フォーティーンの海外向けアイアンライン「TCシリーズ」に、最新モデルTC-826 フォージドアイアンが登場しました。
2025年末からオーストラリアを皮切りに販売が始まり、韓国や東南アジアにも展開中。
2026年3月時点で日本国内は未発売ですが、フォーティーン公式サイトの英語ページにはすでに製品情報が掲載されています。
ヘッド素材は軟鉄S25C。日本国内で展開されているTBシリーズ(TB-5 / TB-7)のS20Cよりも柔らかい鋼材です。コンパクトなヘッドにハーフキャビティ構造を採用し、打感・コントロール・安定性のバランスを追求したモデルとなっています。
フォーティーン TC-826 フォージドアイアンの設計ポイント
キャビティ内の重量再配分で安定性を向上

TC-826の設計上の特徴は、キャビティ部分のトゥ側・ヒール側を削り落とし、その余剰重量をヘッドの上下に再配分している点です。
これにより、打点がズレた際のヘッドのブレを抑える構造になっています。コンパクトなヘッドサイズを維持したまま、ミスヒットへの寛容性を確保するアプローチです。加えて、インパクトエリアのフェース肉厚を厚めに確保しており、芯で捉えたときのソフトな打感を狙っています。
しかもビジュアルも素晴らしくカッコいいです。
番手別の重心フロー設計


番手ごとにC.G.(重心)の位置を最適化した「重心フロー設計」が採用されています。
公表されているデータでは、重心高が5番の19.4mmから9番の21.4mmへ、重心深度が5番の4.7mmから9番の3.3mmへと推移。
ロング番手はやや低重心で球を上げやすく、ショート番手は重心がフェース寄りになることで操作性を確保する設計です。
リーディングエッジバンパーとスリムソール

ソールはややスリムな形状で、各番手ごとにバウンス角が個別に最適化されています。
リーディングエッジには「バンパー」と呼ばれる形状を採用。タイトなライや薄い芝からでもリーディングエッジが刺さりにくく、スムーズに抜けていく設計です。
TC-826 フォージドアイアンのスペック
- ヘッド:FORGED(鍛造製法) / 軟鉄S25C
- 仕上げ:ニッケルクロムメッキ
- 番手構成:#4、#5〜P
- 標準シャフト:N.S. PRO Modus3 T105 Stiff(106.5g)、N.S.PRO 950 Neo(R、S)
- 生産国:日本組立(ヘッド:中国、シャフト:日本)
↓横にスライドもできます。
| 番手 | #4 | #5 | #6 | #7 | #8 | #9 | P |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ロフト(°) | 21 | 24 | 27 | 31 | 35 | 39 | 44 |
| ライ角(°) | 60 | 60.5 | 61 | 61.5 | 62 | 62.5 | 63 |
| 長さ(inch) | 38.75 | 38.0 | 37.5 | 37.0 | 36.5 | 36.0 | 35.5 |
| ヘッド重量(g) | 245 | 255 | 261 | 268.5 | 276.5 | 284 | 293 |
| SW(Modus3 T105 S) | D2 | D2 | D2 | D2 | D2 | D2 | D2.5 |
| FP(mm) | — | 4.0 | — | 4.2 | — | 4.8 | — |
7番ロフトは31°、PWは44°。いわゆる「飛び系」のストロングロフトまではいきませんが、最近のプレーヤーズアイアンとして標準的な設定です。
PWが44°なので、50°前後のウェッジとのロフトギャップも作りやすいロフト体系ですね。
国内モデル「TBシリーズ」との比較
フォーティーンは市場ごとに製品戦略を分けており、日本国内ではTBシリーズ(シアターブレード)、海外ではTCシリーズ(ツアーキャビティ)がそれぞれの主力ラインになっています。TC-826も海外専用のTCシリーズにあたるモデルです。
日本国内で入手可能なTB-7 FORGED、TB-5 FORGEDとスペックを比較してみます。
↓横にスライドもできます。
| 項目 | TC-826 | TB-7 FORGED | TB-5 FORGED |
|---|---|---|---|
| 素材 | S25C | S20C | S20C |
| 構造 | アンダーカットキャビティ | シアターブレード | シアターブレード |
| ロフト(7番) | 31° | 30° | 30° |
| ロフト(PW) | 44° | 42° | 42° |
| ライ角(7番) | 61.5° | 62° | 62° |
| 長さ(7番) | 37.0inch | 37.25inch | 37.5inch |
| FP(5番/7番/9番) | 4.0 / 4.2 / 4.8mm | 4.4 / 4.6 / 4.7mm | 2.9 / 3.2 / 3.3mm |
| CG Height(5番/7番/9番) | 19.4 / 19.9 / 21.4mm | 17.9 / 18.9 / 20.3mm | 17.4 / 18.8 / 20.0mm |
| CG Depth(5番/7番/9番) | 4.7 / 3.9 / 3.3mm | 4.1 / 3.9 / 3.3mm | 4.3 / 3.8 / 3.0mm |
| 生産国 | 日本組立(ヘッド:中国) | MADE IN JAPAN | タイ製造 / 日本組立 |
注目すべき違いは以下のとおり。
まず素材。TC-826のS25Cは、TBシリーズのS20Cよりも炭素含有量が多く、より柔らかい打感が得られる鋼材です。打感を重視する方には気になるポイントでしょう。
次にロフト。TC-826は7番31°/PW44°で、TBシリーズ(7番30°/PW42°)よりも全番手で1〜2°寝た設定です。飛距離よりも正確な距離の階段を重視したクラシック寄りのロフト設計と言えます。
フェースプログレッション(FP)も異なります。TC-826はTB-7よりFPがやや小さく、TB-5よりは大きい。つまりオフセット量としてはTB-7とTB-5の中間的な位置付けです。
重心高さ(CG Height)はTC-826がTBシリーズよりも全体的にやや高め。重心が高いほど操作性が良くなる傾向があります。
構造の違いも大きなポイント。TBシリーズの「シアターブレード」は見た目はブレードに近いシャープさを持ちつつ内部にキャビティ構造を隠す設計で、実は結構やさしい的なアイアンです。対してTC-826の浅めのキャビティで打感と操作性を重視したタイプ。しかも見た目もかなりカッコいいです。
価格と入手方法


2026年3月時点で、TC-826は日本国内では正規販売されていません。フォーティーン日本公式サイトの日本語ページにはTC-826の製品ページが存在せず、GDO・楽天・二木ゴルフ等でも取り扱いが確認できない状況です。
海外での展開状況は以下の通りです。
- オーストラリア:2025年末から販売開始。Fourteen Golf Australiaおよび販売店でカスタムオーダーが可能(AUD $2,519.65 / 4-PW 7本セット)
- 韓国:2026年2月に発売
- 東南アジア:シンガポール、ベトナム等のフィッティングセンターで取り扱い開始
現時点でTC-826アイアンを入手したい場合は、ぼくも頻繁に利用していて、信頼性の高いフェアウェイゴルフからの購入がおすすめです。
なお、フォーティーンは過去に海外先行モデルをオンラインストア限定や特注オーダー対応で国内投入した実績があるため、今後の展開にも注目です。
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