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キャロウェイ APEX MB Tour Rawアイアンが数量限定で登場|ツアー専用だったマッスルバックが市販化

キャロウェイ APEX MB Tour Rawアイアン

キャロウェイから、数量限定モデルAPEX MB Tour Rawアイアンが登場しました。

2024年秋からPGAツアーでプロトタイプとして使われてきたマッスルバックです。

こちらは現時点では米国のキャロウェイ公式オンラインストアでのみの限定品。

受注開始は米国時間2026年8月4日で、価格は7本セットで1,599.99ドルです。

人気のAPEX MB、しかも基本的にはツアープロにだけ支給されるノーメッキヘッドとなると即売り切れが予想される。

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この記事の執筆者:まさ(元ゴルフショップ店員・クラフトマン) ⇒詳細プロフィールはこちら

APEX MB Tour Rawアイアンの販売概要

キャロウェイ APEX MB Tour Rawアイアンの背面(マッスルバック形状)
  • 受注開始: 米国時間2026年8月4日
  • 販売方法: キャロウェイ公式オンラインストアのみ(通常の店頭流通なし)
  • 販売形態: 数量限定(なくなり次第終了)
  • セット構成: 7本セット(I#4〜9、PW)
  • 価格: 1,599.99ドル
  • 右用のみ(左用の設定なし)

公式ページの価格表示は7本セットで1,599.99ドルとなっています。

ただし現時点で日本での展開は未発表です。

なお、ぼくが公式サイトを確認した2026年8月5日時点では、すでにSold Outの表示になっていました。

ツアー限定だったヘッドがそのまま市販化

APEX MB Tour RawアイアンのバックフェースとホーゼルのAPEX FORGED刻印

今回の限定モデルは2024年秋からPGAツアーに投入されていたアイアン。

これまではツアー会場でしか見られなかったヘッドです。

キャロウェイがミン・ウー・リーの自宅があるオーストラリアへセットを送り、フィードバックを取ったのが最初とのこと。

そのまま2025年シーズンの実戦用となり、同年3月末のテキサス・チルドレンズ・ヒューストンオープンでPGAツアー初優勝を飾っています。

ちなみに当時は4番と5番がX Forged、6番からPWがMBプロトというセッティングでした。

なお、現在はサム・バーンズニコライ・ホイガードシ・ウー・キムらのバッグでも確認されているモデル。

また、アダム・スコットも2025年のウィンダム選手権から投入し、そのままバッグに入れ続けています。

グローバルプロダクト戦略担当VPのジェイコブ・デビッドソン氏は、PGAツアーで「ほとんどの週で自社のアイアンの中でいちばん使われている」と話しています。

サム・バーンズについては、2026年シーズン頭にAPEX TCBからこのマッスルバックへ移っているようです。

キャビティからブレードへ変更した理由として、キャロウェイ側は「MBのほうが寛容に感じる」というフィードバックを受けたと説明しています。

ベースは2018年のAPEX MBと日本発のX Forgedプロト

設計のベースになっているのは2つ。

1つは2018年のAPEX MBで、キャロウェイが現代に入ってから作った中でいちばん小ぶりなブレードとされているモデル。

もう1つが、日本市場向けに作られたX Forgedのプログラムから出てきたプロトです。

こちらはもともとキャビティバックとマッスルバックのコンボセットとして作られたもので、ソール形状に特徴がありました。

この2つを掛け合わせたのが今回のヘッドということになります。

アイアンR&Dシニアマネージャーのライアン・リッチー氏は、着手のきっかけをこう説明しています。

「マッスルバックはツアー向け製品の土台になるべきものですが、当時のマッスルバックがそれを果たせているとは感じていませんでした」

そこで自社のマッスルバック使用選手を洗い出し、いちばん使われているモデルはどれかを絞り込むところから始めたそうです。

ちなみに開発時のターゲットはかなりはっきりしていたようで、MyGolfSpyのインタビューでデビッドソン氏はホワイトボードに書いた名前が「アダム・スコット」だったと明かしています。

