F1ワールドチャンピオンシップ通算23回の栄冠を誇るMcLaren Racingが、ゴルフ機材ブランド「McLaren Golf」の設立を正式に発表しました。
製品の正式公開は2026年4月29日。ドライバー、アイアンセット、その他ゴルフ関連ギアが登場する予定です。
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モータースポーツの頭脳がクラブ設計に挑む
McLaren Golfは「ライセンスビジネス」ではないとのこと。
McLarenのロゴを貼っただけの製品ではなく、モータースポーツとスーパーカー開発で培ったエンジニアリングを、ゴルフクラブの設計・製造に直接投入するという本気のプロジェクトということです。
McLaren Racing CEOのザック・ブラウン(Zak Brown)は自身のSNSで「世界クラスのエンジニアリングの頭脳と、ゴルフ業界をリードする専門家を融合させ、精密さと卓越性を追求した美しい機材を提供する」と発表しています。
↓ザック・ブラウン本人のポスト
Excited to bring our high-performance DNA to a brand-new venture: McLaren Golf. Combining world class engineering minds with leading golf-industry experts, we will offer beautifully designed equipment, developed to deliver precision and excellence on the golf course. Looking… pic.twitter.com/QLS5p2pzug
— Zak Brown (@ZBrownCEO) March 2, 2026
集まった人材が「本気度」を物語る
注目すべきは、ゴルフ業界のトップ人材が集まっている点です。主要な人物が下記。
ニール・ハウイー(Neil Howie) / CEO — Callaway Golf Europeで25年以上にわたり社長兼マネージングディレクターを務めた人物です。引退から復帰してMcLaren Golfのトップに就任しました。ゴルフ業界の流通・マーケティング・ブランド構築を知り尽くしたベテラン。
ライアン・ローダー(Ryan Lauder) / CMO — TaylorMade Golf出身。マーケティング戦略の中枢を担うとのこと。
マット・グリーンスミス(Matt Greensmith) / メタルウッド設計開発責任者 — TaylorMadeで14年以上、先進設計・テクノロジー部門のプリンシパルエンジニアを務めた人物。ドライバーやフェアウェイウッドの設計に関しては業界屈指の実績を誇ります。
ジェイコブ・サンボーン(Jacob Sanborn) / クラブデザインエンジニア — Instagramで「Wedge Wizard」として知られるカスタムウェッジの職人。Honma、Callaway Golfを経て、PGAツアー選手のジャスティン・ローズらの機材を手がけてきた経歴があります。
CEO、CMO、設計トップ、ウェッジ職人。allaway、TaylorMade、Honmaという大手3社の経験者がすでに揃っています。
さらに、カスタムウェッジで知られるJPハリントン(JP Harrington / JP Wedges / 元Titleist)もSNSで「The next chapter」と意味深な投稿をしており、合流が噂されています。
なぜF1チームがゴルフに
McLaren announce exciting new venture into golf https://t.co/gNRDZr89fa
— Golf Monthly (@GolfMonthly) March 3, 2026
一見、畑違いに思えるかもしれませんが、F1マシンとゴルフクラブの設計には共通点が少なくありません。
空力(エアロダイナミクス): F1マシンのダウンフォース設計で使われるCFD(数値流体力学)は、ドライバーヘッドの空気抵抗低減にも直結します。ヘッドスピード向上に貢献する可能性があります。
素材科学:カーボンファイバーやチタン合金の極限的な使い方は、McLarenが何十年もかけて蓄積してきた知見です。ゴルフクラブの軽量化・高強度化に活かせる分野です。
厳密な規格内での性能最大化:F1にはFIAの厳格な技術規制があり、その枠内で性能を絞り出す設計思想は、R&AとUSGAのルール内で飛距離や寛容性を追求するゴルフクラブ開発と本質的には同じ。
McLaren Racing CEOのザック・ブラウン自身がハンディキャップ14のゴルファー。現F1ワールドチャンピオンのランド・ノリス(Lando Norris)はハンディ8で、BMW PGA選手権のプロアマにも出場していたりします。
2023年にはNetflix Cupで、リッキー・ファウラー、ジャスティン・トーマス、マックス・ホマらとラウンドした経歴もあります。
経営陣がゴルフをかなりプレーしているということは、製品開発の方向性を左右する要素になりそうですね。
現時点でわかっていること・わかっていないこと
確定情報:
- ブランド名: McLaren Golf
- 製品公開日: 2026年4月29日
- 製品カテゴリ: ドライバー、アイアンセット、その他ゴルフ関連ギア
- 公式サイト: mclarengolf.com(現在はメール登録のみ受付中)
未公表:
- 具体的なモデル名・スペック
- 価格帯
- 採用テクノロジーの詳細
- ツアープロとの契約情報
- 販売チャネル(直販 or 小売)
ゴルフ業界の反応
当然今回の発表直後から大きな反響があり、期待の声がある一方で、「フェラーリやランボルギーニのゴルフ用品と同じ道をたどるのでは」という懐疑的な意見もあります。
ただし、過去の自動車ブランド×ゴルフの事例との違いは明確です。フェラーリやランボルギーニのゴルフ用品はライセンスビジネスでしたが、McLaren Golfは専任の設計チームを置き、大手メーカー出身のエンジニアを雇用しています。
ニール・ハウイーCEO自身が「ハイエンドなエンジニアリング主導のベンチャーであり、機材を超えたブランドを構築する」と述べている点からも、アプローチが根本的に異なるため、割と面白いことになりそうな予感はありますね。
4月29日の発表に注目
4月29日の製品公開で、McLaren Golfの実力がわかるでしょう。エンジニアリングの看板に見合うクラブが出てくるのか。価格帯はどこを狙うのか。ツアープロの起用はあるのか。
F1の技術がドライバーのヘッド設計にどう落とし込まれるのか、個人的にはかなり気になっています。続報が入り次第、随時更新していきます。
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