【試打評価】スリクソン ZXi RKT ドライバー|前作より高初速かつ低スピンになって進化を感じた

スリクソンの2026年モデル、ZXi RKT ドライバーをトラックマン4で試打計測しました。発売は9月12日で、4モデルあるうちの今回はスタンダードのZXi RKTです。
ボール初速68.0m/sは当サイトのドライバーで4位、キャリー253.2ヤードは9位でした。前作のZXiよりスピンが200rpm以上減って、強弾道化しています。
同じ日に兄弟機のLSとMAXも打っていて、キャリーがいちばん出たのはこのスタンダードでした。LSとMAXについてはそれぞれの記事で書くので、ここではスタンダードを中心にレビューしていきます。

ZXi RKTドライバーの計測データ

ロフトは9.0°、シャフトは純正のVENTUS TR ZXi-II 6のS、スリーブはSTD位置です。ボールは計測器用のタイトリスト プロV1xを使っています。


| 計測項目 | 平均値 | ばらつき(±) |
|---|---|---|
| クラブスピード | 46.6 m/s | 0.3 |
| ボールスピード | 68.0 m/s | 0.5 |
| スマッシュファクター | 1.46 | 0.02 |
| 打ち出し角 | 12.7° | 0.9 |
| スピン量 | 2,321 rpm | 241 |
| キャリー | 253.2 yd | 4.0 |
| トータル | 278.9 yd | 4.0 |
| 最高到達点 | 29.3 yd | 2.7 |
| 落下角度 | 35.2° | 2.3 |
| スピン軸 | 7.0 左 | 2.6 |
| 曲がり幅 | 12.2 左 | 4.8 |
| キャリーサイド | 11.5 左 | 9.5 |
| 打ち出し方向 | 0.2 右 | 1.4 |

初速がよく出ます。
68.0m/sはサイト内61機種中4位で、ばらつきも±0.5m/sと小さく、10球のうちいちばん遅い打球でも67.0m/s出るので初速性能は確実に進化していると感じる。
ただ、スマッシュファクターは1.46でサイト平均並みなので、インパクト効率が特別に高いというより、ゴリ押しできるような性能とも言えるので、これまでのスリクソンよりも基本的なヘッド性能が一段進化したのかもしれない。と個人的には感じていたりします。

当サイトのドライバー63機種の平均は、キャリー248.3ヤード、ボール初速66.3m/s、スピン2,243rpmです(記事執筆時点です)
で、ZXi RKTはキャリーで約5ヤード、初速で1.7m/s上回っています。



今回のベストショットはキャリー260.1ヤード、トータル283.8ヤードで、ほぼセンターに落ちました。このときの打ち出しは14.2°、スピンは2,090rpmです。これが毎回出れば神です。


平均の打ち出し角は12.7°で、サイト平均の14.0°よりは低めでしたね。
最高到達点も29.3ヤードで平均より少し低く、中弾道でした。打ち出しを高くしたい人の場合は10.5°のほうが合うと思います。
スピンは2,321rpmで、サイト平均よりわずかに多い程度。
吹き上がる量ではありませんが、ぼくの感覚ではまだ少し多めで、ここから先はカスタムシャフトで詰めてもらえばいいと思います。純正シャフトでこの数字なら、カスタムのベースとしては十分に使えるヘッドです。
前作ZXiとの比較
前作のスリクソン ZXiは2024年に計測しています。比較してみます。
| 項目 | ZXi RKT(2026) | ZXi(2024) |
|---|---|---|
| ボール初速 | 68.0 m/s | 65.6 m/s |
| スマッシュ | 1.46 | 1.46 |
| 打ち出し角 | 12.7° | 14.8° |
| スピン量 | 2,321 rpm | 2,549 rpm |
| 最高到達点 | 29.3 yd | 33.6 yd |
| キャリー | 253.2 yd | 245.5 yd |
| トータル | 278.9 yd | 266.5 yd |
スマッシュファクターは前作も1.46で同じです。変わったのはスピンと打ち出しで、スピンは2,549rpmから2,321rpmに減り、打ち出しは14.8°から12.7°に下がりました。
前作の方が高弾道かつスピンも入るようなタイプでしたが、今作はより低スピン化が進んでいて、トータルで12ヤード伸びたということ。より適正弾道に近づけられたことで飛距離アップしています。
設計コンセプトもそれに合った変更になっていると思っています。
フェースはゼクシオ14と同じシリコン配合のVR-チタン(Super-TIX 52AFS)で、薄く軽くしたぶんを低重心化に回したとしています。クラウンは薄肉チタンのSTAR FRAME CROWNからカーボンになりました。
フェース上部のフェースアングルを段階的にオープンにするVARIABLE ROLL DESIGNで、フェース上に当たったときのフックとスピンの減りすぎを抑えているとのことです。

