2026年7月23日発売のタイトリスト GTS300 ミニドライバーを、トラックマン4でいつものように試打計測しました。
前作GT280から25cc大きい305ccヘッドになった2代目で、ロフトは13°のみという設定。
結論から言っておくと、初速など飛距離的な部分は平均クラスながら、全体のバランスが非常に良く、前作よりつかまりも良くなって扱いやすさは格段にアップしています。
実測ハイライト(トラックマン4)
・キャリー 244.5 yd|ミニドライバー9機種中 3位
・最高到達点 32.7 yd|8機種中 2位
・バックスピン 2,343 rpm|9機種中2番目に少ない
GTS300 ミニドライバーの外観とデザイン


大型化したとのことですが構えてみると、前作からそこまで大型化したという感じもしなかったです。まだまだ小ぶりなミニドラの部類になるんじゃないかと言えるような見た目。
なんというか、ミニドライバーというよりも、デカくなったフェアウェイウッドぐらいのイメージの方が近いかなーってところは前作同様ですかね。
小さめヘッドが好きな方なら好印象なんじゃないでしょうか。

フェース向きも相変わらずストレートで、良い面構えしてます。
搭載テクノロジー
鍛造L-Cupフェース

フェースには鍛造のL-Cupフェースを搭載。
高強度のATI 425チタンインサートがフェース下部からソールにかけて回り込む構造で、クラブ下部に当たった時のボールスピードと打ち出しを担保できる設計とのこと。
これは直ドラした時に、ミニドラだとどうしてもフェース下側に当たることを考慮しての改良でしょう。
305ccへの大型化と深重心設計

何度もいいますけど、ヘッド体積は280ccから305ccへ拡大。重心も深くなり、慣性モーメントはGT280比で約15〜20%向上したとされています。
一方でフェースの高さはGT280と同じに保たれていて、地面から打つ時の使いやすさは変えないという設計判断が公式でも説明されています。
Accelerated Aerodynamics

ヘッド後方のテール部分を伸ばした形状で空気抵抗を減らす空力設計です。
スイングを変えずにヘッドスピードを引き出すという、GTSドライバーと共通の考え方が採用。
デュアルウェイトとSureFitホーゼル


ウェイトは11gと3gの前後入れ替え式。今回の計測では後方を重たくした初期設定で行っています。

ホーゼルはSureFitでロフト角・ライ角の調整が可能。スリーブはタイトリストのフェアウェイメタル用(フェアウェイウッド)と互換で、ドライバー用スリーブは流用できない点だけ注意です。
スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ロフト角 | 13.0°(1種類のみ) |
| ヘッド体積 | 305cc |
| ライ角 | 56.0° |
| 長さ | 43.5インチ |
| ウェイト | 11g/3gの前後入れ替え式 |
| ホーゼル | SureFit(フェアウェイメタル用スリーブと互換) |
| シャフト展開 | TENSEI 1K White 65(S)/TENSEI 1K Blue 65(S) |
| グリップ | Titleist Universal 360 |
| 試打シャフト | 三菱ケミカル TENSEI 1K Blue 65(FLEX S) |
| 発売日 | 2026年7月23日 |
GTS300 ミニドライバーのトラックマン4での計測データ

まずは試打条件から。
試打条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 計測器 | トラックマン4 |
| ロフト | 13.0°(SureFit A・1の標準ポジション) |
| ウェイト | 11g後方/3g前方の初期セッティング |
| シャフト | TENSEI 1K Blue 65(S) |
| ボール | 計測器用タイトリスト プロV1xで固定 |
そして下記がトラックマンによる計測結果の平均値。表のサイト平均はサイト内ミニドライバーの平均値です。
ミニドラの場合、ヘッドスピードは43〜44m/s前後に統一しています。
| 計測項目 | GTS300 | サイト平均 |
|---|---|---|
| クラブスピード | 44.3 m/s | — |
| ボールスピード | 65.1 m/s | 65.0 |
| ミート率 | 1.47 | 1.46 |
| 打ち出し角 | 15.1° | 14.8 |
| スピン量 | 2,343 rpm | 2,486 |
| キャリー | 244.5 yd | 242.0 |
| トータル | 265.4 yd | 265.1 |
| 最高到達点 | 32.7 yd | 31.8 |
| 落下角度 | 38.3° | — |
| 曲がり幅 | 6.6 左 | 6.7 左 |
| キャリーサイド | 4.5 左 | 6.2 左 |

