.8m/sで1.7m/s上回り、キャリーも5yd以上の差がついたので、飛距離効率で選ぶならRIP+が優勢だと思いますが、スピンを減らしたいならバイオレットでしょうかね。

つかまり具合は似ています。ちょいドローって感じ。

TENSEI Pro Black 1K Coreとの比較

TENSEI 1K Pro Orange RIP+の比較表3

同じ三菱ケミカルの現行カスタムだと、ハード系の代表はTENSEI Pro Black 1K Core

1K Coreは中間剛性7.18kgと、唯一26 TRブラックより硬い中間部を持つハード系です。

つかまりもブラック1Kコアが弱いです。

低スピンで左を気にせずいきたいならブラック1Kコア、しなりを感じながら適度なつかまりも欲しいならRIP+。

26 VENTUS TRブルーとの比較

TENSEI 1K Pro Orange RIP+の比較表1

26 VENTUS TRブルーはスピン2,116rpmと少なめで、トータル275.9ydはRIP+より3.6yd上。

そのかわり最高到達点は28.3ydと低めなので、低スピン化して低めの強い球ならTRブルー、高さとキャリーの安定ならRIP+。

ただ、26TRブルーの方が明確に振り感も硬いのでハードではあります。

良かった点・気になった点

良かった点

  • ボールスピード67.8m/sはカテゴリー1位で初速性能はピカイチ
  • 適度なしなり感とカウンターバランスで、ハードさを感じずに振り抜ける
  • コントロールの効くドローが打ちやすい
  • 左への大きなミスがほぼ出ない

気になった点

  • バックスピンは思っていたよりも入るかなーという印象

総合評価

TENSEI 1K Pro Orange RIP+のデザイン7
評価項目スコアコメント
飛距離7.5 / 10トータルは平均より下。キャリーは平均的
初速性能10 / 10ボールスピード67.8m/sはカテゴリー1位
弾道の高さ7.5 / 10打ち出しは低めでも最高到達点は平均以上
低スピン性能4.5 / 102,622rpmは多い順で2位
安定性8.5 / 10ばらつきが小さい
つかまり7.0 / 10適度につかまる
しなり感8.0 / 10思っていたよりも適度なしなり感がある

インパクト効率と方向性は文句なしに優秀です。あと、めっちゃ振りやすかったので、個人的にも大好きなシャフトでした。

まあ、スピンが思っていたよりもしっかり入ってくれたので、トータル飛距離は思ったよりも伸びませんでしたが、高さとキャリーが安定して計算できるのはコースで大きな武器になりそうです。何より安定感が高いのでね。

弾道も素直でかなり扱いやすく、テンセイの中でも特に万人が難なく使えそうなバランスに仕上がっていると思います。

最近の低スピン傾向が強まっているヘッドとの相性も良さそうです。まあ、重量は上がってしまうかもしれませんが、ワンフレックスぐらいあげてやってもカウンターで振りやすくは仕上がっているので、そういったチョイスも面白いかもしれません。

TENSEI 1K Pro Orange RIP+のポジションマップ

ポジションマップは真ん中より少し右上です。

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この記事を書いた人

まさ:ゴルフ歴30年、メーカー勤務10年以上のギア専門家。Trackman 4を用いた忖度なしの試打計測データを公開しています。YouTubeチャンネル「ゴルフ雑記帳」でも動画レビューを更新中!

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まさ
ゴルフメーカーとゴルフショップで合計15年間働いた経験を元にゴルフに関するギア(クラブや計測器など)をわかりやすく紹介しています。ベストスコアは69 ショップ勤務時代に、クラフトマンとして修理・カスタマイズ技術を習得。現在もクラブ修理全般こなすクラブマニア。 Twitter、インスタグラム、Youtubeと各種SNSも運営していますので、フォローよろしくお願いします。 プロフィールはこちら