フォーティーン UX-003をトラックマン4で試打計測しました。2026年9月10日発売の新モデルです。

前作のUX-002は、大きめのヘッドで上がりやすさとつかまりを持たせたアマチュア向けのユーティリティでした。今作は小ぶりなヘッドに変わり、メーカーとしてはTB-5やTB-7を使っている中・上級者を想定しているとのこと。

結論から言っておくと、想像していたのとは裏腹に、飛距離性能が非常に高いユーティリティでした。

キャリーがすごく出しやすく、まずはそこで優位性のあるモデルです。それでいてヘッドはシンプルで、これぞユーティリティという綺麗なフォルム。個人的に大好きなUTですね。

では、データを見ながらレビューしていきます。

フォーティーン UX-003
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フォーティーン UX-003の計測データ

トラックマン4

ロフトは21°(#4h)、シャフトは純正のFT-80u(ワンフレックス)で、スリーブは「N」の位置で打っています。

ボールは計測器用のタイトリスト プロV1x(RCT)を使っています。

フォーティーン UX-003のトラックマン4計測データ
項目平均ばらつき(±)
クラブスピード41.5 m/s0.2
ボールスピード60.1 m/s0.7
スマッシュファクター1.450.02
打ち出し角15.2°1.3
バックスピン4,196 rpm565
キャリー205.4 yd4.5
トータル214.3 yd9.0
最高到達点34.9 yd4.7
落下角度45.5°4.3
スピン軸-3.8°3.4
曲がり幅7.2 yd 左6.1
着弾左右13.9 yd 左9.7
打ち出し方向-1.9°1.2
フォーティーン UX-003のボールスピード指標

初速がとても出る。普通に速い。

初速は当サイトのユーティリティの中では3位。ちなみにさらに上位なのはスリクソン ZXi RKT ハイブリッドとプロギア RS DUO ユーティリティです。

フォーティーン UX-003のキャリー指標

当サイトの計測しているユーティリティ平均は、キャリー198.3ヤード、ボール初速58.5m/s、スピン4,234rpmです(記事執筆時点)。

で、フォーティーン UX-003はキャリーで7.1ヤード、初速で1.6m/s上回っています。

キャリーは当サイトのユーティリティの中で1位(執筆時点)。21°でこのキャリーが出るのは文句なしです。

フォーティーン UX-003のベストショット

一番飛距離の出たショットはキャリー213.0ヤード、トータル235.3ヤード。初速60.4m/s、打ち出し12.2°、スピン3,110rpmで、曲がり幅は4.5ヤード右でした。

ボールスピードとキャリーの散布図

キャリーは10球が199ヤードから213ヤードの間に収まっているんですが、縦距離の誤差は最大14ヤードぐらいと。まあそこまで悪くはないけれど、スピンが思ったよりも減りすぎて飛びすぎるという場面も正直あったかなって感じです。

で、バックスピン量自体にはけっこう幅があって、10球の内訳が以下。

球初速打ち出し角スピンキャリートータル曲がり幅
160.4 m/s16.5°5,030 rpm199.7 yd203.2 yd0.9 右
260.4 m/s12.2°3,110 rpm213.0 yd235.3 yd4.5 右
361.0 m/s16.5°3,989 rpm212.1 yd218.8 yd5.3 左
460.1 m/s14.8°3,860 rpm208.5 yd219.0 yd14.6 左
560.1 m/s15.7°4,360 rpm204.5 yd211.1 yd11.0 左
658.6 m/s13.9°3,590 rpm203.4 yd218.1 yd12.7 左
759.8 m/s16.2°4,710 rpm200.2 yd205.3 yd9.4 左
860.3 m/s15.1°4,030 rpm208.3 yd217.0 yd7.4 左
959.4 m/s14.9°4,440 rpm201.3 yd208.6 yd3.5 左
1061.0 m/s16.6°4,840 rpm203.2 yd207.0 yd13.8 左

