コブラ OPTM MAX-D ドライバーをトラックマン4で試打計測しました。
今回の計測結果は、ヘッドスピード45.2m/sでキャリー244.3ヤード、トータル269.1ヤード。
飛距離性能だけを見ると兄弟モデルのOPTM XやOPTM LSより落ちますが、高さやスピン量など非常に落ち着いて理想的な球筋になっていました。
そしてドローにはなりやすいですが、実はそこまで強烈なドローバイアスでもなかったかな、というのが正直な感想です。
とても扱いやすいタイプなので、右へのミスはちょっと怖いけど、極端に捕まりすぎても困るんだよねーという人にはちょうど良い選択肢になってきそうです。
コブラ OPTM MAX-D ドライバーの概要と特徴

OPTM MAX-Dは、コブラの2026年モデル「OPTM」シリーズに用意されているドローバイアスモデルです。
公式には、スライス補正、左方向への弾道、安定性を求める方に向けた設計として紹介されています。
11g固定ヒールウェイトでつかまりを強化

MAX-Dの分かりやすい特徴が、ヒール側に配置された11g固定ウェイトです。
重心をホーゼル側に近づけることで、フェースを返しやすくするという明確な狙いがあります。
POIを抑えてミスヒット時のねじれを減らす設計

OPTMシリーズでコブラが強く打ち出しているのが、POI(Products of Inertia)を抑えるという考え方です。
MOIが特定軸まわりのヘッドの回りにくさを見る指標なのに対して、POIは複数軸のねじれをまとめて見ていく考え方として説明されています。
つまり、ただ慣性モーメントを高くするだけではなく、オフセンターヒット時にフェース面が余計な方向へねじれにくい形を目指しているということです。
記事中では、このPOI設計を「つかまりの強さ」そのものではなく、散布図やセンターブレのまとまりに関わる要素として見ていきます。
FutureFit33とSMARTPAD

可変スリーブはFutureFit33で、ロフトとライ角を±2°の範囲で33通りに調整できます。
SMARTPADは、可変スリーブで設定を変えた時にもアドレス時のフェース向きをスクエアに見せやすくするコブラ独自の構造です。
10.5°ヘッドなら8.5°から12.5°、12.0°ヘッドなら10.0°から14.0°まで調整できる仕様です。
H.O.T. Faceテクノロジー

フェースには鍛造インサートを使ったH.O.T. Faceテクノロジーを搭載しています。
フェース全体のたわみを最適化し、芯を外した時でもボールスピードを落としにくくする設計です。
OPTMシリーズのラインナップとMAX-Dの立ち位置
OPTMシリーズのドライバーは、ヘッド体積460ccを基本にしながら4モデルへ分かれています。
| モデル | 形状 | 主な特徴 | 向いている方 |
|---|---|---|---|
| OPTM LS | コンパクト | 低打ち出し、低スピン、操作性重視 | スピンを抑えて強く打ちたい方 |
| OPTM X | トラディショナル | 低スピンと寛容性のバランス | 飛距離と扱いやすさを両立したい方 |
| OPTM MAX-K | オーバーサイズ | コブラの高MOI系モデル | 曲がりにくさと安心感を重視する方 |
| OPTM MAX-D | オーバーサイズ | ドローバイアス、スライス補正 | 右へのミスを減らしたい方 |
MAX-Dは単純な高慣性モデルではなく、捕まりやすさに振り切ったモデルです。
コブラ OPTM MAX-D ドライバーのスペック

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ヘッド体積 | 460cc |
| ロフト角 | 9.0° / 10.5° / 12.0° |
| ロフト調整幅 | ±2°(10.5°は8.5°〜12.5°、12.0°は10.0°〜14.0°) |
| ライ角 | 標準61.0°(59.0°〜63.0°) |
| 標準長さ | 45.50インチ |
| スイングウェイト | D1/D0 |
| 試打シャフト | UST Mamiya LIN-Q for Cobra(S) |
今回の試打スペックは、10.5°ヘッドにUST Mamiya LIN-Q for Cobra(S)を組み合わせたものです。
FutureFit33はニュートラル設定で、ボールはいつも通りタイトリスト プロV1x(計測器用)を使っています。
コブラ OPTM MAX-D ドライバーを実際に試打してみての感想と評価

