ツアープロからアマチュアまで、いま世界中で圧倒的な人気を誇っているカスタムシャフト、それがフジクラの「VENTUS(ベンタス)」シリーズです。
PGAツアーではトッププロが次々と導入し、現在では最も多くの選手が使用するシャフトブランドのひとつとして知られていますね。
人気の理由は、ただ“飛ぶ”だけではありません。VENTUSが支持される最大の理由は、安定感・直進性・低スピン性を高いレベルで両立している点にあります。そして、その性能を支えているのが、フジクラ独自の「Velocore(ベロコア)テクノロジー」です。
この記事では、そんなVENTUSシリーズの技術的な特徴から、各モデル(ブルー・レッド・ブラック・TR・2024年モデル)の違いや選び方までを徹底的に解説していきます。
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目次
フジクラ VENTUS(ベンタス)シャフトの概要と特徴

VENTUSは、フジクラが2019年に発表したツアー対応・高安定設計のカーボンシャフトシリーズです。初代モデルは発売直後からPGAツアー選手に一気に広がり、今では「最もツアーで信頼されているカスタムシャフト」の一角を担っています。
最大の特徴は、Velocore(ベロコア)テクノロジー。
これは、シャフト内部のバイアス層(斜め方向に繊維を巻いた層)に超高弾性の70トンカーボンを全長にわたって配置する特殊構造で、シャフト全体の“ねじれ”や“たわみ”を抑え、オフセンターヒット時の方向ブレや初速ロスを最小限に抑えてくれる技術です。
その結果、VENTUSは「強く叩いても曲がらない」「芯を外してもブレにくい」という弾道安定性に優れ、競技志向のプレーヤーやスイング再現性を重視する中〜上級者に高く評価されています。
その後登場したTRシリーズでは、中間剛性を強化して操作性とライン出し性能をアップ。
さらに2024年モデルでは、次世代版であるVelocore PLUSを搭載し、より高い初速性能と一貫性を実現しました。
いずれの世代においても、「打点がズレても球が散りにくい」という共通のDNAがVENTUSの最大の魅力です。
他社人気シャフトとの違いは?

現在、TENSEI(三菱ケミカル)、DIAMANA、SPEEDER NX、TOUR AD(グラファイトデザイン)など、各社が高性能シャフトを展開しています。
それぞれに明確な個性があり、VENTUSはその中でも「方向安定性」「打点ブレへの強さ」「スイング再現性の高さ」に主眼を置いた設計となっています。
VENTUSの強みは、スイングの再現性を高める構造にあること。つまり、毎回同じように振るだけで、ボールが毎回同じように飛んでくれる。
これが、プロや上級者がフェアウェイキープ率・パーオン率を上げるためにVENTUSを選ぶ最大の理由です。
他社の弾き感や粘り感も非常に魅力的ですが、「打点ズレがスコアロスに直結している」と悩んでいる方には、VENTUSの“曲がらない設計思想”が大きな武器になるはずです。
3色展開で、弾道イメージが明確だから選びやすい

VENTUSシリーズは、常に「3色=3タイプの弾道設計」が明確に設計されています。それぞれ、使うゴルファーの弾道イメージやスイングタイプに応じて、はっきりと選び分けができます。
モデル | 調子 | 弾道タイプ | 向いているゴルファー |
---|---|---|---|
BLUE | 中調子 | 中弾道+低スピン | 直進性重視・ラインを揃えたい人 |
RED | 先中調子 | 高弾道+中スピン | 球を上げてキャリーを稼ぎたい人 |
BLACK | 元調子 | 低弾道+超低スピン | 強振してもブレさせたくない人 |
BLUE=基準となる中弾道モデル、RED=キャリー重視、BLACK=低弾道のロースピン
というように、3モデルの設計思想はシンプルかつ選びやすい。
さらにそこに「世代の違い(初代/TR/2024)」を組み合わせて考えることで、自分のプレースタイルにぴったりな1本が見つけやすい構造になっています。
純正シャフトで装着されているVENTUSとVelocore搭載モデルの違い

近年では、テーラーメイドやキャロウェイなどの完成品ドライバーに、純正シャフトとして「VENTUS」の名が付いたモデルが装着されていることがあります。ただし注意したいのは、それらの純正仕様のVENTUSにはVelocoreテクノロジーが搭載されていない、いわゆるOEM版(廉価版)である点です。
見た目は非常によく似ていても、中身はまったくの別物。Velocore非搭載のモデルは、使用しているカーボン素材やトルク設計が異なり、本来のVENTUSシリーズに求められる「ねじれ抑制・強弾道・低スピン」の性能は得られません。
本記事で紹介しているのは、すべてVelocore搭載の正規カスタムモデルです。購入時には、シャフトの先端側に「VELOCORE」のロゴがあるかどうかを必ず確認し、意図せず廉価版を選んでしまうことのないよう注意してください。
