テーラーメイド Qi4D MAX フェアウェイウッドをトラックマン4で試打計測しました。キャリー231.5ヤード、トータル247.1ヤードで最高到達点39.1ヤードの高弾道が特徴で、ボールを上げたい方やFWが苦手な方に向いているフェアウェイウッドですね。
テーラーメイド2026年モデル「Qi4D」シリーズのフェアウェイウッドには、スタンダード・MAX・MAX LITE・TOURの4モデルがラインナップされています。今回レビューするのはその中でもやさしさと安定感を追求したMAXモデル。200ccの大型ヘッドとシャローフェースで安心感を与えてくれる設計です。
テーラーメイド Qi4D MAX フェアウェイウッド 試打データ


計測にはトラックマン4を使用。2024年以降のフェアウェイウッドの計測ヘッドスピードは約43m/s前後に統一しています(1m/sぐらいの前後はご了承ください)。
試打スペック
- 番手:3番ウッド(15°)
- シャフト:REAX 55 S
- ボール:タイトリスト PRO V1x RCT
- 計測器:トラックマン4
平均計測データ
| 計測項目 | 平均値 |
|---|---|
| クラブスピード | 43.8 m/s |
| ボールスピード | 63.5 m/s |
| スマッシュファクター | 1.45 |
| 打ち出し角 | 16.4° |
| スピン量 | 3191 rpm |
| キャリー | 231.5 yd |
| トータル距離 | 247.1 yd |
| 最高到達点 | 39.1 yd |
| 落下角度 | 45.3° |
| スピン軸 | -6.3°(左) |
| 曲がり幅 | 12.4 yd(左) |
| キャリーサイド | 7.2 yd(左) |
| 打ち出し方向 | 1.3°(右) |
データの中で特に目立つのが最高到達点39.1ヤードという高さ。3番ウッドでこの高さが出るのはかなりのハイボールヒッターか、あるいはヘッド自体の上がりやすさが突出しているかのどちらかですが、今回の場合は後者です。
200ccの大型ヘッドとシャロー形状の恩恵で、想像以上に球を上げてくれますね。

キャリー231.5ヤードは当サイトの3W基準(キャリー230ヤード以上=「飛ぶ」)をクリア!ボールスピード63.5m/sに対してスマッシュファクター(ミート率)は1.45。
同シリーズのQi4D TOUR(1.49)と比べるとSFでは差がありますが、スタンダードのQi4D(1.44)とはほぼ同等です。

ただし、それを補っているのが打ち出し角の高さとスピン量のバランスです。打ち出し角16.4°にバックスピン3191回転という組み合わせは、ボールがしっかり上がって落下角度45.3°で落ちてくるので、グリーンにも止めやすいです。
個別ショットを見ると、キャリーのレンジは227.3〜234.1ヤードで偏差±2.1ヤード。9球打ってこの安定感はなかなかのもの!打点がブレても大きく飛距離をロスしにくい設計になっています。
方向性と弾道|ドロー傾向だが安定性は合格ライン

弾道傾向はドローバイアス。打ち出し方向が平均1.3°右でそこから左に曲がり、着弾地点は平均7.2ヤード左になります。いわゆる「右に出て左に戻ってくる」ストレートドローの軌道です。

ただし、個別ショットを見るとやや気になる点があります。9球中4球はスピン軸が-9°以上と大きく左に傾いており、曲がり幅が17〜20ヤード左まで膨らんでいます。残りの5球は曲がり幅1.6〜10ヤード程度で安定しているので、時折つかまりすぎる事もありました。
シャフトとのマッチングの問題か、方向性にはキャリーほどの安定性を感じませんが、ギリギリ合格ラインかなーという印象です。

地面からの打ちやすさについては、シャローフェースかつ重心が低いので、フェアウェイからでもボールを拾いやすい。フェアウェイウッドが苦手な方でもティーアップなしで十分に使えるヘッドだと感じました。
Qi4D MAX フェアウェイウッドの打感と打音

打感はステンレスフェースらしい弾き感が主体。柔らかくもなく硬くもなく、可もなく不可もなくという印象です。同シリーズのQi4D(3Wはマレージング鋼フェース)と比べると、若干柔らかいかもしれません。
テーラーメイド Qi4D MAX フェアウェイウッドのデザイン


ソールを見ると、後方にTASウェイト(8g×1)がひとつ配置されています。Qi4D TOURの2ウェイト仕様と比べるとシンプルですが、それでもウェイト交換による弾道調整は可能。低重心化にも貢献しています。
ソール前方にはおなじみの貫通型スピードポケットも搭載されており、フェース下部のミスヒット時のボールスピード低下を抑えてくれます。


