【試打評価】スリクソン ZXi RKT TR ドライバー|フィーリングは抜群、打点で弾道をコントロールしたいなら面白い

スリクソンの2026年モデル、ZXi RKT TR ドライバーをトラックマン4で試打計測しました。発売は9月12日で、4モデルあるZXi RKTシリーズの中でTRだけがヘッド体積450cm³の小ぶりなヘッドです。
飛びはまずまず、フィーリングもいいですが、やはり小ぶりヘッドという事もあってシビアさは否めない。ただ、打点によってスピン量が結構変わってくるし、操作性の良さや打つ場所を変えて弾道コントロールをしたい人には面白い性能をしています。
スタンダードのZXi RKT、ZXi RKT LS、ZXi RKT MAXは先に計測して、それぞれ記事にしていますので参考にしてみてください。
この記事のポイント
- ボール初速はサイト内14位、キャリーは平均並み
- 曲がりは右8ヤードから左13ヤード、着弾は38ヤード幅。平均の2ヤード左は左右が打ち消し合った数字
- 打点ブレにはシビア

スリクソン ZXi RKT TR ドライバーの計測データ

ロフトは9.0°、シャフトは純正のVENTUS TR ZXi-II 6のS、スリーブはSTDポジションです。
ボールは計測器用のタイトリスト プロV1x(RCT)を使っています。


| 計測項目 | 平均値 | ばらつき(±) |
|---|---|---|
| クラブスピード | 45.9 m/s | 0.3 |
| ボールスピード | 67.5 m/s | 0.7 |
| スマッシュファクター | 1.47 | 0.01 |
| 打ち出し角 | 12.2° | 1.1 |
| スピン量 | 2,323 rpm | 291 |
| キャリー | 248.7 yd | 5.7 |
| トータル | 275.0 yd | 3.9 |
| 最高到達点 | 27.9 yd | 4.7 |
| 落下角度 | 34.2° | 4.4 |
| スピン軸 | 1.7 左 | 4.3 |
| 曲がり幅 | 2.0 左 | 6.9 |
| キャリーサイド | 7.3 左 | 11.9 |
| 打ち出し方向 | 1.2 左 | 1.9 |

RKTシリーズは結構弾きが良いということもあって、TRも初速は上位に入ります。
67.5m/sはサイト内62機種中14位で、ばらつきは±0.7m/s。11球のうちいちばん遅いボールでも66.0m/s出ていたので、ヘッド性能は優秀ですね。
平均のスマッシュファクターは1.47でサイト内10位。スタンダードやLSより上ですが、あくまで平均クラスです。

当サイトのドライバー64機種の平均は、キャリー248.3ヤード、ボール初速66.3m/s、スピン2,244rpmです(記事執筆時点)。
で、ZXi RKT TRは初速で1.2m/s上回っていますが、キャリーはほぼ平均ぐらいでした。
今年打った中だと、ミズノ JPX ONEが同じ初速でキャリーは2ヤードほど上。ミズノ JPX ONE セレクトは7ヤードほど上なので、初速のわりにキャリーが伸びていないほうにはなりますね。

今回のベストショットはキャリー257.9ヤード、トータル278.8ヤード。初速68.6m/s、打ち出し12.9°、スピン2,500rpmで、着弾は20.8ヤード左でした。

キャリーのばらつきは±5.7ヤードで、スタンダードより2ヤードほど大きめ。
初速は揃っていますが、スピンが1,800rpmから2,800rpm近くまで幅があって、キャリーもそれに合わせて上下しました。