VENTUSの世代別の違いと選び方(初代/TR/2024)

VENTUSシリーズには「BLUE」「RED」「BLACK」という明確な弾道設計だけでなく、
同じカラーの中にも「初代」「TR」「2024年モデル」という“3つの世代”が存在します。
これらは見た目こそ似ていますが、実際には使い心地・剛性感・弾道の出方がまったく異なる別物です。
この章では、それぞれの世代がどんな設計意図で生まれ、どう性能が変化してきたのかを、わかりやすく整理していきます。
初代 VENTUS(Velocore)

2019年に登場した初代VENTUSは、フジクラが世界のツアーで戦うプロの声をもとに、“飛距離と方向性の両立”を目指して開発された最初のVelocore搭載モデルです。
- シャフト全長に70t級の高弾性カーボンを斜めに巻く「バイアス層」を設置
- スイング中のねじれ・たわみを抑制し、オフセンターヒット時の挙動を安定化
- スピン過多や打点のブレに悩むプレーヤーにとって、劇的に方向性が向上
▶ フィーリング的には、「ほどよくしなるけど、芯がある」。
▶ スイングテンポが中庸〜ゆったりめの人に特に合いやすい。
特にBLUEは万人向けモデルとして一気に定番化し、BLACKは“曲がらない棒”としてプロに浸透。
REDは日本未発売ながら、フェアウェイウッド用としても人気です。
VENTUS TRシリーズ(Tour Rated)

「もっと強く振ってもブレさせたくない」
そんなツアープロの要望を反映して誕生したのが、2022〜2023年にかけて展開されたTRシリーズです。
- 初代のVelocore構造はそのままに、中間剛性を大幅に強化
- シャフト外層に「Spread Tow(スプレッドトウ)」カーボンを追加
- スイング中に最も力がかかる中間部の“たわみ・ねじれ”を約10%カット
- 振動数も初代より5〜10cpm高くなっており、全体的にしっかりめ
▶ フィーリングは「初代より暴れず、押せる」
▶ 切り返しでのシャフトの“遊び”が苦手な人や、強振派に特におすすめ。
TRシリーズは、BLUE=ライン出しの再現性、RED=弾きと安定の両立、BLACK=究極の安定性
というように、それぞれの長所を残しつつ、プロのフィードバックを元にした「さらに操作できるVENTUS」に仕上がっています。
24 VENTUS(Velocore PLUS) 2024年モデル

2024年に登場したVENTUS最新モデルには、Velocoreの進化形となる「Velocore PLUS」が搭載されました。
- Velocore構造に新たな素材層を追加した“フルレングスバイアス強化”
- 特にスイング中のねじれ剛性・復元性が大幅向上
- オフセンターでも初速ロスが減り、芯で打ったような強い球が出やすい
▶ フィーリングは「全体的にしっかりしていて、フェースがブレない」
▶ 特に大型・高慣性モーメントヘッドとの相性が良く、現代のクラブ設計にマッチ
2024年モデルは、初代やTRよりもやや剛性が高めに感じられる設計ですが、
そのぶん打点のバラつきに強く、方向と初速が安定するという実戦向けの性能を備えています。
世代ごとの選び方まとめ
モデル | 弾道傾向 | 初代(Velocore) | TR(Velocore+中間剛性強化) | 2024(Velocore PLUS) |
---|---|---|---|---|
BLUE | 中弾道・低スピン | 素直な中調子で最も汎用性が高い | 中間剛性UPでライン出し・安定性UP | Velocore PLUSでより直進性&押し感が進化 |
RED | 高弾道・中スピン | 先中調子でキャリー・つかまり◎ | 先端の走りは残しつつ暴れを抑えた飛距離系 | 高初速&高打ち出しでもフェースが暴れにくい |
BLACK | 低弾道・超低スピン | 全体が硬い超剛性設計、左に行かない | 全体の剛性さらに強化、強振してもブレない | 剛性バランス調整で扱いやすさが向上しつつ、直進性も強化 |
このように、VENTUSは「カラー(弾道)」だけでなく「世代(構造と剛性)」で全く性格が異なるシリーズです。
“Blueの6S”でも初代とTRと2024ではまるで挙動が違います。シャフト選びで失敗しないためには、必ず「モデル × 世代 × スペック」の3軸で選ぶことが重要です。
マトリクス図は下記

初代 VENTUSのラインナップと特徴
VENTUS ブルー
- Velocoreテクノロジー初搭載、“再現性の高い強弾道”シャフトの原点
- 中弾道・低スピン設計で、ブレずに飛ばす安定感が魅力
- 切り返しでのしなり感とインパクト時のフェース安定性を両立
初代VENTUS BLUEは、2019年にフジクラが「Velocoreテクノロジー」を初めて搭載したモデルとして登場しました。
