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【試打評価】テーラーメイド Qi MAXアイアン|オートマドローで飛距離がエグい【トラックマン4】

テーラーメイド Qi MAXアイアンの試打評価

テーラーメイド Qi MAXアイアンをトラックマン4で計測してきました。

7番ロフト28°のストロングロフト設計で、キャリー173.6ydをマーク。つかまりが非常に良く、飛距離性能も高い。純正シャフトも75gと重ためからも選べるのも面白いですし、飛んで曲がらないアイアンを探している方には間違いなく候補に入れてもらいたい良作。

この記事の執筆者:まさ(元ゴルフショップ店員・クラフトマン) ⇒詳細プロフィールはこちら

テーラーメイド Qi MAXアイアン 試打データ

計測はトラックマン4を使用。ボールはタイトリスト プロV1x(RCT)を使っています。13球打った平均データです。

試打スペック

  • 番手:7番(ロフト28°)
  • シャフト:REAX 75 S(純正カーボンシャフト)
  • ボール:タイトリスト プロV1x(RCT)
計測項目平均値
クラブスピード38.9 m/s
ボールスピード54.2 m/s
スマッシュファクター1.39
打ち出し角16.5°
スピン量5467 rpm
キャリー173.6 yd
トータル距離183.2 yd
最高到達点30.8 yd
落下角度46.2°
スピン軸-6.0(左)
曲がり幅9.4 yd(左)
キャリーサイド13.8 yd(左)
打ち出し方向-1.5°(左)

まず目を引くのがボールスピード54.2m/sという数値。ヘッドスピード38.9m/sでこの初速が出ているのは、フェースの弾きがかなり良い証拠かなと思います。

スマッシュファクター(ミート率)1.39はアイアンとしては標準的ですが、キャリー173.6ydは同ロフト帯(28°前後)の他モデルと比べてもトップクラス。スリクソンZXi4(28.5°)のキャリー170.2yd、PING G440(29°)の168.7ydを上回っていて、初速性能の高さがそのまま飛距離に直結しています。

打ち出し角16.5°はストロングロフト機としてはしっかり上がっている方で、弾道が低くて困るということはありませんでした。

テーラーメイド Qi MAXアイアンのトラックマン計測データ1
テーラーメイド Qi MAXアイアンのトラックマン計測データ2

スピン量は5467rpmで適度なスピン量。6000rpm以上のしっかり止まるタイプではないですが、落下角度46.2°と十分な角度がついているので、グリーンでの止まり方もそこまで心配しなくて良さそうです。

方向性と弾道|つかまり抜群で左に集まる

テーラーメイド Qi MAXアイアンのトラックマン計測データ3
テーラーメイド Qi MAXアイアンのトラックマン計測データ4

弾道はかなりのドロー傾向です。スピン軸-6.0°、曲がり幅9.4yd左と、見た目どおりのつかまった球が出ます。キャリーサイド13.8yd左を見ると、ターゲットよりかなり左にボールが集まっている状態。ぼくはドローヒッターなので、これだと正直ちょっと左に行きすぎる感覚があったので怖さはありますね。

テーラーメイド Qi MAXアイアンの散布図

散布図を見ると、ショットは170〜177ydのレンジにきれいに収まっています。縦の距離感は安定していますね。横方向はほぼすべて左に集まっていて、右に出たショットは1球もありません。曲がり幅9.4ydはキャリー173.6ydに対して約5.4%なので、方向性の安定性は高いと言えます。

スライスに悩んでいる方には、このつかまりの良さはかなり心強いはず。逆にドローヒッターの方は引っかけが出やすくなる可能性があるので、試打してから判断した方がいいです。

テーラーメイド Qi MAXアイアンの打感と打音

テーラーメイド Qi MAXアイアンのフェースと打感

打感はそこそこ硬質で、フェースの反発力の高さをダイレクトに感じるタイプでした。柔らかくてフェースにボールが乗る感覚…ではなく、パンッと弾いて飛ばしていく感じ。

ただ、Qi MAXにはテーラーメイドが新搭載した「スタビライゼーションバー」が入っていて、インパクト時の余分な振動を49%カットしているとのこと。たしかに前作のQiアイアンと比べると、ガツンとくる不快な振動は抑えられている印象はあります。

飛び系アイアンの打感としてはまあこんなもんだろうという所。打感に期待はしなくていいですが、飛距離が出てくれるタイプとして割り切れば十分許容範囲です。打音は中〜高めの金属音で、弾きの良さが音からも伝わってきます。