構えた時の印象はかなり平べったくて大きく見えるヘッド。丸みが強いシェイプで、シャープさよりもやさしさ全振りの見た目です。個人的にはもう少しシャープな形状のほうが好みですが(笑)、フェアウェイウッドが苦手な方にとってはこの大きさと丸みが安心感につながるはず。

フェース素材には高強度450ステンレススチールを採用。
なお、スタンダードモデルのQi4Dは3番のみマレージング鋼C300を使っていますが、MAXは全番手ステンレス。コスト面での差別化もあるのかなと推測します。フェースにはツイストフェースも搭載されており、オフセンターヒット時の方向補正に効いてきます。

横から見るとシャロー形状が際立ちます。クラウンはカーボン素材で覆われており、余剰重量をソール側に配分して低重心化を実現しています。

装着シャフトは三菱ケミカル製のREAX 55 S。スタンダードモデルのREAX 65 Sより10g軽量な設計で、MAXモデルのターゲット層(楽に振りたい方)に合わせたスペックです。ロフトスリーブ(カチャカチャ)搭載で、ロフト±2°・ライ角4°アップライトまでの調整が可能です。
Qi4D MAX は買い?兄弟モデル&競合モデルとのデータ比較
当サイトでレビュー済みの兄弟モデル・競合モデルと比較してみます。
| 項目 | Qi4D MAX | Qi4D | Qi4D TOUR | クアンタムMAX |
|---|---|---|---|---|
| トータル | 247.1 yd | 251.6 yd | 258.0 yd | 260.6 yd |
| キャリー | 231.5 yd | 235.4 yd | 239.3 yd | 240.3 yd |
| 初速 | 63.5 m/s | 63.9 m/s | 64.5 m/s | 64.3 m/s |
| SF | 1.45 | 1.44 | 1.49 | 1.46 |
| スピン | 3191 rpm | 3033 rpm | 2853 rpm | 2660 rpm |
| 打ち出し | 16.4° | 16.6° | 15.5° | 15.7° |
※Qi4D・クアンタムMAXのデータは当サイトの各レビュー記事より引用。計測条件(HS、ボール、シャフト)は各記事を参照してください
兄弟モデル Qi4D(スタンダード)との比較
スタンダードのQi4Dフェアウェイウッドは3番ウッドにマレージング鋼フェースを採用していますが、SF自体は1.44とMAX(1.45)とほぼ同等。ただしボールスピードが63.9m/sとわずかに上回っており、キャリーは235.4ヤードとMAXより約4ヤード飛んでいます。スピン量は3033回転でMAXよりやや少なめ。飛距離重視ならスタンダード、上がりやすさと安定感重視ならMAXという感じです。
兄弟モデル Qi4D TOUR との比較
Qi4D TOURモデルは飛距離・安定性ともに別格の仕上がり。キャリーで約8ヤード、初速で1.0m/sの差はかなり大きいです!
ただしTOURはアスリート向けの位置づけで、MAXのような「やさしさ」や「上がりやすさ」は求めるモデルでもありません。求めるものが違うので、直接的な競合にはなりにくいかなと。
競合モデル キャロウェイ クアンタムMAX との比較
キャロウェイのクアンタムMAXフェアウェイウッドはキャリー240.3ヤード・トータル260.6ヤードと飛距離性能が頭ひとつ抜けています。低スピン(2660回転)でランにも期待できるタイプで、Qi4D MAXとはキャリーで約9ヤードの差。
一方でQi4D MAXはスピン量が多く打ち出しも高いので、グリーンに止めやすい球質が出ます。飛距離を取るか、コントロール性を取るかで選びが分かれるところですね。
良かった所・微妙な所
良かった所
- 最高到達点39.1ヤードの高弾道で、3Wでもしっかりボールが上がる
- キャリー231.5ヤードで「とても飛ぶ」基準をクリア。飛距離性能は十分
- 落下角度45.3°でグリーンに止められる球質!
- 200ccの大型ヘッド+シャロー設計で、地面からでもボールを拾いやすい
微妙な所
- SFは1.45でQi4D TOUR(1.49)には大きく劣る。飛距離の絶対値でも兄弟モデルやクアンタムMAXに見劣りする
- スピン軸が安定しないショットがあり、左への曲がり幅が17〜20ヤードに膨らむことがある
Qi4D MAX フェアウェイウッドの総合評価|こんな方におすすめ