Velocoreとは、シャフト全長のバイアス層(斜め方向のカーボン積層)に超高弾性70tピッチ系カーボンをフルレングスで使用することで、スイング中やインパクト時のねじれ・しなり戻りを大幅に抑え、打点ズレによる方向ブレや初速ロスを極限まで抑制する技術です。
VENTUS BLUEは、そのVelocoreを活かして「中弾道+低スピン+直進性」を追求した中調子モデルで、先端剛性が非常に高く、中間〜手元はややしなやかという設計バランスを持ちます。これにより、切り返しではしなりを感じやすく、インパクトでは“芯を押し込むような感覚”が得られると評されました。
Blue 6Sの振動数は約256〜259cpm前後とされ、しっかり感はあるものの過度にハードではなく、ドロー・フェード両方に対応できるバランス型として、多くの中〜上級者から支持を集めました。
実際にジョーダン・スピースやブランド・スネデカーらがPGAツアーで使用したことでも注目を浴び、その信頼性と完成度の高さは現在のTR/2024モデルへと継承されています。
試打レビューフジクラ VENTUS ブルー試打評価レビュー|ハードヒッター向けだけど、プロが使うのも納得できる強弾道でコントロール性に優れたシャフト
関連フジクラがベンタス新作「VENTUS TRブルー」を発表。発売日・価格・特徴まとめ
スペック | 重量 | トルク | 調子 | チップ径 | バット径 | Velocore | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
5-R2 | 55g | 4.0° | 中調子 | 8.50mm | 15.10mm | あり | |
5-R | 56g | 4.0° | 中調子 | 8.50mm | 15.15mm | あり | |
5-S | 58g | 3.9° | 中調子 | 8.50mm | 15.20mm | あり | |
6-R | 64g | 3.7° | 中調子 | 8.50mm | 15.25mm | あり | |
6-S | 65g | 3.1° | 中調子 | 8.50mm | 15.30mm | あり | |
6-X | 66g | 3.1° | 中調子 | 8.50mm | 15.35mm | あり | |
7-S | 75g | 2.9° | 中調子 | 8.50mm | 15.35mm | あり | |
7-X | 77g | 2.8° | 中調子 | 8.50mm | 15.40mm | あり | |
8-X | 86g | 2.8° | 中調子 | 8.50mm | 15.45mm | あり |
あと、ゴルフ雑記帳のYoutubeチャンネルでも動画でVENTUSブルーについても紹介しているので合わせてご覧ください
VENTUS レッド
- 高弾道・つかまり重視の先中調子モデル
- 弾き感のある振り抜きとVelocoreの安定感が融合
- キャリーを稼ぎたいゴルファーやFW用としても高評価
初代VENTUS REDは、VENTUSシリーズの中でもっとも「球の上がりやすさ」と「つかまりやすさ」にフォーカスしたモデルで、Velocoreの安定構造を活かしながら、先端〜中間がしなりやすい“先中調子設計”が特徴です。
一般的に先調子のシャフトは「暴れる・左に行きやすい」といった弱点が指摘されがちですが、VENTUS REDはVelocore構造によってフェースのねじれや暴れを最小限に抑えており、弾き感と安定性を両立しています。
剛性配分としては、先端〜中間が柔らかく、手元はややしっかり目。そのため切り返しでのタイミングが取りやすく、インパクトでは自然とヘッドが走ってくれる挙動になります。特に「球が上がらない」「右に抜けやすい」という悩みを抱えたプレーヤーに対しては、キャリーと方向性をまとめて改善できる設計です。
RED 6Sの振動数は約264cpm前後とされ、BLUEよりやや高めのフィーリングを持ちながら、先端の柔軟性により結果的には“楽に飛ばせる”モデルとして評価されています。
また、ドライバーだけでなくフェアウェイウッド用シャフトとしての相性も非常に良く、
3Wや5Wの球の浮きづらさを解消する目的でも選ばれることが多いです。
試打レビューフジクラ VENTUSレッド試打評価レビュー|高確率で初速アップを狙える飛距離特化型シャフト
スペック | 重量 | トルク | 調子 | チップ径 | バット径 | Velocore | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
5-R2 | 54g | 4.1° | 先中調子 | 8.50mm | 15.00mm | あり | |
5-R | 55g | 4.1° | 先中調子 | 8.50mm | 15.05mm | あり | |
5-S | 57g | 3.9° | 先中調子 | 8.50mm | 15.10mm | あり | |
6-R | 63g | 3.7° | 先中調子 | 8.50mm | 15.20mm | あり | |
