KBSのパター用グラファイトシャフト「TOUR GPS」に、新たに2モデルが追加されました。
米国時間2026年8月2日にThe Golf WireとGolf Business Networkが発表を伝えており、今回は公式発表で米国では公式サイトですでに販売開始しています。
追加されたのは155gと210gの2モデル

これまでのGPSは124gの1種類だけで、長さも38インチのみでした。
今回追加されたのは、Driving Range Heroesも伝えているとおり、標準組みとカウンターバランス組みに対応する155gと、ブルームスティック(長尺)専用の210gの2つ。
KBSは告知の中で、人気のTOUR GPSパターシャフトを標準・カウンターバランス・ブルームスティックの各組み立てで使えるように重量級のオプションを用意した、と説明しています。
新しい素材や新しい構造が入ったわけではなく、シャフトの中身は現行GPSのままで、選べる重量と長さのバリエーションが増えたという内容。
パター用カーボンシャフトで何が変わるのか
ウッドやアイアンと比べてパターでのシャフト交換というのは一般的ではないのが現状です。
50年近くパター用のスチールシャフトは同じような物が使用されてきているのが実際のところ。
一昔前と比べると、パターヘッドは非常に重量が重たくなってきており、そのため従来のシャフトでは挙動が安定せず、インパクトの瞬間にスクエアにヒットするのが難しいと言われています。
GPSはそこを狙ったシャフトで、スチールで出やすいたわみ(デフレクション)を抑えるのが設計の軸です。
ヒール側やトゥ側に当たったときのフェースの「ブレ」を防ぐことで、パターの慣性モーメントを上げるとしています。
当然MOIが高いほど、芯を外したときのヘッドのブレが小さくなり、方向と距離が安定しやすくなります。
日本公式サイトでも、従来のパターシャフトと比べて硬めの仕上がりで、パターシャフトの重量を重くせずに硬さを求める方向けとしている。
このジャンルで先行しているのはBGTのスタビリティーシャフトで、こちらはBGT(ブレークスルーテクノロジー)の創業者バーニーアダムスたちが開発した、パター専用のシャフトでした。
現代の重量級パターヘッドでも安定したストロークを可能にしてくれるというモノで、KBSのGPSも狙いはほぼ同じです。
ツアーでは2023年のDP World Tour「ポルシェ ヨーロピアンオープン」で、トム・マキビンが優勝時にGPSを使用したとMyGolfWayが伝えています。
今回の155g・210gについては、発表から日が浅いこともあって現時点でツアーでの使用報告はありません。
155gのヘビーウェイト|カウンターバランスでのセッティングまで対応

155gモデルの正式表記は「GPS Heavyweight Graphite Putter Shaft」。
チップ径は.355インチと.370インチ、長さは既存モデルと同じ38インチ、ベンドはストレートです。
仕上げはBlack Carbon、Black Matte、Black Stealthの3色。
既存の124gが19色展開なのと比べると、限られたラインナップになっています。
124gから約30g重くなるぶんシャフト側で総重量を稼ぐというようなセッティングになりそう。
参考になるのがテーラーメイドのSpider ZT Maxで、カウンターバランスは155gの専用カーボンシャフトと長めのスーパーストロークグリップを組み合わせ、手元重心で手首の動きをさらに抑えられる構成でした。
同じ155gという重量帯なので、GPSのヘビーウェイトが狙っているところも近いと思います。
210gのブルームスティック用|長さは49インチ

210gモデルは「GPS Broomstick Graphite Putter Shaft」で、こちらは長尺パター専用です。
チップ径は.370インチのみ、仕上げはBlack Jetの1色のみ。
そして長さが49インチあります。
長尺は当然シャフトが長くなるぶん、ストローク中のたわみもねじれも出やすくなります。
そこをグラファイトの剛性で抑えにいくというのが210gの役割で、ロングパットでの距離コントロールというGPSの訴求とも噛み合っています。
競合ではLA Golf P-Seriesの180g(46インチ・アームロック対応)が近い設計のモデルですが、KBSはそれより重く長い仕様にしているようです。
3モデルのスペック比較

既存の124gを含めた3モデルを含めた全体像が下記。
| 項目 | GPS(既存) | GPS Heavyweight | GPS Broomstick |
|---|---|---|---|
| 重量 | 124g | 155g | 210g |
| 長さ | 38インチ | 38インチ | 49インチ |
| チップ径 | .355 / .370インチ | .355 / .370インチ | .370インチのみ |
| ベンド | ストレート | ストレート | ストレート |
| 仕上げ | 19色 | 3色(Black Carbon / Matte / Stealth) | 1色(Black Jet) |
| 想定する組み方 | 標準 | 標準・カウンターバランス | ブルームスティック |
| 米国価格 | 160ドル | 160ドル | 180ドル |
ベンドはストレートで3モデルとも共通。
違いは重量、長さ、チップ径、仕上げのラインナップです。
155gは既存モデルと同じ160ドルに据え置き。
重量が増えても価格が上がっていないのは素直に良いところ。
トルク・振動数(CPM)・キックポイントといった物理的なスペックは、現時点で公式から数値公開がありません。
なお別枠で、独立250周年記念の「GPS USA 250th Limited Edition」も200ドルで販売されています。
装着できるのは接着式ホーゼルのパターだけ

GPSは接着式(グルーイン)のホーゼルを持つパターにしか装着できません。
KBS公式が挙げているのは、ストレートホーゼル、クランクネック、スラントネックの3タイプです。
シャフトがヘッドへ直接溶接されているタイプや、特殊なネック構造のパターは対象外という扱い。
ぼくがスタビリティーシャフトを入れたときは、取り付け方法は想像していたよりも簡単で、作業時間も通常のリシャフトよりも短時間で済みました。
ただし、やはりゴルフクラブなので、基本的にはゴルフ工房やショップに持ち込んで交換してもらうのが故障のリスクは少ないと思います。
価格と日本での取り扱い

米国価格は155gが160ドル、210gが180ドルです。
KBS公式ストアのほか、PGAティーチングプロやKBSのカスタムフィッターを通して購入する形が案内されています。
公式ストアは155gも210gも在庫がある状態ですが、配送ポリシーに国際配送の記載がなく、日本へ送れるかどうかは確認できませんでした。
210gはGolf Club Brokersにも在庫がありますが、こちらは米国本土のみでの販売のため実質購入は不可。
日本ではFST JAPAN合同会社がKBSを展開していて、東京・自由が丘には直営の「KBS GOLF EXPERIENCE TOKYO」があります。
店内にはKBSシャフトを全種類そろえていて、TrackMan 4でのフィッティングとシャフト試打が可能。
ただ、日本公式サイトのGPSのページに掲載があるのは124g・8色の仕様のみ。
155gと210gについては、現時点では日本国内での取り扱いはないため入手は困難な状況かと思われます。
国内からの入手ルートとしてはフェアウェイゴルフがありますが、扱いがあるのは既存の124gだけ。
ということなので155gと210gの日本展開は当面先になると予想されます。
今後購入可能なショップの情報が入り次第随時更新していきたいと思います。
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