だいぶ遅くなってしまいましたが、コブラ OPTM MAX-K ドライバーをトラックマン4でいつものように試打計測しました。
コブラ史上最大のMOI(慣性モーメント)という触れ込みの寛容性特化モデルを、計測データを見ながら正直にレビューしていきます。
結論から言っておくと、キャリー253.2ヤードはサイト内8位で、高MOI系なのに飛距離性能も申し分なくて素晴らしいなと思えました。
それでいて、ミスヒットしても初速が落ちにくい安定感も期待どおり優秀だという欲張りセット。曲がりにくさと飛距離を両立したい方にはめっちゃおすすめ。
コブラ OPTM MAX-K ドライバーの概要と特徴

OPTMシリーズは、低スピンで操作性重視のLS、ツアー系のX、ドローバイアスのOPTM MAX-D、そして今回のMAX-Kの4モデル構成です。

MAX-Kはシリーズの中で最も寛容性に振ったモデルで、コブラ史上最大のMOIを実現したとメーカーが公表しています。

構えてみると、後方に伸びた形は多少あるものの、高慣性モーメントタイプとしてはそこまで大きすぎず、違和感なく構えられます。
フェースアングルは被っていないのでぼくは構えやすかったですが、スライサーの方には右に行きそうな顔に見えるかもしれません。
まあ、後述もしますがつかまりは強くないので、これはフェース向きの影響も出ているでしょう。

カタチ的にはコブラ感あってディープな様相は相変わらず。めちゃくちゃシャローな感じではないので個人的には結構好きではありますね。
コブラ史上最大MOIを狙ったPOI最適化

このヘッドの一番の売りはMOIだけでなくPOI(慣性積)まで最適化したという設計です。
慣性モーメントを上げつつも振りづらさも解消しているという、高MOI系の長年の課題の解消も狙っていると。
ちなみに、3軸合計のMOIは、前作DS-ADAPT MAX-Kの10,000g・cm²から13,000g・cm²まで引き上げたと公表されています。
AI設計の鍛造フェース「H.O.T. Face」

フェースには鍛造インサートのH.O.T. Faceを搭載しています。
機械学習でフェース上の15カ所のホットスポットを最適化して、オフセンターヒットでも初速を維持する設計とのこと。
後述しますが、この効果は計測データに出ていると感じているので一定の効果があるのだろうと思っています。
FutureFit33とSMARTPADで33通りの調整

可変スリーブはロフト角とライ角をそれぞれ±2°、合計33ポジションで調整できるFutureFit33です。
どの設定にしてもフェースがスクエアに保たれるSMARTPADも引き続き搭載されています。
コブラ OPTM MAX-K ドライバーのスペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ロフト角 | 9.0° / 10.5° / 12.0°(試打は9.0°) |
| 体積 | 460cm³ |
| 長さ | 45.25インチ |
| ライ角 | 58.0°(9.0°)/ 59.0°(10.5°・12.0°) |
| バランス | D1.5 |
| ウェイト | 固定式バックウェイト 7g |
| 可変スリーブ | FutureFit33(ロフト・ライ角±2°/33ポジション) |
| シャフト展開 | SPEEDER NX for Cobra(R/SR/S)/ LIN-Q for Cobra(SR/S)/ TOUR-AD FI 5(S)/ SPEEDER NX GOLD 50(S) |
| グリップ | SuperStroke Crossline 360 Black STD 60R |
| 試打シャフト | UST Mamiya LIN-Q for Cobra(FLEX S) |
| 発売日 | 2026年1月17日 |
コブラ OPTM MAX-K ドライバーを実際に試打してみての感想と評価

トラックマン4での計測データ
まずは試打条件から。

計測器はトラックマン4、ロフト9.0°、シャフトはLIN-Q for CobraのSです。
使用ボールはいつもの計測器用タイトリスト プロV1xです。
| 計測項目 | 平均値 |
|---|---|
| クラブスピード | 45.6 m/s |
| ボールスピード | 67.1 m/s |
| スマッシュファクター | 1.47 |
| 打ち出し角 | 14.3° |
| スピン量 | 2,239 rpm |
| キャリー | 253.2 yd |
| トータル | 275.6 yd |
| 最高到達点 | 32.5 yd |
| 落下角度 | 37.3° |
| スピン軸 | 1.9 左 |
| 曲がり幅 | 3.1 左 |
| キャリーサイド | 2.1 左 |
| 打ち出し方向 | 0.2 右 |
打点が多少ブレても初速が落ちないヘッドで安定性は優秀。
平均スマッシュファクター1.47で、ミスヒットした場合でも初速の落ち込みは期待どおり抑えてくれるのでよかった。
飛距離性能
同HS帯のサイト平均が、キャリー248.0ヤード、ボール初速66.1m/s、スピン2,233rpm。