6-S | 64g | 3.4° | 先中調子 | 8.50mm | 15.25mm | あり | |
6-X | 66g | 3.3° | 先中調子 | 8.50mm | 15.30mm | あり | |
7-S | 75g | 3.1° | 先中調子 | 8.50mm | 15.30mm | あり | |
7-X | 77g | 2.9° | 先中調子 | 8.50mm | 15.35mm | あり |
関連フジクラの新作シャフト「Ventus Red」がついに発表&発売決定|2019年秋発売予定
VENTUS ブラック
- Velocoreの恩恵を最大限に活かす“全体高剛性”の元調子設計
- 左のミスを抑えつつ、インパクトで“押し込める”超低スピンモデル
- 強振しても暴れない設計で、ツアープロからの信頼も厚い
初代VENTUS BLACKは、VENTUSシリーズの中でもっともハードな剛性バランスを持つ“競技志向モデル”であり、Velocoreテクノロジーの持つ「打点のズレに強く、方向がブレない」という本質をもっとも鋭く突いたシャフトです。
設計は完全な元調子。手元から中間、先端に至るまで剛性を高く設計しており、スイング中のたわみやねじれ、しなり戻りを最小限に抑え、一切の遊びを排した“棒”のような挙動が得られます。
この構造により、低打ち出し・超低スピンの弾道が打ちやすく、風に強く突き刺さるような強弾道が特徴。左のミス(引っかけ・チーピン)が出やすい方にとっては、“フェースが返らない”ことで大きな安心感をもたらします。
6Sで約266〜268cpm、6Xで270〜275cpm、7Xでは280cpm超と非常に高めの振動数を持ち、ヘッドスピードが遅いと弾道が浮かず、打ち出し角不足やキャリー減少につながる可能性もあるため、ある程度のパワーと再現性が必要です。
それゆえ、ブラックはフィッティング前提で使われることが多く、実際にダスティン・ジョンソン、マキロイらのような“強く振ってもブレさせたくない”ツアープロがこぞって使用してきたモデルでもあります。
試打レビューフジクラ VENTUSブラック試打評価レビュー|ブルー以上の素晴らしい方向性
スペック | 重量 | トルク | 調子 | チップ径 | バット径 | Velocore | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
5-S | 59g | 3.4° | 元調子 | 8.50mm | 15.15mm | あり | |
5-X | 61g | 3.3° | 元調子 | 8.50mm | 15.20mm | あり | |
6-S | 65g | 3.0° | 元調子 | 8.50mm | 15.25mm | あり | |
6-X | 66g | 3.0° | 元調子 | 8.50mm | 15.30mm | あり | |
7-S | 76g | 2.8° | 元調子 | 8.50mm | 15.35mm | あり | |
7-X | 78g | 2.8° | 元調子 | 8.50mm | 15.40mm | あり | |
8-X | 86g | 2.8° | 元調子 | 8.50mm | 15.45mm | あり |
VENTUS TR のラインナップと特徴
ベンタスTRブルー
- Velocore搭載+中間剛性強化で、ライン出しと再現性が格段に向上
- Spread Tow補強により、ブレない“押し込み感”と直進性がアップ
- 左のミスを抑えたいフェードヒッターや競技志向のゴルファーに最適
VENTUS TR BLUEは、初代VENTUS BLUEの中弾道・低スピンという性格を継承しつつ、
中間剛性を大幅に高めた“操作安定型シャフト”として開発されました。
搭載されているVelocoreテクノロジーは初代と同様、全長に70t級の超高弾性ピッチ系カーボンを使用し、スイング中のねじれやオフセンターヒット時の挙動を抑制。そこに加えてTRシリーズでは、中間部にSpread Tow(スプレッドトウ)と呼ばれる極薄高弾性カーボンを追加し、スイング中に最も力のかかる中間部のねじれ剛性を10%以上強化しています。
これにより、初代BLUEよりも切り返しで“芯のあるしなり”を感じやすく、フェースのブレがさらに少ない挙動となりました。
「インパクトゾーンで軸がブレずに球を押し込める」「フェードでラインが揃いやすい」という声が多く、特に左へのミスを嫌うプレーヤー、風に強いボールを打ちたい競技志向層にマッチする仕上がりです。
振動数は同スペック比較で初代BLUEより5cpm程度高く(例:6Sで264cpm前後)、全体剛性は明らかに強化されつつも、手元の適度なしなり感も残されており、「硬すぎて扱いづらい」という印象にはならない絶妙な剛性バランスです。
試打レビュー【試打評価】ベンタスTRブルー|これは叩ける!超安定の低スピンフェードシャフト【口コミ・評判】