4,000回転を下回ったボールは4球あり、どれもトータルは218ヤード以上。逆に4,700回転を超えた3球は、キャリーが200ヤード前後でした。

2000回転近い幅で前後してるんで、ここが懸念点にはなってくるかもってところです。

まあ、ヘッドが小さめということもあってか、打点がブレたときにややシビアさを感じる場面もちょいちょいありました。

フォーティーン UX-003のバックスピン量指標
フォーティーン UX-003の打ち出し角指標
フォーティーン UX-003の最高到達点指標

打ち出し角はサイト平均より少し低め。最高到達点とスピン量は平均ぐらいです。

落下角度も平均ぐらいは入っています。

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つかまりと方向性

フォーティーン UX-003のつかまり傾向

ドローヒッターのぼくが打った場合ですが、平均でスピン軸3.8°左、曲がり幅7.2ヤード左でした。

データベース上の上記カードでは「基準並み」の判定ですが、個人的にはつかまりは比較的いい部類だという評価。

曲がり幅は当サイトのユーティリティ平均よりも少し左。ZXi RKT ハイブリッドと比べると、こちらのほうがつかまります。

右に曲がったのは2球で、残り8球は左。曲がり幅は右4.5ヤードから左14.6ヤードまででした。

フォーティーン UX-003の着弾散布図

着弾は平均で13.9ヤード左。散布図で見ると、10球は左26ヤードから右3ヤードほどの間に入っています。

曲がり幅と着弾左右の散布図

縦は13ヤード幅、横は29ヤード幅ほどでした。

右へのミスは出にくく、左へのミスは普通で許容できるなって感じ。やや捕まってはいますが、ウッド型ユーティリティとしては素直な挙動だと感じました。

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構えた印象と打感

フォーティーン UX-003を構えた状態
フォーティーン UX-003をボールの後ろに構えた状態
フォーティーン UX-003のクラウン

ヘッドはやや小ぶりで細身な印象。フェースの向きはスクエア。めっちゃ綺麗なフォルムで、形状にこだわる人でも納得の出来栄えかなと思います。

実際に構えると写真よりも小さく見えるぐらいの感覚だったので、ミート率に自信がない人は威圧感を感じるかもしれませんが、小さめが好きな人にとってはめちゃくちゃ構えやすい顔ではないかと思われます。

小さいぶんソールの抜けは結構いいです。

フォーティーン UX-003のフェース
フォーティーン UX-003のフェースのスコアライン
フォーティーン UX-003のフェースとネック

打感はちょい弾き系。

打音は高さも大きさも中間ぐらいで、やや金属感のある響き。めっちゃ柔らかいわけではないですが、これだけ飛距離が出ることを考えると違和感は少ないです。

フォーティーン UX-003のネックの調整スリーブ
フォーティーン UX-003のヒール側
フォーティーン UX-003のソールとウェイト
フォーティーン UX-003のソール

ネックにはロフト調整ができるスリーブが付いていて、ソールのウェイトは標準で7gです。

フォーティーン FT-80uシャフト

純正のFT-80uはしっかりめの印象。振りやすくて操作性も良好で、打球を操る楽しみもありました。

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フォーティーン UX-003のスペック

スペックの話ですが、以下はメーカーが挙げている主な特徴。

  • ミドルアイアンのような操作性をねらった小ぶりなヘッドで、重心は適度に低く浅め
  • フェースはストレートからややスライスフェースの設計で、左への引っかけを抑える
  • トゥヒール方向に丸めたラウンドソールと、リーディングエッジにバンパーを設けたリッジソール
  • ハイマレージングのフェースをプラズマ溶接で接合し、全面スコアラインにレーザーミーリングを追加
  • ±1°のロフト調整スリーブと、交換できるウェイト(標準7g)