これに対してOPTM MAX-Kはキャリー253.2ヤードなので、平均より5.2ヤード上です。

キャリー順位はサイト内8位(57件中)で、判定も「平均よりかなり飛ぶ」という位置につけました。まずは単純によく飛んでくれたなーという印象です。
寛容性重視のヘッドにはなると思いますが、そういったヘッドの中では大健闘です。
次にボールスピードですが

初速も67.1m/sで平均より1.0m/s速く、こちらは14位です。圧倒的とまではいきませんが、まずまずの数値ではないでしょうか。

今回のベストショットはキャリー260.1ヤードで、このときが初速68.1m/s。
ヘッドスピードも少し上振れていますけど、当たったときの一撃にも期待できる点はコブラらしさを感じましたね。
次にスピン量ですが

スピンは平均2,239rpmで、サイト平均の2,233rpmとほぼ同じ適正レンジ。
ということで、安定したキャリーを出せているのはこのスピン量の丁度良さというところもありそうです。ドロップの不安もないし、かといって吹き上がる心配もないのでバランスが実に良いです。
高さの方はというと

打ち出し角14.3°もサイト平均で、9.0°ロフトでこの数字ならまあまあ上がりやすい方です。

最高到達点32.5ヤードは平均より1.4ヤード高い。ということで割と上がりやすいヘッドです。

あとこちらはランも含めたトータル飛距離ですが、高さも出るしスピンもそれなりに入るということで、平均ぐらいにはなりました。
方向性とつかまり

平均スピン軸は1.9左、曲がり幅は3.1ヤード左でした。

サイト平均の曲がり幅が5.8ヤード左なので、平均より2.7ヤード右寄り。平均値から見るとつかまりはそこまで強くないです。
まあ、ニュートラルでストレート弾道な部類にはなってくるかなと思いますが、ドローヒッターのぼくが打ってこの弾道なので、基本的にはドローヒッターが打って左への曲がりが抑えられるぐらいのイメージで見てもらうとちょうどいいかも。
フッカーには割と扱いやすいかなと思いますね。
次に全体のばらつきを見てみましょう。

散布図では縦の距離のばらつきはトータル±2.5ヤードと小さかったです。
横方向では、3発ほど左に行ったのがあります。これはぼくの普段の持ち球が出たのですが、それ以外ではセンターライン付近に集まっています。
縦横ともに安定性は良いですね。高慣性モーメントタイプということですが期待どおりとも言えます。
打感と打音

打感はしっかり目で、やや硬質寄りです。
弾き系の手応えが好きな人には気持ちいいと思いますが、柔らかい球持ち感が好みの人だと評価が分かれるかもしれません。
コブラ OPTM MAX-K ドライバーは買いか|競合とのデータ比較
| 項目 | OPTM MAX-K | G440K | Qi4D MAX | ELYTE X 10K | OPTM X | OPTM LS | サイト平均 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| キャリー | 253.2 yd | 254.9 yd | 245.3 yd | 247.6 yd | 252.6 yd | 248.0 yd | 248.0 yd |
| トータル | 275.6 yd | 280.8 yd | 276.9 yd | — | 281.6 yd | 279.2 yd | 274.3 yd |
| ボール初速 | 67.1 m/s | 67.8 m/s | 66.4 m/s | 65.6 m/s | 68.0 m/s | 68.1 m/s | 66.1 m/s |
| スマッシュ | 1.47 | 1.49 | 1.47 | 1.47 | 1.49 | 1.48 | 1.46 |
| スピン量 | 2,239 rpm | 2,311 rpm | 1,974 rpm | 2,356 rpm | 2,195 rpm | 2,213 rpm | 2,233 rpm |
| 打ち出し角 | 14.3° | 13.3° | 13.0° | 15.0° | 12.5° | 11.5° | 14.2° |
| 曲がり幅 | 3.1 左 | 0.6 右 | 1.9 左 | — | 4.1 左 | 9.1 左 | 5.8 左 |
PING G440K との比較