| 評価項目 | スコア |
|---|---|
| 飛距離 | 7.5 / 10 |
| 弾道の高さ | 10 / 10 |
| 低スピン性能 | 6 / 10 |
| 安定性 | 7.5 / 10 |
| 打感 | 5.5 / 10 |
| 構えやすさ | 7 / 10 |
| 地面からの打ちやすさ | 9 / 10 |
| つかまり | 7 / 10 |
Qi4D MAX フェアウェイウッドは「上がりやすさ」と「やさしさ」に全振りしたようなフェアウェイウッドです。キャリー231.5ヤードで飛距離基準はしっかりクリアしつつ、最高到達点39.1ヤードという高弾道が最大の武器。3番ウッドで球が上がらなくて悩んでいる方には、かなり心強い選択肢になりそうです。
一方で、飛距離の絶対値ではQi4D TOUR(キャリー239.3yd)やクアンタムMAX(キャリー240.3yd)に差をつけられています。SFもTOURの1.49には遠く及ばず、飛距離を最優先する方には物足りないのは正直なところ。
打感も可もなく不可もなくで、フィーリング面での感動は薄め。ただ、MAXモデルに求められているのは打感の良さよりも「楽に打てること」なので、そこは割り切りポイントですね。
向いている方としては、3番ウッドで球が上がりにくい方、フェアウェイウッドに苦手意識がある方、セカンドショットでグリーンを狙いたい方。大型ヘッドの安心感と高弾道で、フェアウェイウッドへの信頼感が上がりそうなモデルです。
ヘッドスピード別のおすすめセッティング
※フェアウェイウッド使用時のヘッドスピードです。
HS46以上の方
パワーがある方はスピンが入りすぎて吹き上がる可能性があります。ロフトを1°立てるか、Qi4D TOURやスタンダードモデルを検討するのがおすすめ。MAXの「やさしさ」が不要なら、TOURのほうが飛距離性能は上です。
HS42〜45の方
このヘッドスピード帯がQi4D MAXのストライクゾーン。ぼくの計測(HS43.8m/s)でキャリー231.5ヤードが出ているので、十分な飛距離が期待できます!シャフトはREAX 55 Sのままで問題ないですが、もう少し飛ばしたい方は弾道を抑えやすいREAX 65にシャフト変更するのも手です。
HS38〜41の方
この帯域なら3番ウッドよりも5番ウッド(18°)を選んだほうが楽に飛ばせる可能性があります。3Wにこだわるならロフトを1°寝かせて16°にするか、さらに軽量なQi4D MAX LITEも選択肢に入ります。
Qi4D MAX フェアウェイウッドに関するよくある質問
Q. フェアウェイウッドが苦手でも打てる?
3番ウッドの中ではかなり打ちやすい部類です。200ccの大型ヘッドとシャローフェースのおかげで、地面からでもボールを拾いやすい設計。ぼくの計測でも最高到達点39.1ヤードと高弾道が出ており、「3Wで球が上がらない」という悩みに対しては有力な解決策になります。
Q. Qi4D(スタンダード)とQi4D MAX、どっちがいい?
やさしさ重視ならMAX、飛距離重視ならスタンダード。スタンダードのQi4Dはキャリー235.4ヤードとMAXより約4ヤード飛んでおり、ボールスピードも63.9m/sとやや上。ただしMAXのほうが球が上がりやすく、200ccの大型ヘッドでミスヒットに対する寛容性も高いです。フェアウェイウッドに自信がない方はMAXが無難ですね。
Q. スライサーでも使える?
ぼくの計測ではドロー傾向(平均12.4ヤード左)でした。スライサーの方が使うとつかまり過ぎて左に行く可能性は低いので、むしろスライス軽減には効くかもしれません。ただし極端なスライスを矯正するほどのつかまりはないので、過度な期待は禁物です。
Q. ロフトは何度がおすすめ?
3番(15°)でぼくの計測(HS43.8m/s)で打ち出し16.4°・最高到達点39.1ヤードとかなり高い球が出ます。HS42m/s以上あれば3番で問題なし。それ以下の方は5番(18°)のほうが楽に飛距離を出せるはずです。
Q. シャフトは純正で十分?
REAX 55 Sは55g台の軽量シャフトで、MAXモデルのコンセプトに合った振りやすい仕様です。パワーがある方はもう少し重いシャフトのほうが安定しますが、一般的なアマチュアゴルファーであれば純正で十分。カチャカチャ対応なので、合わなければシャフト交換も容易です。
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