つかまりと方向性

ドローヒッターのぼくが打った場合ですが、平均でスピン軸7.0°左、曲がり幅12.2ヤード左でした。
当サイトのドライバー平均は6ヤードほど左なので、相対的に見てもかなりつかまるヘッドです。
今年打ったコアモデルだと、テーラーメイド Qi4Dが1.4ヤード左、ミズノ JPX ONEは0.5ヤード右のフェード気味、タイトリスト GTS3が10.9ヤード左なので、色々と比較して見るとつかまり具合はGTS3に近かったですかね。

結構捕まるなーというのが終始感じられたので右へのミスを減らしたい人には使いやすいと思います。
逆に左が怖い人は、10gのウェイトをトウ側に入れ替えるか、LSを選んだほうがいいでしょう。

平均の曲がり幅は12ヤード左ですが、1球ごとの着弾は左右に±9.5ヤードとばらつきが大きく、散布図で見ると左右30ヤードほどの幅に散っています。
初速とキャリーは10球ともよく揃っていたので、飛距離の再現性は高いです。
方向性に関しては打ったとおりに素直に出る感じなので、オートマチック感があるようなヘッドではありませんでした。アスリート感の強いヘッドとでも言えばいいでしょうか。
LS・MAXと打ち比べて分かったこと
同じシャフト、同じロフトで、同じ日にLSとMAXも打ちました。
キャリーはスタンダードのRKTが253.2ヤードでいちばん出て、LSが250.8ヤード、MAXが243.4ヤードです。意外だったのは、スピンがいちばん少なかったのもスタンダードだったことで、LSは2,344rpm、MAXは2,528rpmでした。打ち出しはRKTが12.7°で、LSとMAXは12°を切っています。
LSは初速が3本で最も速く、曲がり幅は3ヤードほど小さかったので、左を抑えたい人向けという性能はきちんと出ています。MAXはぼくが打つと21.7ヤード左に曲がって、つかまりすぎることで距離を落としました。細かい数字と評価は、LSとMAXの記事でそれぞれ書きます。
構えた印象と打感

クラウンは暗めのマット仕上げ。上から見た形は丸みのある洋ナシ寄りで、460cm³のわりに間延びした感じはありません。
フェースの高さを増したディープフェース設計なので、構えるとフェースの厚みがはっきり分かります。個人的には結構好き。
フェースはややオープン気味なぐらいの調整ですので見た目としては非常に構えやすいです。



打感は若干ですが音量が大きくて少し響く感じがあります。パカン系寄り?な印象。見た目が渋いのでもう少し低音寄りのチューニングかと想像していたんですが、微妙な感じはありますね。

ソールは黒を基調に、ウェイトのまわりだけオレンジのラインが入っています。ウェイトはトウ側に4gのアルミ、ヒール側に10gのステンレス。
ネックの可変スリーブ(QTS)は12ポジションで、ロフト角、ライ角、フェース角を調整でき、今回はSTD位置で打っています。シャフトは純正のVENTUS TR ZXi-IIで、青いカラーがヘッドの黒と対照的ですが、これがかなりカッコいいです。