テーラーメイド Qi MAXアイアンのデザイン

テーラーメイド Qi MAXアイアン

構えた時の印象は「大きい!そしてグースが強い!」です。いかにもボールをつかまえてくれそうな顔をしていて、スライサーの方は構えた瞬間に安心感を覚えるはず。実際のつかまりの良さもデータが証明しているので、見た目どおりの打球が出てくれるのは好印象です。

テーラーメイド Qi MAXアイアンのヘッド形状1
テーラーメイド Qi MAXアイアンのヘッド形状2

トップブレードは厚め。

テーラーメイド Qi MAXアイアンのソール形状2
テーラーメイド Qi MAXアイアンのソール形状

ソール幅もしっかりあるので、地面に接する面が広く、ダフリに対する寛容性は高めです。

テーラーメイド Qi MAXアイアンのデザイン

バックフェースのデザインはシンプルなキャビティバック。ごちゃごちゃしたデザインが苦手なぼくとしては好みの見た目です。縦に入ったスタビライゼーションバーがアクセントになっていて、デザインはけっこういい感じに仕上がっているんじゃないですかね?

テーラーメイド Qi MAXアイアンのシャフトスペック

純正シャフトのREAX 75は三菱ケミカル製のカーボンシャフト。Sフレックスで78gなので、カーボンとしてはしっかりめの重量帯。あとは65(R)というシャフトがありますが、そちらは60g台かと思いきや、57gだったので割と軽量です。

Qi MAXアイアンは買い?競合モデルとのデータ比較

ぼくが過去に計測した同カテゴリのアイアンとデータを比較してみます。いずれもトラックマン4での計測です。

項目 Qi MAX
(28°)
245MAX
(27°)
G440
(29°)
ZXi4
(28.5°)
トータル 183.2 yd 182.7 yd 177.4 yd 183.1 yd
キャリー 173.6 yd 170.9 yd 167.6 yd 170.2 yd
初速 54.2 m/s 53.6 m/s 51.7 m/s 52.9 m/s
スピン 5467 rpm 5317 rpm 4864 rpm 5222 rpm
打ち出し角 16.5° 20.0° 19.0° 16.8°
最高到達点 30.8 yd 36.1 yd 31.2 yd 29.4 yd
落下角度 46.2° 48.9° 46.5° 45.2°
曲がり幅 9.4左 6.0左 6.9左 5.5左

※各モデルで7番のロフト角が異なります。比較する際はロフト差を考慮してください。最高値を太字にしています。

ブリヂストン 245MAXアイアンとの比較

245MAXは7番27°とQi MAXより1°ロフトが立っていますが、キャリーは170.9ydでQi MAXとの差は約2.7yd。飛距離はほぼ拮抗しています。

大きく違うのは弾道の高さで、245MAXは打ち出し角20.0°、最高到達点36.1ydとかなりの高弾道。高さでグリーンに止めたいなら245MAX、上がりすぎない方が良いならQi MAXという棲み分けです。

PING G440アイアンとの比較

G440アイアンは7番29°でQi MAXより1°ロフトが寝ています。キャリー差は約6ydでQi MAXが上ですが、ロフト差を考慮するとほぼ互角。

G440は打ち出し角19.0°、最高到達点31.2ydと弾道がやや高め。スピン量は4864rpmと4モデル中最も少なかったです。初速はQi MAXの方が明確に上なので、飛距離を優先するならQi MAX、バランス型を求めるならG440ですね。

スリクソン ZXi4アイアンとの比較

ZXi4アイアンは7番28.5°とQi MAXとほぼ同ロフト。キャリーは170.2ydでQi MAXとの差は約3.4yd差です。

注目すべきは曲がり幅で、ZXi4は5.5yd左と4モデル中最も直進性が高い。Qi MAXの9.4yd左と比べるとかなりの差があります。

つかまりが強すぎるのが気になる方はZXi4の方がコントロールしやすいかなと思います。

良かった所・微妙な所

良かった所

  • 初速54.2m/sと同カテゴリ最高クラスの飛距離性能
  • つかまりが非常に良く、スライサーには心強いモデル
  • 縦距離のバラつきが少なく、番手間の距離感が作りやすい
  • バックフェースのデザインがシンプルで好印象

微妙な所

  • 打感は硬質で弾き系。柔らかい打感を求める方には合わない
  • つかまりが良すぎて、ドローヒッターには左へのミスが気になりそう
  • 打ち出し角16.5°はストロングロフトモデルとしては問題ないが、高弾道を求める方にはやや物足りない