スペック | 重量 | トルク | 調子 | チップ径 | バット径 | Velocore | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
5-S | 58g | 3.5° | 中調子 | 8.50mm | 15.10mm | あり | Spread Tow補強 |
6-S | 66g | 3.4° | 中調子 | 8.50mm | 15.20mm | あり | Spread Tow補強 |
6-X | 67g | 3.1° | 中調子 | 8.50mm | 15.25mm | あり | Spread Tow補強 |
7-X | 77g | 2.9° | 中調子 | 8.50mm | 15.30mm | あり | Spread Tow補強 |
ベンタスTRレッド
- Velocore搭載の先中調子×中間剛性強化で、暴れない飛距離系に進化
- 高弾道+強い弾きでキャリーを稼ぎつつ、左への不安を解消
- フェアウェイウッドでも抜群の相性。やさしさと安定のバランス型
VENTUS TR REDは、初代REDの「先調子・高弾道・つかまりやすい」というキャラクターを引き継ぎつつ、Velocoreテクノロジーに加えて中間剛性の強化・先端挙動の制御を図った“飛んで曲がらない”先中調子シャフトです。
TRシリーズ最大の特徴であるSpread Tow(スプレッドトウ)ファブリックを中間層に追加することで、しなり戻りのタイミングが明確になり、シャフトが走ってもフェースが暴れにくい設計となっています。
初代REDは「球は上がるけど、つかまりすぎると左が怖い」という意見もありましたが、
TR REDではVelocore+中間剛性の補強により、つかまりすぎず、高弾道でもブレない直進弾道が出せるように調整されています。
振動数は6Sで約269cpm前後と、初代よりも全体的に剛性感は増していますが、先端の走り感と押し感のバランスが絶妙で、叩いても浮きすぎず、軽く振っても飛ばせる仕上がりです。
「飛ばしたいけど、方向性も安定させたい」
「先調子が好きだけど、シャフトが暴れるのはイヤだ」
そんな方にとって、TR REDは安心して振り切れる“飛び系の最終回答”となり得ます。
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スペック | 重量 | トルク | 調子 | チップ径 | バット径 | Velocore | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
5-S | 56g | 3.6° | 先中調子 | 8.50mm | 15.05mm | あり | Spread Tow補強 |
6-S | 65g | 3.4° | 先中調子 | 8.50mm | 15.20mm | あり | Spread Tow補強 |
6-X | 66g | 3.2° | 先中調子 | 8.50mm | 15.25mm | あり | Spread Tow補強 |
7-X | 77g | 3.0° | 先中調子 | 8.50mm | 15.30mm | あり | Spread Tow補強 |
ベンタスTRブラック
- Velocore搭載+全体剛性強化の超ハードスペック元調子モデル
- Spread Tow補強で、強振しても一切暴れない“鉄壁の安定性”
- 左ミスを徹底排除したいハードヒッターのための競技向け仕様
VENTUS TR BLACKは、初代BLACKの「叩ける・ブレない・左に行かない」というコンセプトを踏襲しつつ、全体の剛性をさらに引き上げて操作性と再現性を高めた元調子モデルです。
Velocoreテクノロジーに加えて、TRシリーズ特有のSpread Towカーボン補強を中間部に追加。この構造により、スイング中のシャフトのたわみ・ねじれ・ブレがほぼ皆無といえるほど抑制されています。手元〜中間〜先端のすべてが非常に高剛性に設計されており、スイング中の挙動が一貫して“芯”で揃うのが大きな魅力です。
振動数は6Sで約266〜268cpm、6Xで270cpm超と、同スペック内でも屈指のハード設計。
ただし、中間にSpread Tow層を配置することで、“棒のような硬さ”に少しだけしなりの余裕を持たせているのがポイント。
そのため、「BLACK=全くしならない」という印象よりは、「自分の力で“押し込める”粘り強さ」が感じられます。
球は吹けず、打ち出しは低く、スピンも最小限。ヘッドスピードが高いプレーヤーであればあるほど、再現性・安定性・飛距離のすべてが一段階引き上げられるモデルです。
試打レビュー【試打評価】ベンタスTRブラック|硬い硬い硬い!だけど安定して超飛ぶシャフト【口コミ・評判】
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スペック | 重量 | トルク | 調子 | チップ径 | バット径 | Velocore | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