番手は#3hから#7hまでの5つで、TBシリーズのアイアンと飛距離の間隔をそろえて組めるようにしているとのこと。

番手ロフト角ライ角長さクラブ重さバランス
#3h18°58.5°40.75インチ354gD1
#4h(試打)21°59°40.25インチ359gD1
#5h24°59.5°39.75インチ364gD1
#6h27°60°39.25インチ368gD1
#7h31°60.5°38.75インチ372gD1
項目内容
ヘッド素材17-4ph鋳造ボディ+ハイマレージングフェース(可変肉厚)
仕上げマットブラック
ウェイト7g(1〜16gのウェイトに交換可・別売)
調整機能±1°のロフト調整スリーブ(±0.5°・±1.5°のスリーブはカスタムで対応)
シャフトFT-80u(ワンフレックス・81g)
グリップFOCHラバーM60R(TYPE4)・バックラインなし
付属品専用ヘッドカバー
発売日2026年9月10日

販売は公式オンラインストアとフィッティングストアに限られています。

標準シャフトのFT-80uは、今作に合わせて新しく作られたセミアスリート向けのユーティリティ用シャフト。カスタムではFT-63uのほか、ツアーADやディアマナ、スピーダーNXなどのハイブリッド用シャフトも選べます。

前作のUX-002とのスペックの違いがこちら。

項目UX-003UX-002
発売日2026年9月10日2023年9月15日
番手(ロフト)#3h〜#7h(18°・21°・24°・27°・31°)#5h〜#8h(20°・23°・26°・30°)
ヘッド素材17-4ph鋳造ボディ+可変肉厚フェースC450鋳造ボディ+可変肉厚フェース+タングステン合金ソール
ロフト調整±1°のスリーブなし
ウェイト標準7g(1〜16g)標準3g(1〜11g)
標準シャフトFT-80u(81g)FT-63u(63g)
クラブ重さ354〜372g345〜360g
バランスD1C9

番手は長い側に移っていて、ロフト調整のスリーブが付いたのも今作から。シャフトも重くなり、クラブ重さもバランスも重めの設定です。

ちなみに2020年に出たUX-001も、競技者向けの小ぶりなモデルでした。

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総合評価

評価項目スコア(/10)
飛距離9.5
弾道の高さ7.5
スピン性能7.5
安定性7.0
つかまり8.0
打感8.5
構えやすさ9.5
操作性9.0

飛距離はキャリー1位、初速3位なので9.5。

弾道の高さとスピン量はどちらも平均ぐらいなので7.5です。

安定性はスピン量の幅と横のブレがあるので7.0。つかまりは比較的いい部類なので8.0。

飛距離が出るのですが、ヘッドサイズの問題もあってか、ウッド型UTの中ではアイアンに近い感覚があります。難易度としてはそこまで優しくはありませんけど、アイアンが得意な人に向けた印象を受けました。

総じて素直な挙動をするので、操作性を求める人にはおすすめですね。

フォーティーン UX-003のポジションマップ

ポジションマップでは「つかまり平均並み」の帯の中で、少し左寄り。

おすすめする人 小ぶりで飛ぶユーティリティを探している人、アイアンに近い感覚で打球を操りたい中級者以上の人

おすすめしづらい人 大きめのヘッドで安心して構えたい人

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この記事を書いた人

まさ:ゴルフ歴30年。元ゴルフショップ店員・クラフトマンで、ゴルフメーカーにも10年以上勤務。Trackman 4とGCQuadで計測した試打データを公開しています。YouTubeチャンネル「ゴルフ雑記帳」でも動画でレビューしています。

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まさ
ゴルフメーカーとゴルフショップで合計15年間働いた経験を元にゴルフに関するギア(クラブや計測器など)をわかりやすく紹介しています。ベストスコアは69 ショップ勤務時代に、クラフトマンとして修理・カスタマイズ技術を習得。現在もクラブ修理全般こなすクラブマニア。 Twitter、インスタグラム、Youtubeと各種SNSも運営していますので、フォローよろしくお願いします。 プロフィールはこちら