テクノロジーではなくソールの造形

APEX MB Tour RawアイアンのTour Tri-Soleをトウ側から見たところ

シンプルな軟鉄鍛造のマッスルバックアイアンです。

マッスルバックなので、可変フェースや多素材構造といった話は出てきません。

デビッドソン氏は「テクノロジーはない」と言い切っています。

「一体鍛造のアイアンで、やっているのはソールの造形」とのこと。

ヘッド素材は1025カーボンスチールで、一体鍛造の1ピース構造です(GolfWRXは1020スチールと記載していて、媒体によって表記が異なっています)。

そのソールがTour Tri-Soleと呼ばれる設計です。

リーディングエッジ側のグラインド、そして後方側にもグラインドが施されています。

とにかく抜けの良さに拘ったソールになっています。

リッチー氏の説明では、リーディングエッジ側はホーゼルからトウ前方まで帯状に削りが入っているそうです。

ラフから打つ場面や、トウ側が先行して入るスイングで必要になる逃げを作る狙いとのこと。

APEX MB Tour Rawアイアンのソール後端とトレーリングエッジ

後端はトレーリングエッジを伸ばしたうえで、削り落とす形になっています。

ターフやラフを速く抜けてクラシカルなマッスルバックのような見た目にはしつつも、ワイドソールの安定性が加わる、というのが公式の説明です。

写真で見てもマッスルバックとしてはソール幅は広めですが、削りが入っている面積も大きいので、実際に接地する部分は見た目より狭い作りになっているようです。

トップラインは厚め、360度ミル加工で見え方を調整

APEX MB Tour Rawアイアンを構えたときのトップライン

構えたときの見た目はコンパクトで、トップブレードは2018年のAPEX MBよりやや厚めという顔つきです。

厚みを増やしたのはフェースの上下でのばらつきを抑えるためで、そのぶん見え方を形状処理でカバーしているとのこと。

その処理のひとつがフェース外周の360度ミル加工です。

精密な機械加工によって輪郭を正確に出しつつ、リーディングエッジに二次的な面取りを作っているとのこと。

面取りの形状によって、抜けの良さをさらに追求しています。

ノーメッキのRaw仕上げ

APEX MB Tour Rawアイアンのフェース面とスコアライン

名前のとおり、ヘッドはメッキをかけないRaw仕上げです。

ノーメッキヘッドとなる今作は、クロームメッキヘッドよりも太陽光の反射を抑えられるのが強み。

特に欧米ではノーメッキウェッジだけでなく、ノーメッキアイアンを使う選手が年々増えています。

ノーメッキは見た目だけでなく打感もソフトになるというのも魅力です。

見た目がサビで照りもないから視覚的にそう感じる部分も多いと思われます。

キャロウェイはツアートラックから出てきたそのままの仕様だとしていて、使ううちにサビと経年変化が出るのを前提にしています。

きれいなまま保管したい方には手のかかる仕様ではありますね。

APEX MB Tour Rawアイアンのスペック

ラインナップはI#4〜9、PWの7本です。

用意されているスペックは下記のとおり。

番手ロフトライ角長さオフセット
I#423°60.5°38.50インチ2.54mm
I#526°61°38.00インチ2.36mm
I#629°61.5°37.50インチ2.16mm
I#733°62°37.00インチ1.91mm
I#837°62.5°36.50インチ1.65mm
I#941°63°36.00インチ1.40mm
PW45°63.25°35.75インチ1.27mm

I#7のロフトは33度で、キャロウェイの鍛造モデルとしてはノーマルな設定です。

オフセットはI#4の2.54mmからPWの1.27mmまで、番手が短くなるほど減っていきます。

主要スペックは以下の通りです。

  • ヘッド素材/製法: 1025カーボンスチールの一体鍛造+フェース外周360度ミル加工
  • 仕上げ: ノーメッキ(Raw)
  • ソール: Tour Tri-Sole
  • バウンス角・ブレード長: 公式では未公表

なお、標準シャフトと標準グリップの指定は公式ページに出ていません。

シャフトラインナップにはDynamic Gold 105、PROJECT X IO、KBS $-Taperなどが用意されています。

ちなみに多様なカスタムシャフトにも対応しているようです。

初回ロットは数百セット規模

MyGolfSpyによると、初回ロットは数百セット規模で、生産ラインの前半分を市販用にしたものとのこと。

ただし、シリアルナンバー入りでもなければ限定プレートが付くわけでもありません。

キャロウェイ自身も「リミテッドエディション」という売り方はしておらず、今後より広く展開する可能性も示唆している模様。

日本での展開と購入できるショップ

現時点で米国キャロウェイ直販のみのため購入できるということで、購入ルートは限られています。

ただし、日本にはCALLAWAY EXCLUSIVE取扱店舗と公式オンラインストアでのみの限定品という枠があります。

日本での展開があるとすれば、日本のキャロウェイ公式ストアになりそうです

今後購入できるショップがあれば随時更新していきます。

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この記事を書いた人

まさ:ゴルフ歴30年、メーカー勤務10年以上のギア専門家。Trackman 4を用いた忖度なしの試打計測データを公開しています。YouTubeチャンネル「ゴルフ雑記帳」でも動画レビューを更新中!

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まさ
ゴルフメーカーとゴルフショップで合計15年間働いた経験を元にゴルフに関するギア(クラブや計測器など)をわかりやすく紹介しています。ベストスコアは69 ショップ勤務時代に、クラフトマンとして修理・カスタマイズ技術を習得。現在もクラブ修理全般こなすクラブマニア。 Twitter、インスタグラム、Youtubeと各種SNSも運営していますので、フォローよろしくお願いします。 プロフィールはこちら