スリクソン ZXi RKT ドライバーのスペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ロフト角 | 9.0° / 10.5°(試打は9.0°) |
| 体積 | 460cm³ |
| 長さ | 45.75インチ |
| ライ角 | 59° |
| ボディ素材 | Ti-811 Plus |
| フェース素材 | VR-チタン(Super-TIX 52AFS) |
| クラウン素材 | CFRP複合(カーボン) |
| ウェイト | ステンレス10g(ヒール)/アルミ4g(トウ)・交換式 |
| 可変機構 | QUICK TUNE SYSTEM(12ポジション) |
| シャフト展開 | Diamana ZXi-II 50/VENTUS TR ZXi-II 6/VENTUS TR ZXi-II 5 |
| グリップ | ツアーベルベットラバー360(50g・バックラインなし) |
| 試打シャフト | VENTUS TR ZXi-II 6(FLEX S・60g・トルク4.1・中手元調子) |
| 発売日 | 2026年9月12日 |
4モデルの違いは次のとおりです。
ヘッド体積はTRだけが450cm³で、ウェイトの数と標準シャフトの本数も機種ごとに違います。純正シャフトは3本ともZXiシリーズ専用の設計で、今回使ったVENTUS TR ZXi-IIは手元と先端の剛性を高めて、切り返しでのブレと左へのミスを抑える仕様と説明されています。
| モデル | 体積 | ウェイト | 標準シャフト | 位置づけ |
|---|---|---|---|---|
| ZXi RKT | 460cm³ | トウ4g/ヒール10g | Diamana ZXi-II 50/VENTUS TR ZXi-II 6/VENTUS TR ZXi-II 5 | 操作性と寛容性を両立したオールラウンド |
| ZXi RKT LS | 460cm³ | フロント10g/バック4g | VENTUS TR ZXi-II 6/VENTUS TR ZXi-II 5 | 低スピンで直進性の高い強弾道 |
| ZXi RKT TR | 450cm³ | フロント10g/バック4g | VENTUS TR ZXi-II 6/VENTUS TR ZXi-II 5 | 短重心で操作性を重視 |
| ZXi RKT MAX | 460cm³ | バック10g | Diamana ZXi-II 50/VENTUS TR ZXi-II 6/VENTUS TR ZXi-II 5 | シリーズ最大の慣性モーメントと深重心 |
| シャフト(Sフレックス) | 重量 | トルク | 調子 |
|---|---|---|---|
| Diamana ZXi-II 50 | 50.5g | 5.3 | 中調子 |
| VENTUS TR ZXi-II 6 | 60g | 4.1 | 中手元調子 |
| VENTUS TR ZXi-II 5 | 55.5g | 5.8 | 中手元調子 |
総合評価

| 評価項目 | スコア |
|---|---|
| 飛距離 | 9.0 / 10 |
| 弾道の高さ | 6.5 / 10 |
| 低スピン性能 | 7.0 / 10 |
| 安定性 | 7.5 / 10 |
| 打感 | 7.0 / 10 |
| 構えやすさ | 9.0 / 10 |
| 操作性 | 8.5 / 10 |
| つかまり | 8.0 / 10 |
飛距離は初速4位、キャリー9位なので9.0にしました。
弾道の高さは打ち出し12.7°、最高到達点29.3ヤードと低めだったので6.5です。低スピン性能はまだスピンが少し多めなので7.0にしていますが、シャフトで調整できる範囲だと思います。
安定性は初速とキャリーが揃う一方で左右の散りが大きかったので7.5、つかまりは強いので8.0にしています。

ポジションマップでは左下、つかまり強めで低弾道寄りです。近くには前作のZXi LSやタイトリスト GTS2がいます。
初速重視で飛距離を伸ばしたい人や、右へのミスを減らしたい人に向いていると思います。左が怖い人はLS、球を上げたい人は10.5°を選んだほうがいいでしょう。LSとMAXのレビューは追って公開します。
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