5-S | 59g | 3.4° | 元調子 | 8.50mm | 15.20mm | あり | Spread Tow補強 |
6-S | 66g | 3.0° | 元調子 | 8.50mm | 15.30mm | あり | Spread Tow補強 |
6-X | 67g | 2.9° | 元調子 | 8.50mm | 15.35mm | あり | Spread Tow補強 |
7-X | 78g | 2.8° | 元調子 | 8.50mm | 15.40mm | あり | Spread Tow補強 |
24 VENTUS のラインナップと特徴
24 VENTUS ブルー
- Velocore PLUS搭載で、安定性・押し込み感・直進性がさらに強化
- 先端剛性+中間しなりの絶妙なバランスで、スピン・打ち出しが安定
- 最新ヘッドと相性抜群。中調子系の“完成形”とも言える1本
VENTUS BLUE 2024は、初代BLUEの中弾道・低スピン・高い方向安定性という特性を継承しながら、次世代技術Velocore PLUSの搭載により、さらに弾道の一貫性とボール初速性能を高めた“最新の基準モデル”です。
Velocore PLUSでは、従来の70tバイアス構造に加えて新素材を追加し、シャフト全長のねじれ剛性・復元性をさらに強化。これにより、ミスヒット時でもフェースの暴れが極限まで抑えられ、強く振っても球が散らず、押し込むような直進弾道が出せる仕上がりになっています。
剛性バランスとしては、手元と先端がしっかり、中間にしなり感がある中調子〜中元調子設計。
振動数は6Sで約267cpm前後と、初代よりややしっかり感が増しており、中〜高ヘッドスピードのゴルファーがラインを揃えながら叩いていける設計です。
BLUE 2024は、現代の高慣性モーメントヘッドに合わせた最適化が施されており、「球がつかまりすぎる」「フェースがズレる」といった挙動を最小限に抑えるため、特に方向性重視でスコアを作る競技志向プレーヤーには最適なモデルといえるでしょう。
関連【第3世代】24VENTUSブルー ベロコアプラス USモデルは2月発売|さらなる安定性と飛距離アップ
スペック | 重量 | トルク | 調子 | チップ径 | バット径 | Velocore | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
5-S | 58g | 3.3° | 中調子 | 8.50mm | 15.15mm | PLUS | Velocore PLUS搭載 |
6-S | 66g | 3.2° | 中調子 | 8.50mm | 15.30mm | PLUS | Velocore PLUS搭載 |
6-X | 67g | 3.1° | 中調子 | 8.50mm | 15.35mm | PLUS | Velocore PLUS搭載 |
7-X | 77g | 2.9° | 中調子 | 8.50mm | 15.40mm | PLUS | Velocore PLUS搭載 |
24 ベンタス レッド
- Velocore PLUS搭載で、つかまり・高打ち出し・初速がさらに進化
- 先中調子+高初速設計でも暴れにくい、“やさしさ×安定性”の両立型
- 球が上がらない、キャリー不足に悩む方にこそ試してほしい1本
VENTUS RED 2024は、シリーズの中で最も「高弾道でキャリーを稼げる」飛距離特化モデルです。ただし単なる“先調子の飛ばし系”ではなく、Velocore PLUSによってフェース挙動の安定感が大幅に強化されている点が特徴です。
剛性設計は先端〜中間がしなりやすく、手元は非常にしっかりとした“先中調子”構造。
しなり戻りが早いためヘッドが走りやすく、自然にボールが上がってつかまりますが、同時にVelocore PLUSの高ねじれ剛性が効いており、つかまりすぎや打ち出しのズレが抑えられた、直進性のある高弾道が実現します。
振動数は6Sで約267cpm前後。手元側の剛性はBLACKより高いとも言われており、先端の走り感があっても、切り返しではブレずにタイミングが取りやすい印象です。
「先調子=軽い・暴れる」と感じていた上級者層からも、“しっかり感がある飛び系”として評価が高いのがRED 2024の最大の魅力です。
また、5S・6Sの軽量帯ではつかまりと高弾道のやさしさが引き立ち、7Xではドロー過多を抑えながら“叩ける先調子”として競技ゴルファーにも選ばれています。
試打レビュー【試打評価】24VENTUSレッド|トラックマン4で計測
スペック | 重量 | トルク | 調子 | チップ径 | バット径 | Velocore | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