打ち出し角は12.2°で、サイト平均の14.0°より低め。最高到達点も平均より3ヤードほど低く、中弾道でした。
スピンは2,323rpmで、平均よりわずかに多い程度。
スタンダードのZXi RKTとほぼ同じ数字なので、TRだからといってスピンが減るわけではなかったです。
1球ごとに見ると右にも左にも曲がる
平均の曲がり幅は2.0ヤード左ですが、11球の内訳が以下。
| 球 | 初速 | 打ち出し角 | スピン | キャリー | 曲がり幅 | 着弾左右 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 67.3 m/s | 10.8° | 2,070 rpm | 241.9 yd | 5.7 左 | 7.9 左 |
| 2 | 66.7 m/s | 13.2° | 2,510 rpm | 249.3 yd | 6.8 右 | 10.7 右 |
| 3 | 67.9 m/s | 13.5° | 2,780 rpm | 253.8 yd | 8.1 右 | 2.0 左 |
| 4 | 68.6 m/s | 12.9° | 2,500 rpm | 257.9 yd | 7.5 左 | 20.8 左 |
| 5 | 67.4 m/s | 12.9° | 2,630 rpm | 251.6 yd | 4.3 右 | 6.6 左 |
| 6 | 66.0 m/s | 12.3° | 2,190 rpm | 242.5 yd | 4.4 左 | 19.5 左 |
| 7 | 68.2 m/s | 10.4° | 1,790 rpm | 240.5 yd | 7.6 左 | 19.0 左 |
| 8 | 66.8 m/s | 11.6° | 2,540 rpm | 245.4 yd | 4.3 右 | 3.1 左 |
| 9 | 67.8 m/s | 13.9° | 2,420 rpm | 256.5 yd | 2.0 右 | 16.8 右 |
| 10 | 67.9 m/s | 11.1° | 2,050 rpm | 246.1 yd | 9.0 左 | 10.7 左 |
| 11 | 68.4 m/s | 11.7° | 2,070 rpm | 250.4 yd | 13.1 左 | 18.4 左 |
右に曲がったのが5球、左が6球。曲がり幅は右8ヤードから左13ヤードまであるという内容。
着弾も右17ヤードから左21ヤードまで、幅にして38ヤード。
同じシャフトとロフトで打ったスタンダードのZXi RKTは12.2ヤード左を中心に全球が左に曲がっていたので、方向の再現性はスタンダードのほうがやはり上です。
上下も同じで、打ち出し角は10.4°から13.9°、最高到達点は20ヤードから35ヤードまでバラツキが出ました。打点ブレが上下左右ともそのまま結果に出るヘッドで、優しくはありません。
裏を返せば打点やスイングで球筋を操れる操作性の良さとも言えるので、TRらしさは出ています。なので、そういった性能を望むなら色々とコントロールできて面白いと思います。
前作ZXi TRとの比較
前作のスリクソン ZXi TRと比較してみます。
| 項目 | ZXi RKT TR(2026) | ZXi TR(2024) |
|---|---|---|
| ボール初速 | 67.5 m/s | 65.3 m/s |
| スマッシュ | 1.47 | 1.46 |
| 打ち出し角 | 12.2° | 13.7° |
| スピン量 | 2,323 rpm | 2,361 rpm |
| 最高到達点 | 27.9 yd | 29.3 yd |
| キャリー | 248.7 yd | 242.4 yd |
| トータル | 275.0 yd | 267.0 yd |
| 曲がり幅 | 2.0 左 | 9.0 左 |
初速は2m/s以上伸びて、キャリーは6ヤード、トータルは8ヤード伸びました。スマッシュファクターはほぼ同じです。
打ち出しは1.5°ほど下がって、最高到達点も少し低くなっています。スピンはほとんど変わらず、曲がり幅は9ヤード左から2ヤード左に減りました。
つかまりと方向性

ドローヒッターのぼくが打った場合ですが、平均でスピン軸1.7°左、曲がり幅2.0ヤード左でした。
当サイトのドライバー平均は6ヤードほど左なので、平均で見ればつかまりは控えめ。今年打ったコアモデルだと、テーラーメイド Qi4Dが1.4ヤード左、ミズノ JPX ONEが0.5ヤード右で、数字上ではこの2本に近いです。

つかまりという事を考えればややフェードバイアスです。つかまりはZXi RKTシリーズの中では一番弱い。
スタンダードのZXi RKTドライバーと打ち比べて
スタンダードのZXi RKTと比較。

初速はスタンダードが0.5m/s速く、キャリーも4ヤードほど上でした。打ち出しと最高到達点もTRのほうが少し低めです。
意外だったのはスピンで、スタンダードが2,321rpm、TRが2,323rpmとほとんど変わりません。
曲がりはスタンダードが全球左だったのに対して、TRは右にも左にも出ました。着弾の幅もスタンダードの30ヤードほどに対してTRは38ヤードで、飛距離も方向の再現性もスタンダードのほうが上です。
構えた印象と打感