第一印象はとにかくバランスがいいなと。数字より先に、前作から扱いやすさが格段に上がっているのがまず感じられました。
飛距離性能

ぼくのサイトで蓄積しているデータベースの中で、ボールスピード65.1m/sは9機種中4位、ミート率1.47も4位。数字的にはミニドラとしては平均クラス。

ただ、このモデルは13°しかないので、そう考えるとかなり良い線いってるんじゃないかなと思います。

キャリーは244.5ヤードで9機種中3位。平均より2.5ヤード上でした。
え?結構すごいぞ。


打ち出し角15.1°・スピン量2,343rpm。13°の割には低スピン気味ですかね。かなり打球の質としては強かったです。

高さ、スピン、ミート率のバランスが非常に良いんですけど、それがそのままキャリーに直結している感じですね。

トータルは265.4ヤードの5位で、ラン込みで見るとこの位置。
弾道の高さと安定性


最高到達点32.7ヤードは8機種中2位。平均より0.9ヤード高い数字です。
ヘッドが大きくなったおかげで高さの安定性も高まっていて、ここは明確に進化を感じたところです。

キャリーのばらつきは±3.6ヤード、ミート率のばらつきは±0.01。
縦距離が揃うので飛びの安定感としてはまずまず。
方向性とつかまり

曲がり幅は左6.6ヤードで、サイト平均の左6.7ヤードとほぼ同じ。着弾の左右は平均より1.7ヤード右寄りでした。

つかまりはまずまずというところで、やや左に寄ってはいるものの、ぼくがそもそもドローヒッターということもあるので、ニュートラル寄りでちょい捕まってくれるぐらいのイメージで良いかなと思っています。

前作GT280は軽いフェード傾向で、つかまりは控えめでした。今作は捕まりやすくなっているという印象。
直ドラ性能

直ドラに関しては非常に打ちやすいです。
フェアウェイウッドに苦手意識がないなら、特に違和感なく打てるでしょう。
大型化してもフェース高がGT280と同じに保たれているので、地面からでもボールを拾いやすい。L-Cupフェースが下部ヒットに強いのも直ドラ向きです。
打感と打音

打感は相変わらず良いですね。
r7 QUADなどテーラーのミニドラの打感ほどではありませんが、こちらも良いフィーリングで結構柔らかめな感触です。
打音は低めで落ち着いたサウンド。タイトリストらしい上品なまとまりです。
前作GT280との比較

左がGTS300、右が前作GT280です。
| 項目 | GTS300 | GT280 |
|---|---|---|
| キャリー | 244.5 yd | 239.5 yd |
| トータル | 265.4 yd | 261.3 yd |
| ボールスピード | 65.1 m/s | 63.9 m/s |
| スピン量 | 2,343 rpm | 2,433 rpm |
| 打ち出し角 | 15.1° | 15.3° |
| 最高到達点 | 32.7 yd | 32.6 yd |
| ミート率 | 1.47 | 1.49 |
| 曲がり幅 | 6.6 左 | 2.6 左 |
飛距離面では前作を上回っていて、明確に進化したなーという印象でした。
前作はやや小ぶりなミニドラだったのに対して、今作は他社とほぼ同じ体積までアップしてきましたが、それも功を奏したのかなと思います。
高さの安定性が上がり、フェード傾向だったつかまりがニュートラル寄りになった。この2点だけでも扱いやすさは別物です。
前作の詳しい実測データはこちらにまとめています。
▶ 【試打評価】タイトリスト GT280 ミニドライバー|トラックマン4で飛距離計測
競合ミニドライバーとの比較
サイト内の実測データから、ライバル機種と比べます。
| 項目 | GTS300 | クアンタム | r7 QUAD | サイト平均(9機種) |
|---|---|---|---|---|
| 初速 | 65.1 m/s | 65.4 m/s | 64.3 m/s | 65.0 m/s |
| キャリー | 244.5 yd | 241.8 yd | 242.5 yd | 242.0 yd |
| トータル | 265.4 yd | 261.5 yd | 269.0 yd | 265.1 yd |
| スピン | 2,343 rpm | 2,865 rpm | 2,091 rpm | 2,486 rpm |

