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Arccos Air発表|センサー不要・スマホ不要のAIショットトラッキングがついに現実に

Arccos Golfが「センサーなし・スマホなし」で全ショットを自動追跡するウェアラブルデバイスArccos Airを正式発表しました。価格は349.99ドル(初年度Game Trackingサブスクリプション199.99ドル分を含む)。米国ではarccosgolf.comおよびAmazonで販売を開始しています。

この記事の執筆者:まさ(元ゴルフショップ店員・クラフトマン) ⇒詳細プロフィールはこちら

ジャイロスコープ+加速度センサー+GPSで「ポケットに入れるだけ」

Arccos Airの本体サイズはAirPodsケースとほぼ同等で、重量は家の鍵程度です。内蔵されたジャイロスコープと加速度センサーがスイングの動作を解析し、GPSがコース上の正確な位置を特定します。

従来のArccos製品ではクラブごとにセンサーを装着し、スマートフォンとの連携が必須でした。Arccos Airではそのどちらも不要です。ポケットに入れるか、ベルトにクリップするだけで準備完了となるとのこと。

15億ショット分の計測データから構築された4兆のデータポイントで学習したAIモデルが、実際のショットと素振りを自動で判別します。手動での入力は一切必要ありません。すごすぎ。

バッテリーは1回の充電で2ラウンド、ケース込みで最大12ラウンド

項目仕様
センサージャイロスコープ、加速度センサー、GPS、マイク
本体サイズAirPodsケースとほぼ同等
バッテリー(本体)約2ラウンド / 最大10時間
バッテリー(充電ケース込み)最大12ラウンド
充電方式USB-C(フル充電まで約4時間)
対応OSiOS(Android対応は後日予定)
AI学習データ15億ショット / 4兆データポイント
対応コース数9,000コース以上
価格(米国)$349.99(初年度サブスク込み)

従来モデルとの比較❘センサー型とどう違うのか

Arccos Airの登場で、同社のラインナップは3つのトラッキング方式が共存する形になりました。

項目 Arccos Air Link Pro Smart Sensors Gen 4
センサー装着 不要 必要(14本) 必要(14本)
スマホ携帯 不要 不要 必要
クラブ自動判別 AI推定
(Smart Club Selection)
自動
(センサーで判別)
自動
(センサーで判別)
本体の携帯方法 ポケット or ベルトクリップ ポケット
バッテリー 2ラウンド
(ケース込み12R)
約10時間 各センサー約5年
米国価格 $349.99 $199.99 $179.99
日本価格(参考) 未発売 ¥34,800 ¥36,800

※表は左右にスクロールできます

ただ、クラブ判別の精度が気になるポイントです。 Arccos Airは物理的にどのクラブを使ったかを検知できないため、AIがショットの飛距離やパターンから使用クラブを推定する「Smart Club Selection」機能で補完します。ラウンド後にアプリ上で手動修正も可能ですが、センサー方式と比較するとこの点は明確なトレードオフです。

Link Proユーザーは無料アップデートで対応

注目すべき点として、既存のLink ProユーザーはソフトウェアアップデートのみでArccos Airのセンサーレス・トラッキング機能が利用可能になります。追加ハードウェアの購入は不要で、費用もかかりません。Link Proのハードウェアがそのままベースになっているためです。

Smart Laser Rangefinderとのバンドルも用意

Arccos Air単体のほか、同社のスマートレーザーレンジファインダー($299.99、初年度サブスク込み)とのセット販売も行っており、セット購入の場合、2年目以降のサブスクリプション更新時に年間100ドルの割引が適用されるようです。

このレンジファインダー(レーザー距離計)は傾斜だけでなく、風速・風向・突風といったリアルタイムの気象条件も加味した「Plays Like」距離を算出する点が特徴です。

日本での取り扱い|現時点ではAirの国内販売は未確認

Arccos Golfは日本向け公式サイト(jp.arccosgolf.com)を運営していて、Smart Sensors Gen 4(¥36,800)やLink Pro(¥34,800)、スマートグリップ(¥46,800)を直販しています。

しかし、2026年3月19日時点でArccos Airの日本語製品ページは存在せず、国内価格も未発表です。

Arccos Airは現状iOSのみ対応で、Android対応は「近日中」とされています。日本市場への展開時期は未定ですが、同社が日本語サイトを維持し直販体制を構築していることを考えると、国内展開の可能性は十分にあると考えられます。

ショットトラッキングの「最後のハードル」を取り除いたという意味

メジャーチャンピオンでArccosツアーアンバサダーのフィッツパトリックは、Arccos Airについて「ポケットに入れてプレーするだけで、後で得られる分析結果によって自分のプレーがどうだったかが正確にわかる」と評価しています。

Arccosのサル・サイード(Sal Syed)CEOは、ゴルファーがゲームトラッキングを敬遠してきた最大の理由は「センサー管理の手間」だったとし、Arccos Airはその障壁を完全に取り除くものだとコメントしています。

同社の公表データによれば、Arccosユーザーは初年度平均でハンディキャップを25%減少させ、アプローチショット(日本で言うアイアンショット)をピンに14.9フィート(約4.5メートル)近づけることができているとのことです。

センサー管理という「ハードル」がなくなったことで、このデータに基づく分析の恩恵を受けるゴルファーの裾野がさらに広がる可能性があります。

日本での正式発売にも期待です。

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この記事を書いた人

まさ:ゴルフ歴30年、メーカー勤務10年以上のギア専門家。Trackman 4を用いた忖度なしの試打計測データを公開しています。YouTubeチャンネル「ゴルフ雑記帳」でも動画レビューを更新中!

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まさ
ゴルフメーカーとゴルフショップで合計15年間働いた経験を元にゴルフに関するギア(クラブや計測器など)をわかりやすく紹介しています。ベストスコアは69 ショップ勤務時代に、クラフトマンとして修理・カスタマイズ技術を習得。現在もクラブ修理全般こなすクラブマニア。 Twitter、インスタグラム、Youtubeと各種SNSも運営していますので、フォローよろしくお願いします。 プロフィールはこちら