きれいな洋梨型。面構えはめちゃくちゃ良い。結構厚みのボリューム感もあって叩ける雰囲気があります。


ウェイトはフロントに10gのステンレス、バックに4gのアルミの2個で、前後を入れ替えると弾道の高さとスピンを調整可能。


横から見ると結構ハイバック形状です。

RTKフェース。今作はこれがかなり弾きが良いんですよね。初速がでます。
それからTRはシリーズ中で一番良かった。弾くけれど食いつき感もあって好感触。

スリクソン ZXi RKT TR ドライバーのスペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ロフト角 | 9.0° / 10.5°(試打は9.0°) |
| 体積 | 450cm³ |
| 長さ | 45.75インチ |
| ライ角 | 59° |
| ボディ素材 | Ti-811 |
| フェース素材 | VR-チタン(Super-TIX 52AFS) |
| クラウン素材 | CFRP複合(カーボン) |
| ウェイト | ステンレス10g(フロント)/アルミ4g(バック)・交換式 |
| 可変機構 | QUICK TUNE SYSTEM(12ポジション) |
| シャフト展開 | VENTUS TR ZXi-II 6(通常生産)/VENTUS TR ZXi-II 5(特注)/Diamana ZXi-II 50(特注) |
| クラブ重さ(S) | 313g(ZXi-II 6)/309g(ZXi-II 5)/304g(Diamana 50) |
| バランス(S) | D3(ZXi-II 6)/D2(ZXi-II 5)/D2(Diamana 50) |
| グリップ | ツアーベルベットラバー360(50g・バックラインなし) |
| 試打シャフト | VENTUS TR ZXi-II 6(FLEX S・60g・トルク4.1・中手元調子) |
| 発売日 | 2026年9月12日 |
純正シャフトは通常生産がVENTUS TR ZXi-II 6で、VENTUS TR ZXi-II 5とDiamana ZXi-II 50は特注対応です。
VENTUS TR ZXi-IIは手元と先端の剛性を高めて、切り返しでのブレと左へのミスを抑えながら叩ける仕様となっています。
| シャフト(Sフレックス) | 重量 | トルク | 調子 |
|---|---|---|---|
| VENTUS TR ZXi-II 6 | 60g | 4.1 | 中手元調子 |
| VENTUS TR ZXi-II 5 | 55.5g | 5.8 | 中手元調子 |
| Diamana ZXi-II 50 | 50.5g | 5.3 | 中調子 |
ZXi RKTシリーズ4モデルの違い
TRだけがヘッド体積450cm³で、ほかの3本は460cm³です。ウェイトはスタンダードがトウ4g/ヒール10g、LSとTRがフロント10g/バック4g、MAXがバック10gの1個。メーカーの説明では、スタンダードがオールラウンド、LSが低スピンの強弾道、TRが短重心で操作性重視、MAXがシリーズ最大の慣性モーメントです。
総合評価
| 評価項目 | スコア(/10) |
|---|---|
| 飛距離 | 8.0 |
| 弾道の高さ | 6.0 |
| スピン性能 | 7.0 |
| 安定性 | 6.0 |
| つかまり | 6.0 |
| 打感 | 9.0 |
| 構えやすさ | 8.5 |
| 操作性 | 9.5 |
飛距離は初速14位、キャリー28位なので8.0。
初速性能は良いんですけど、ライナーでも飛ばせるハードヒッターにはとても良い高さで飛んで行きますが、そういった弾道をイメージできなければ飛ばしづらいかもしれません。
弾道の高さは打ち出しも最高到達点も低めだったので6.0。安定性は曲がりが右8ヤードから左13ヤード、着弾が38ヤード幅と4本でいちばん散ったので6.0、つかまりは平均で見れば控えめなので6.0にしています。
結構シビアなんですが、打点によってスピン量などを調整できると考えれば、操作性を重視したい上級者にはマッチするでしょう。弾道を操る楽しみはあるので面白いのは面白いです。

ポジションマップでは中央より右の下寄り、つかまり控えめの低弾道寄り。
おすすめする人 打点が安定していて、つかまりすぎるヘッドが苦手な人、小ぶりなヘッドで操作したい人
おすすめしづらい人 打点が安定していない人、右へのミスを減らしたい人、高さでキャリーを稼ぎたい人
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