キャロウェイ クアンタム ミニドライバーとはキャリーで2.7ヤード差。
スピンはGTS300が522rpm少ないですね。最高到達点としてはクアンタムの方が高いので、より高弾道を狙いたいならキャロウェイの方が良さげではありそう。

r7 QUADはスピン2,091rpmの超低スピンで、トータルでは3.6ヤード上。
ただキャリーはGTS300が2.0ヤード上回っていて、全体的なバランスの良さはGTS300の方が良いし、何なら13°でこれぐらいしか差がないことを考えると非常にタイトリストは強い気がします。
あと、r7はつかまりが弱いので、左へのミスを軽減したい方は良いですが、右へのミスは逆に出やすい傾向にはあるので、そのあたりの扱いやすさとしてはGTS300に軍配。

サイト内のポジションマップで見ると、GTS300は中弾道×つかまりニュートラルのほぼ中央。
良かった所
- 13°でキャリー244.5ヤード(9機種中3位)。飛びと安定感のバランスが良い
- 前作よりつかまりが良くなり扱いやすさがアップ
- 大型化で高さの安定性も上がった
- 直ドラが非常に打ちやすい。フェアウェイウッドの感覚で打てる
- 柔らかめの打感と落ち着いた打音
微妙な所
- ロフトが13°のみで、選択肢の幅は前作から変わらず少なめ
総合評価
総じて前作を上回る完成度で、GT280からの買い替えもおすすめしたいです。
10段階評価
| 評価項目 | スコア |
|---|---|
| 飛距離 | 8.0 / 10 |
| 弾道の高さ | 8.0 / 10 |
| 低スピン性能 | 8.5 / 10 |
| 安定性 | 8.5 / 10 |
| 打感 | 8.0 / 10 |
| 構えやすさ | 8.5 / 10 |
| つかまり | 7.5 / 10 |
| 直ドラのしやすさ | 9.0 / 10 |

飛距離を8.0にしたのは、初速もキャリーも平均を上回ってはいるものの、突き抜けた数字ではないから。ただ13°単一ロフトでこのデータなのでヘッドのポテンシャルとしてはやはり優秀。
こんな方におすすめ
・ティーショットの安定感を高めたい方
・直ドラも併用して、3番ウッドの代わりとしても使いたい方
・ちょっと小さめヘッドが好きな方
・前作GT280のつかまりに物足りなさを感じていた方
ロフト設定が13°しかないので、そこで食指が動かないという方もいるかもしれません。
ただ、直ドラも併用して3番ウッドの代替としても使いたいなら、この設定だけでも十分良いと思います。 総じてバランスは良かったし非常におすすめ。
関連【試打評価】タイトリスト GT280 ミニドライバー|トラックマン4で飛距離計測
関連【試打評価】テーラーメイド r7 QUAD ミニドライバー|トラックマン4で飛距離計測
関連【試打評価】キャロウェイ クアンタム ミニドライバー |安定感が最高!直ドラもしやすい【トラックマン4】
関連ミニドライバーおすすめ人気ランキング2026|OBが激減する最新モデル9選を徹底比較
関連【試打評価】タイトリスト GTS4 ドライバー|買わずにはいられない!ディープ系で最強はこれ
関連タイトリスト GTS3 ドライバーの試打評価|全体的に底上げされていてお見事
関連【試打評価】タイトリスト GTS2 ドライバー|打感よすぎだしスピンの安定性ヤバいわ




