高MOI同士ということでPING G440Kと比較します。
飛距離のデータはキャリー・トータル・初速ともG440Kが上でした。飛び重視ならPINGの方がおすすめ。
ただ、打ち出しはMAX-Kが14.3°と1.0°高くて、高さ的にはコブラのほうが出しやすい気はします。まあここは誤差レベルですね。
PINGの方がより捕まらないデータだったので、もう少しストレートイメージならコブラかなといったところ。
テーラーメイド Qi4D MAX との比較

テーラーメイド Qi4D MAXと比較。
キャリーはMAX-Kが7.9ヤード上で、初速も0.7m/s速い結果でした。
スピン量がテーラーのほうが少なめで低弾道ですので、高弾道を狙いたいならコブラ。吹き上がりを抑えたいならテーラーという感じ。
キャロウェイ ELYTE X 10K との比較

飛距離部分では全体的にコブラの方が優秀です。安定性ならELYTE X 10Kは相当良いので、とにかく曲げたくないならキャロウェイを選んでみてもいいかも。
兄弟機 OPTM X・OPTM LS との違い


初速とトータルは、OPTM XとOPTM LSのほうが出ています。
ただ両方とも打ち出しが12.5°・11.5°と低くて、キャリーだとMAX-Kがシリーズトップでした。
この2つは低弾道よりなので、打ち出しから抑えたいならX・LSの2モデルのモデルが良さそう。
コブラ OPTM MAX-K ドライバーの良かった点・気になった点
良かった点
- ミスヒットしても初速が落ちづらく安定したキャリーを出せる
- 寛容性特化なのに飛距離を犠牲にしていない。結構飛ぶ
- 高さもスピンも実にバランスが良い
- 高慣性モーメントの中では振りやすさもそこそこ良い
気になった点
- つかまりはそれほど強くないのでスライサーは少し注意してほしい
- 打感はしっかり目の硬質寄りで、柔らかい打感が好きな人は好みが分かれる
- バックウェイトが固定式で、ヘッド側での重心調整はできない
コブラ OPTM MAX-K ドライバーの10段階評価

| 評価項目 | スコア |
|---|---|
| 飛距離 | 8.5 / 10 |
| 弾道の高さ | 8.0 / 10 |
| 低スピン性能 | 7.5 / 10 |
| 安定性 | 9.5 / 10 |
| 打感 | 7.0 / 10 |
| 構えやすさ | 8.0 / 10 |
| 操作性 | 7.0 / 10 |
| つかまり | 6.5 / 10 |
OPTM MAX-Kは高さも出やすいのでシリーズ中では一番扱いやすいですね。安定感も期待していたとおりで、ミスヒット時のロスも少ないので実戦向きなドライバーとしておすすめしたいです。
そのうえで、キャリーはサイト内8位ということで、寛容性と飛距離をここまで両立できているので高性能ぶりでは現時点は随一の出来栄えだと思っています。
もっと売れても良さそうなところですが、プロ使用率があまり高くないコブラだけにしょうがないのかもしれません。
高MOIヘッドではそこそこ振りやすかったですし個人的にはめちゃくちゃ評価したいモデルです。

ポジションマップでは右上のゾーン、つかまり弱めでやや高弾道のところにいます。
つかまり度的にはスライサーよりもフッカーの方が使いやすいヘッドだとは思います。
関連【試打評価】PING G440K ドライバー|10Kなのに飛ぶ!前作の弱点を潰した完成形【口コミ・評判】
関連【試打評価】コブラ DS-ADAPT MAX-K ドライバー|トラックマン4で飛距離計測
関連【試打評価】コブラ OPTM MAX-D ドライバー|トラックマン4でデータ計測
関連テーラーメイド Qi4D MAX ドライバーの試打レビュー|トラックマン4でデータ計測
関連【試打評価】キャロウェイ ELYTE X 10Kドライバー|トラックマン4で飛距離計測
関連【試打評価】コブラ 『DS-ADAPT X ドライバー』トラックマン4で飛距離計測


























