試打レビュー

テーラーメイド Qi4D レスキュー試打評価|トラックマン4で計測

テーラーメイド Qi4D レスキューの試打評価レビュー

カチャカチャによるロフト調整機能のみならず、新たにウェイト調整機能の搭載と、シャフトラインナップの拡充など、これまでのレスキューとは様相が違うテーラーメイドQi4Dレスキュー。

今回もトラックマン4を使用してデータ計測を行ったのでレビューしていきます。

この記事の執筆者:まさ(元ゴルフショップ店員・クラフトマン) ⇒詳細プロフィールはこちら

Qi4D レスキューのデザインと概要

テーラーメイド Qi4D レスキューのソールウェイト

今作最大の特徴は、新たに搭載されたTASウェイト(8g)です。カチャカチャは前作Qi35レスキューからあったので新機構ではありません。

初期設定では8gが装着されていて、別売りのウェイトでヘッド重量を変えることが可能。

また、従来モデルよりもシャフトを0.5インチ短く設定しているのも新しい試みです。

ソールデザインはQi35やQi10の時よりも好きですね。相変わらずカッコいいです。

【元クラフトマンの視点】 以下の数値は、私自身が実際に試打を行い、Trackman 4/GCQuadで計測した一次情報です。
テーラーメイド Qi4D レスキューのヘッド形状

ヘッド形状などはここまでのレスキューと大差ありませんが、クラウンの色味が前作よりも若干濃くなったので幾分締まった印象です。

テーラーメイド Qi4D レスキューのヘッド形状2

座りは特に気になりませんが、いつもどおりわずかに右を向いて見える気がします。

テーラーメイド Qi4D レスキューの調整機能

Qi35レスキューと同じくカチャカチャ搭載。これはホントに嬉しい。

テーラーメイド Qi4D レスキューのヘッド形状横から

今回からロフトは28°の6番まで揃えてきています。最近はこういうハイロフトのユーティリティの需要が増えているようなので偉いスペック設定です。

テーラーメイド Qi4D レスキューの試打シャフトスペック

シャフトは今回、60g台から80gまで純正で用意されていて大変助かる。スペックの充実ぶりがこれまでのレスキューと大きく異なります。純正でもハードヒッターがそのまま使えるモデルが選べますし、ここは素晴らしい変化ですね。

ちなみに今回ぼくは70gを打っています。

Qi4D レスキューの試打計測データ

テーラーメイド Qi4D レスキューの試打データ1

今回の試打では、ロフト角22度(#4)、シャフトは標準のREAX 75のフレックスSを使用しました。

計測器はトラックマン4、ボールはタイトリスト PRO V1x RCT(弾道計測器用)です。ヘッドスピードは44m/sから46m/sの範囲を目安にしています。

平均データが下記。

項目データ
クラブスピード40.8 m/s
ボールスピード58.7 m/s
スマッシュファクター1.44
打ち出し角14 °
スピン量4228 rpm
キャリー197.4 yd
トータル距離212.9 yd
最高到達点30.4 yd
落下角度42.3 °
スピン軸-2.8
曲がり幅-4.6
キャリーサイド-16.1
打ち出し方向-3.3


当サイトの過去のデータと比較すると、飛距離は真ん中ぐらいの数値です。初速も突出して速いわけではないため、特別飛ぶような飛距離特化型のモデルという印象は受けませんが、想定より飛ばないわけでもないので十分。

しかし、前作から0.5インチ短尺化されて振りやすくなっているにもかかわらず、Qi35レスキューQi10レスキューとほぼ同等の飛びです。飛距離があまり落ちていない点は非常に優秀です。

テーラーメイド Qi4D レスキューの試打データ2

打ち出し角はやや低めで推移しており、スピン量は4200回転前後と適正ですが、落下角度が若干浅めに出る傾向があります。高さを簡単に出すというよりは、ラインの出しやすさや操作性の向上を狙った設計であることがデータからも伺えます。

飛距離に関しては、ユーティリティとして十分な数値を確保していますが、飛び抜けて飛ぶタイプではありません。ただ、短尺化によるミート率の向上を考慮すれば、コースでの平均飛距離は安定しやすいと言えます。

高さの出方自体は、前作のQi35レスキューとほぼ同等レベルでした。

弾道や球筋、方向性について

テーラーメイド Qi4D レスキューの試打データ3

弾道は基本的にドロー傾向が強く出ました。捕まりやすい傾向にあるユーティリティというクラブとしては基本的な挙動という印象はあります。

ただ、前作のQi35レスキューが比較的ストレート系で捕まりが控えめだったのに対し、今作はかなり楽に球を捕まえられるようになり、この点については優しさがアップしたように感じます。

テーラーメイド Qi4D レスキューの分散データ

特筆すべきは方向性の良さです。分散データを見てもかなりまとまっており、左右のブレが非常に少なくなっています。

まあ、左にはだいぶ寄っているので、このあたりの調整を必要と感じました。

Qi4D レスキューのフィーリング

テーラーメイド Qi4D レスキューのフェースと打感

打感は前作のQi35レスキューから大きな変化は感じられず、適度な弾き感があります。変わっていないとはいえ、前作の時点ですでに良好な打感だったためマイナス要素ではありません。

特別に柔らかいわけではありませんが、手応えと弾きのバランスが良く、打っていて心地よいフィーリングです。個人的にテーラーのレスキューシリーズの打感は好きですし、多くの人も嫌悪感を感じるような打感ではないはず。

良かった所

微妙ポイント

短尺化されても飛距離が据え置きになっている
ユーティリティ特有の上がり過ぎを気にせず打てる
方向性が極めて良く、弾道が安定している

微妙だったところ

微妙ポイント

前作のQi35レスキューからの変化が少なく、マイナーアップデートという印象が拭えない

Qi4D レスキューの総合評価

評価項目スコアチャート
飛距離8 / 10■■■■■■■■□□
弾道の高さ6 / 10■■■■■■□□□□
低スピン性能8 / 10■■■■■■■■□□
安定性10 / 10■■■■■■■■■■
打感8 / 10■■■■■■■■□□
構えやすさ8 / 10■■■■■■■■□□
操作性9 / 10■■■■■■■■■□
つかまり8 / 10■■■■■■■■□□

Qi4D レスキューは、短尺化による恩恵をしっかりと実感できる安定感抜群のユーティリティです。飛距離性能こそ標準的ですが、シャフトが短くなったことでミート率が上がり、結果としてコースでの計算しやすさが格段に向上していると感じました。

適度なスピン量でラインを出しやすく、上がり過ぎを抑えた強弾道が打てるため、風の日や正確に距離を刻みたい場面で重宝しそうです。

前作から基本要素の劇的な進化はないものの、カチャカチャに加えて、ウェイト調整ギミックが追加されている点。純正シャフトも60g台〜80g台まである充実ぶりなどは選択肢が広がってありがたいところです。

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この記事を書いた人

まさ:ゴルフ歴30年、メーカー勤務10年以上のギア専門家。Trackman 4を用いた忖度なしの試打計測データを公開しています。YouTubeチャンネル「ゴルフ雑記帳」でも動画レビューを更新中!

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まさ
ゴルフメーカーとゴルフショップで合計15年間働いた経験を元にゴルフに関するギア(クラブや計測器など)をわかりやすく紹介しています。ベストスコアは69 ショップ勤務時代に、クラフトマンとして修理・カスタマイズ技術を習得。現在もクラブ修理全般こなすクラブマニア。 Twitter、インスタグラム、Youtubeと各種SNSも運営していますので、フォローよろしくお願いします。 プロフィールはこちら