5-S | 56g | 3.3° | 先中調子 | 8.50mm | 15.10mm | PLUS | Velocore PLUS搭載 |
6-S | 65g | 3.2° | 先中調子 | 8.50mm | 15.25mm | PLUS | Velocore PLUS搭載 |
6-X | 66g | 3.0° | 先中調子 | 8.50mm | 15.30mm | PLUS | Velocore PLUS搭載 |
7-X | 77g | 2.9° | 先中調子 | 8.50mm | 15.35mm | PLUS | Velocore PLUS搭載 |
24 ベンタス ブラック
- Velocore PLUS搭載で、ブレない・吹けない・叩ける“究極の低スピンモデル”
- BLACK特有の剛性感に、操作性と球持ち感がわずかに加わったバランス型剛シャフト
- ハードヒッターにとって、信頼性・安定性の頂点となる1本
VENTUS BLACK 2024は、VENTUSシリーズで最もハードな設計を持つ“低スピン・強弾道系元調子シャフト”です。Velocore PLUSによるトルク抑制効果と復元性の強化によって、初代・TRのBLACKをさらに安定させたフラッグシップ・ツアースペックモデルとなっています。
剛性設計は先端・中間・手元すべてが非常に高く、全体剛性が極めて均一でブレのないEI構成。特に先端剛性はシリーズ最強クラスで、ヘッドの余分な返り・フェースの過剰な閉じが起きないため、強振してもインパクトでフェース向きが安定し、打ち出し方向・スピン量のバラつきが最小限に抑えられます。
一方、従来のBLACKと比べて中間部の粘りがほんのわずかに感じられるチューニングにより、「棒すぎて扱いづらい」という印象はやや軽減。振り切れれば“力強く押し込める球持ち感”と“ラインが揃う直進性”が高次元で両立します。
振動数は6Sで約267〜269cpm前後と、数値上はTRと大差ないものの、Velocore PLUSの効果で打点ズレの影響はさらに減少。ヘッドスピード50m/s前後以上のパワープレーヤーにとっては、スピン過多・左ミス・吹け上がりの三重苦を解決できる信頼の一本です。
試打レビュー【試打評価】24VENTUS ブラック|トラックマン4で計測
スペック | 重量 | トルク | 調子 | チップ径 | バット径 | Velocore | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
5-S | 59g | 3.2° | 元調子 | 8.50mm | 15.15mm | PLUS | Velocore PLUS搭載 |
6-S | 66g | 3.0° | 元調子 | 8.50mm | 15.30mm | PLUS | Velocore PLUS搭載 |
6-X | 67g | 2.9° | 元調子 | 8.50mm | 15.35mm | PLUS | Velocore PLUS搭載 |
7-X | 78g | 2.8° | 元調子 | 8.50mm | 15.40mm | PLUS | Velocore PLUS搭載 |
ベンタスシリーズの振動数と中間剛性
ベンタスシリーズ4種類を振動数計とセンターフレックス計を使って計測を行いました
振動数計は手元側の剛性、センターフレックス計は中間部の剛性の指標となり、どちらも数値が大きくなるほど硬くなっていきます












振動数(cpm) | 中間剛性(kg) | 先端剛性(kg) | |
ベンタス ブルー | 259 | 4.82 | 4.60 |
ベンタスTR ブルー | 264 | 4.76 | 4.64 |
ベンタス ブラック | 266 | 5.61 | 5.67 |
ベンタス レッド | 264 | 4.77 | 4.44 |
ブルーはやはり手元剛性が最も低いですが、中間から先端の剛性が高いタイプ。最もわかりやすい中元調子
ブラックは手元から先端にかけてすべての剛性が高いです。そのなかでも特に中間から先端の剛性が高いので、相対的に手元側でしなりを感じるというタイプ。それでも硬いことにはかわりがないので、使いこなすにはそれなりのパワーが必要です
レッドは手元が硬くて中間剛性と先端剛性が低めに設定されています。わかりやすい弾き系シャフトですね
そして最後にTRブルーですが、振動数と中間剛性はレッドと同じようなデータです。ただ、TRブルーのほうが先端剛性が高く設定されていまるのがわかり、捕まりは抑えやすくなります
- ブルーはわかりやすい手元調子系
- ブラックは全体が硬くハリの強いシャフト
- レッドは手元剛性が最も高いが、中間と先端側の剛性が低め
- TRブルーは中間剛性が低めのわかりやすい中調子
↓全体の振動数をまとめたものが下記です。
モデル | スペック | 振動数(cpm) | 備考 |
---|---|---|---|
BLUE 初代 | 6S | 約256〜259 | 標準的な中調子Sとしてややしっかりめ |