テーラーメイド Qi MAXアイアンの総合評価|こんな方におすすめ

テーラーメイド Qi MAXアイアン
評価項目スコア
飛距離10 / 10
弾道の高さ7 / 10
スピン性能7 / 10
安定性8 / 10
打感6 / 10
構えやすさ(トップブレード / ソール幅)7 / 10
操作性5 / 10
つかまり9 / 10

テーラーメイド Qi MAXアイアンは、飛距離とつかまりに全振りしたアイアンといった感じでしょうか。キャリー173.6yd、初速54.2m/sという数値は同カテゴリの中でもトップクラス。ストロングロフト28°の恩恵もありますが、それを差し引いても初速性能の高さは特筆モノです。

最大の武器はつかまりの良さ。スピン軸-6.0°、曲がり幅9.4yd左と、しっかりドロー回転がかかります。スライスに悩んでいる方にとっては、構えた瞬間の安心感と合わせて、かなり頼れる相棒になりそうです。

あえてデメリットを挙げるとすれば、打感が硬質で弾き系なこと。飛び系アイアンの宿命ともいえますが、打感にこだわりがある方は店頭で試打してからの判断をおすすめします。また、つかまりが良すぎるが故に、ドローヒッターの方は左へのミスに注意が必要です。

スライサーで飛距離を伸ばしたい方、やさしく打てる飛び系アイアンを探している方には、かなり魅力的なモデルです。

ヘッドスピード別のおすすめセッティング

HS42以上の方(ドライバーだと47m/s以上の方)

純正カーボンだとシャフトが負ける可能性があるので、NS PRO 910GHなどのスチールシャフトへのリシャフトを検討してみてください。つかまりが良いモデルなので、HSが速い方は左への引っかけに注意。試打で弾道を確認してから決めるのが安心です。

HS38〜41の方(ドライバーだと42〜45m/sぐらい)

純正のREAX 75 Sがベストマッチ。このヘッドスピード帯が最も恩恵を受けられるゾーンです。飛距離・方向性ともにバランスよく性能を引き出せます。

HS35〜37の方(ドライバーで40m/sぐらいの方)

純正カーボンのRフレックスか、もしくは同シリーズのQi MAX LITEアイアン(7番31°)を検討するのも手です。Qi MAX LITEはロフトが寝ている分、球が上がりやすく、ヘッドスピードがそこまで速くない方でも楽に高弾道が打てます。

テーラーメイド Qi MAXアイアンに関するよくある質問

Q. 前作Qiアイアンからの買い替えは価値ある?

Qi MAXは前作Qiアイアンの後継モデルで、新搭載のスタビライゼーションバーによる打感の改善が大きなポイントです。前作の飛距離性能に不満がなく、打感だけ気になっていた方には買い替える価値はあります。

ただし劇的な変化というよりはブラッシュアップなので、急いで買い替える必要はないかなというのが正直な感想です。

Q. スライサーでも使える?

むしろスライサーの方にこそ試してほしいモデルです。スピン軸-6.0°、曲がり幅9.4yd左とドロー傾向が強いので、スライスを軽減してくれる効果が期待できます。グースも強いので構えた時の安心感も◎です。

Q. スリクソンZXi4とどっちが飛ぶ?

ロフトがほぼ同じ(Qi MAX 28°、ZXi4 28.5°)なので比較しやすいモデルです。キャリーはQi MAXが173.6ydに対しZXi4が170.2ydで約3.4ydの差。トータルはQi MAX 183.2yd、ZXi4 183.1ydとほぼ同じです。

直進性はZXi4の方が上なので、方向性重視ならZXi4です。

Q. シャフトは純正カーボンで十分?

HS38〜41m/sの方なら純正REAX 75 Sで十分です。ミツビシケミカル製の75g台で、カーボンとしてはしっかりした挙動。HS42m/s以上の方はスチールシャフトも選択肢に入れた方がいいですが、それ以外の方はわざわざリシャフトする必要はないと思います。

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この記事を書いた人

まさ:ゴルフ歴30年、メーカー勤務10年以上のギア専門家。Trackman 4を用いた忖度なしの試打計測データを公開しています。YouTubeチャンネル「ゴルフ雑記帳」でも動画レビューを更新中!

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まさ
ゴルフメーカーとゴルフショップで合計15年間働いた経験を元にゴルフに関するギア(クラブや計測器など)をわかりやすく紹介しています。ベストスコアは69 ショップ勤務時代に、クラフトマンとして修理・カスタマイズ技術を習得。現在もクラブ修理全般こなすクラブマニア。 Twitter、インスタグラム、Youtubeと各種SNSも運営していますので、フォローよろしくお願いします。 プロフィールはこちら