トラックマン4での計測データ
まずは弾道計測データをご覧いただきます。
- 計測器:TrackMan4
- ロフト:10.5°
- シャフト:UST Mamiya LIN-Q for Cobra(S)
- 設定:ニュートラルポジション
- ボール:タイトリスト プロV1x(計測器用)
| 計測項目 | 平均値 |
|---|---|
| クラブスピード | 45.2 m/s |
| ボールスピード | 65.5 m/s |
| スマッシュファクター | 1.45 |
| 打ち出し角 | 14.3° |
| バックスピン量 | 2,200 rpm |
| キャリー | 244.3ヤード |
| トータル距離 | 269.1ヤード |
| 最高到達点 | 30.1ヤード |
| 降下角度 | 35.9° |
| スピン軸 | -6.7°(左) |
| 曲がり幅 | 10.7ヤード(左) |
| センターからのブレ | 8.4ヤード(左) |
| 打ち出し方向 | 0.6°(右) |
飛距離性能

キャリー244.3ヤード、トータル269.1ヤードなので、ぼくのドライバー計測基準では平均よりやや控えめな飛距離です。
2025年以降のTrackMan4ドライバー計測で、HS43.5〜46.5m/sのサイト内データ平均はキャリー248.0ヤード、トータル274.3ヤード前後です。
そこから見るとMAX-Dはキャリーで約4ヤード、トータルで約5ヤードほど下になります。
一方で、打ち出し角14.3°、バックスピン2,200rpmは理想値にも近くてかなり扱いやすいデータとなっていました。
10.5°としてはちょい低めになっている傾向があるので、よほどスピン過多でもない限りは10.5°がよさげです。
中弾道系で低すぎてドロップする感じもなく、スピンが多すぎて吹きあがる感じもありません。
実に丁度いいです。

ボールスピード65.5m/s、スマッシュファクター1.45は、OPTM XやOPTM LSの高初速データと比べると、やや物足りなさを感じます。
スピードが期待ほど出なかったことでトータルでは伸び悩んだ感じですかね。
ただしMAX-Dは単純な飛距離特化ではなく、右へのミスを減らすことを優先したモデルなので、ここは性能の見方を分ける必要があるかなと思っています。
方向性とつかまり

方向性データは、スピン軸-6.7°、曲がり幅10.7ヤード左、センターブレ8.4ヤード左です。
見てのとおりドローはドローです。基本的にオートマにこれが出ます。
ただ、ドローヒッターのぼくが打って平均10ヤード程度の曲がり幅、クラブとしてはドローバイアスですが、そこまで極端に強くはないと見ています。

曲がり幅10.7ヤードはキャリー244.3ヤードに対して約4.4%なので、10%ルールでみても方向性は良好。

散布図で見ても右へ抜ける球が出にくく、左方向へまとまる一貫性がありました。
ドローの具合も一定しているので方向性という点では非常に良いですね。
打感と打音

打感はしっかりめです。
フェースにボールが長く乗るというより、インパクトで弾き返す反応がはっきり出るタイプでした。
ただ、音は金属的に甲高い感じはなかったなと思っています。
カーボンクラウン採用ヘッドらしい、少しマイルドで締まった音にまとまっています。
それでいてちょい硬って雰囲気です。
ソフトな打感を求める方には硬めに感じるかもしれませんが、打点位置のフィードバックは分かりやすいです。
外観と構えやすさ

ヘッドは単純に大きめです。
後方に伸びる輪郭で、安心感はかなりありますが、形状はなんかクセありです。
ヒール後方側にボリュームを感じる形なので、つかまりそうな雰囲気も出ています。