BLUE 初代 | 6X | 約262〜264 | 体感的には一般的なXよりもしっかり |
BLUE TR | 6S | 約264〜266 | 中間剛性強化。振動数も高め |
BLUE TR | 6X | 約267〜269 | しっかり叩ける直進系シャフト |
BLUE 2024 | 6S | 約267〜269 | Velocore PLUSで安定感がさらに向上 |
BLUE 2024 | 6X | 約270 | 中間の押し感が強く、風に強い弾道 |
RED 初代 | 6S | 約264 | 先調子ながら手元側は意外としっかり |
RED TR | 6S | 約269 | 弾き感+中間安定性の絶妙なバランス |
RED 2024 | 6S | 約267〜268 | 高初速・高弾道でも暴れにくい |
BLACK 初代 | 6S | 約266〜268 | X並みに感じる剛性。左を消せる |
BLACK 初代 | 6X | 約270〜273 | 押し込み系ハードヒッター向け |
BLACK TR | 6S | 約268〜270 | Spread Tow補強で最も棒感が強い |
BLACK TR | 6X | 約273〜275 | 50m/s以上推奨の超剛性ツアースペック |
BLACK 2024 | 6S | 約268〜270 | BLACKらしさを保ちつつ微調整された粘り |
BLACK 2024 | 6X | 約271〜274 | 直進性・操作性のバランスに優れた剛性 |
悩み別・用途別の選び方(マトリクス/チャート)
VENTUSシリーズは、「BLUE・RED・BLACK」という明確な弾道タイプに加えて、
「初代・TR・2024」という世代ごとの進化を組み合わせることで、非常に幅広いニーズに対応可能な設計になっています。
この章では、ゴルファーが抱えやすい悩みやプレースタイルに対して、どのモデルが最も効果的かを整理し、
VENTUSを“性能で選ぶ”ためのナビゲーションマップを提供します。マトリクス図は下記

悩み別|おすすめVENTUSモデルマトリクス
あなたの悩み・目的 | おすすめモデル | 理由とポイント |
---|---|---|
球が吹け上がる・スピンが多すぎる | VENTUS BLACK(TR / 2024) | 低打ち出し・超低スピン設計。強振しても吹けず、風に強い直進弾道。 |
球が上がらずキャリーが稼げない | VENTUS RED(TR / 2024) | 高弾道設計。Velocoreによる安定性と高初速でキャリーをしっかり伸ばせる。 |
フェースが返りすぎて左に巻く | VENTUS BLACK(初代 / TR) | 元調子+先端剛性で過剰なつかまりを抑制。振っても左に出にくい。 |
スライスが止まらない/球がつかまらない | VENTUS RED(初代 / TR) | 先中調子で自然につかまる。右へのミスを抑えたい方におすすめ。 |
フェースが暴れて方向が安定しない | VENTUS BLUE(TR / 2024) | 中間剛性強化でシャフト挙動がブレにくく、ミート率が安定。 |
球筋をラインでコントロールしたい | VENTUS TR BLUE / TR BLACK | Velocore+Spread Towでシャフト軌道が安定。ライン出し性能◎。 |
飛ばしたいけど、安定感も欲しい | VENTUS RED 2024 | つかまりと高初速にVelocore PLUSの安定性を加えた“飛び系×安心感”。 |
操作せずに“真っすぐ飛ばしたい” | VENTUS BLUE(初代 / 2024) | 中調子・ストレートバイアスで、再現性と直進性に優れる設計。 |
ドライバーとFWで高さのバランスをとりたい | Dr:VENTUS BLACK / FW:VENTUS RED(TR) | ドライバーは低スピン、FWは高弾道で、理想の高低差を構築。 |
まずは失敗せずに始めたい/迷っている | VENTUS BLUE(初代 / TR / 2024) | クセがなく扱いやすい“基準シャフト”。選びやすさと安定感が両立。 |
VENTUSシャフトの特徴&ラインナップ:まとめ
フジクラのNEWモデルシャフト「VENTUS」の紹介でした
- バックスピン量が多く吹き上がって飛距離ロスしてしまう方
- ここ一番での左へのミスを軽減したい方
- 操作性の高いシャフトを求める方
フジクラといえばspeederシリーズに代表されるような弾き系のシャフトのイメージが強いですが、今作に限っていえば非常に粘りのあるシャフトとなっています
ツアープロたちも続々と使用を開始している注目のシャフトなのでギア好きは要チェックのモデルです
以上、フジクラ「VENTUS(ヴェンタス)シャフト」特徴&ラインナップをわかりやすく紹介解説。という話題でした
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