フェース向きは少しフック気味ですね。左は向いてます。ただ極端に左を向いて見えるわけでもないです。
ドローバイアス系ながらフックフェースにはあまりなっていないので、これによってそこまで捕まりすぎないバランスにもなっているのでしょう。
OPTM MAX-Dは買いか。競合モデルと比較
比較では、同じコブラのOPTM X、OPTM LS、前世代のDS-ADAPT MAX-K、ドロー系として直接比較しやすいPING G440 SFT、テーラーメイド Qi4D MAXを並べています。
| モデル | HS | BS | SF | スピン | 曲がり幅 | キャリー | トータル |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| OPTM MAX-D | 45.2 | 65.5 | 1.45 | 2,200 | 10.7左 | 244.3 | 269.1 |
| OPTM X | 45.7 | 68.0 | 1.49 | 2,195 | 4.1左 | 252.6 | 281.6 |
| OPTM LS | 46.2 | 68.1 | 1.48 | 2,213 | 9.1左 | 248.0 | 279.2 |
| DS-ADAPT MAX-K | 43.8 | 64.4 | 1.47 | 2,170 | 4.7左 | 243.6 | 268.6 |
| PING G440 SFT | 45.4 | 65.6 | 1.44 | 2,532 | 19.8左 | 247.0 | 268.1 |
| Qi4D MAX | 45.0 | 66.4 | 1.47 | 1,974 | 1.9左 | 245.3 | 276.9 |
| 2025年以降TM4平均 | 45.4 | 66.4 | 1.46 | 2,277 | — | 248.0 | 274.3 |
OPTM XとOPTM LSは、初速とトータルでMAX-Dより明確に上。コブラで飛距離性能重視ならXかLSのが間違いなくおすすめ。
特にOPTM Xはボールスピード68.0m/s、SF1.49、トータル281.6ヤードなので段違いです。
一方で、MAX-Dは曲がり幅10.7ヤード左で、PING G440 SFTほど強烈ではないものの、ドローバイアスモデルらしい数値にはなっています。
PING G440 SFTはドロー補正がさらに大きく、MAX-Dより強くつかまる結果でした。スライスをマジで消したいならSFTのが良いなーとは思いますね。
そしてQi4D MAXはキャリーこそ近いですが、トータルではMAX-Dより7.8ヤード上です。スピンも減らしたいならこっちですが、ドロー補正がちょっと弱め。
曲がり幅1.9ヤード左なので、Qi4D MAXはかなりニュートラル寄りにまとまっています。
良かった点・気になった点
良かった点
- スピン軸-6.7°で、ドローバイアス設計の効果がデータに出ている
- 打ち出し14.3°、スピン2,200rpmで、ちょうど良い扱いやすい弾道
- FutureFit33でロフトとライ角を細かく調整できる
- ドローは打ちやすいが、チーピンが気になるほどでもない絶妙な方向性
気になった点
- ボールスピードとスマッシュファクターは、兄弟モデルのOPTM XやLSより控えめ
- 打感はしっかりめで、ソフトな打感を好む方には硬く感じる可能性がある
- 形状は大きめなので、シャープな顔を好む方は好みが分かれそう
コブラ OPTM MAX-D ドライバーの10段階評価

| 評価項目 | スコア |
|---|---|
| 飛距離 | 7.0 / 10 |
| 弾道の高さ | 8.5 / 10 |
| 低スピン性能 | 8.5 / 10 |
| 安定性 | 8.5 / 10 |
| 打感 | 7.0 / 10 |
| 構えやすさ | 8.0 / 10 |
| 操作性 | 6.5 / 10 |
| つかまり | 8.5 / 10 |
総合評価としては飛距離は少し物足りなかったですが、弾道バランスと方向性のまとまりがかなり良いドライバーではあります。
つかまりは期待どおり良いけれど、強烈に左へ巻いていくほどのタイプではありません。
そのため、スライスを減らしたいけれど、チーピンとかめっちゃ捕まって左に即死するような打球が出るほどの捕まりは求めていない・・・という方に合いやすいと思います。
まあ、飛距離性能だけを求めるならOPTM XやOPTM LSを優先した方がいいです。
MAX-Dは、飛距離よりも「右へ曲げない」「ほどよくドローでまとめる」ことに価値を感じる方に向けたドライバーという感じでしょうかね。
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