Shot Scopeから、Apple Watchで使えるゴルフナビアプリが登場しました。
専用のGPSウォッチも、クラブに付けるタグも必要がないのもメリット。
価格は149.99ドルの買い切りでサブスクリプション制ではありませんし、とにかくShot Scopeはラウンド分析機能がアーコス級に優れているので、分析するのが好きな人は要チェックなアプリです。
Apple Watchだけでラウンドが完結する

Shot Scopeは2014年設立で、スコットランドのエディンバラに本拠を置くメーカー。
日本ではまだ馴染みの薄いメーカーなのですけど、海外ではリーズナブルな価格ながら高度なショットトラッキング機能を搭載している点が評価されているゴルフウォッチなどを展開しています。
これまではV5やX5といった時計型のGPSゴルフナビ、PROシリーズのレーザー距離計、クラブに付ける専用タグを組み合わせるなどして販売してきました。
今回のアプリは、その中身を専用ハードなしでApple Watchで使えるようにしたもの。
MyGolfSpyはV5とX5と同じ機能が使えると書いています。
配信のしかたが少し変わっていて、App Storeで無料配信されている「Shot Scope」アプリの中に、Apple Watch用の機能が追加されるという形式です。
つまりダウンロード自体は無料ですが、149.99ドルはアプリ内課金となる点は注意してください。
とはいえダウンロードから実際にラウンドで使用するまで、3ラウンドぶんは無料で使うことが可能な点は良心的だと思います。使えないと思ったなら課金しなければいいだけです。
※現時点ではAndroid版は用意されていませんし、対応予定も公表されていません。
ホールマップは好きなポイントをタップして計測できる

ナビ部分はホール全体を上から見たコースレイアウト表示です。
描かれているのはバンカーや池、木の位置まで。
グリーンエッジ、センター、バックエッジまでの距離が分かります。
各ハザードまでのフロントとキャリーの距離も表示されます。
コースレイアウト内は好きなポイントをタップすることで自由に計測することができます。
ベータ版を1か月以上テストしたThe Hackers Paradiseによると、画面中央に固定された照準の下へマップをドラッグすると、その地点までの距離がすぐに切り替わる方式とのこと。
また、ドッグレッグの曲がり角やレイアップする地点など、ハザード一覧に載っていない場所まで測れます。
さらに過去のラウンドデータをもとに、どのクラブでどこまで届くかの目安もマップ上に表示されます。
グリーンの傾斜まで等高線で表示される

グリーンの傾斜マップも標準搭載。
Shot Scopeの社内マッピングチームが作成しているもので、グリーン上の傾斜や段差が等高線で表示されます。
この点は最近のゴルフナビとしては標準的な機能となってきましたが、搭載されているとなると嬉しいかぎり。
クラブタグなしでショットを記録できる

個人的にもV3を使っていたころは、ラウンド時には専用のタグをクラブに付けているだけで自動でトラッキングすることができました。
ですが、今回のアプリはそのタグすら使いません。めっちゃ凄い!
こちらはApple Watchのセンサーで動きと音を拾ってショットを検出する方式を採用しているようです。
スイングを検出すると位置を記録して、続けてクラブ選択の画面が出るようになっているとのこと。
とはいえ、アプローチショットのように振り幅が小さいショットは自動で拾えないことがあるため、その場合は手動のボタンで記録する必要はあります。
パットも手動入力です。
Shot Scopeの最高商業責任者ギャビン・ディア氏は「使えば使うほど精度が上がる」とコメントしています。
ツアーレベルの統計データを取得することが可能

ラウンドが終わると、データはiPhoneのShot Scopeアプリへ自動で同期される仕組み。
とにかく多くのラウンド情報を手に入れることができて、ツアーレベルの統計データを取得することが可能。
取得したデータはスマートフォンアプリやPC上から確認及び編集を行うことができます。
データ項目も多くて100以上もの情報を蓄積することができるのがメリットです。
ラウンド毎のスコアはもちろんのことパット数やパーオン率など定番の項目は当然網羅されています。
ラウンド時のショットの軌跡も記録されます。
プロの試合などでもよく聞く、ストロークスゲインドもわかります。
ショットのスコアに対する貢献度を表す数値で、自動で算出されるとのこと。

コース戦略を組み立てる「MyStrategy」と、100以上の統計を6つの指標に整理した「Shot Scope 6」も使えます。
このあたりのアプリ側とWebダッシュボード側の機能は無料です。
サブスク制ではないから購入後はずっと使える
価格は149.99ドルの買い切りで、購入する時の導入費用しかかかりません。
CEOのデイビッド・ハンター氏は、プレスリリースで「多くの競合は月額課金でユーザーを縛り、アプリを高額な長期契約に変えてしまっている」と指摘したうえで、一度の支払いで生涯使えるようにしたと説明しています。
Shot Scope公式が出している比較表(2026年8月1日時点)がこちら。
| アプリ | 年間のサブスク料金 | 5年間の合計 |
|---|---|---|
| Shot Scope | なし | 149.99ドル(買い切り) |
| 18Birdies | 99.99ドル | 499.95ドル |
| GolfShot | 79.99ドル | 399.95ドル |
| Hole 19 | 69.99ドル | 349.95ドル |
| The Grint | 59.99ドル | 299.95ドル |
ラウンドの記録を行うデバイスとして最も有名な「アーコスキャディ」は現在サブスクリプション制を導入していて、年額199ドルかかってきます。
そんなアーコスに引けをとっていない豊富なラウンド統計データを使うことができるのがShot Scopeです。
アーコスは素晴らしいデバイスなんですけど、ラウンド時にはスマートフォンを携帯しないといけないというデメリットもあります。
ランニングコストがかからないところは、V3のころからShot Scopeの一番の強み。
日本語には対応していないので、そこだけは注意
App Storeの表記では、iPhoneがiOS 15.6以降、Apple WatchがwatchOS 10.6以降です。
全世界42,000コース以上に対応しています。
気になるのは日本のゴルフ場に対応しているかどうかだと思いますが、V3を使っていたころは、日本のゴルフ場もアプリのコース一覧にあり実際に問題なく使用できていました。
ただし、中には未登録のゴルフ場やデバイス上に登録されていないところもありますので「同期」が必要です。
未対応のコースでもリクエストを行えば通常48時間以内には登録してくれるそうですので、万が一登録がなくても問題はなさそうです。
また、日本のApp StoreでもShot Scopeアプリ自体は配信されているので、ダウンロードは問題なくできます。
ただ、難点をあげるとすれば日本語には対応していないところ。
全て英語なのはハードルとなりますが、基本的にゴルフ用語なので調べればすぐにわかります。
正直、英語がまったく理解できないとか、自分でネットで調べて使うことができないという方にはおすすめしません。
まとめ
ナビとしての機能ではハードとソフトを専用設計しているガーミン等のデバイスの方が圧倒的に上ではあるんですけど、ラウンド統計を取得することに関してはデータの豊富さなども含めてShot Scopeが優れていると思います。これはV3を使ってみたときにも自身で感じたところです。
弱点だったのは、ゴルフナビとしての情報量と、専用ハードを別で買わないといけないところ。
ホールマップとグリーンの傾斜が入ったことで情報量は増えましたし、Apple Watchを持っていればハードの追加購入もいりません。
Apple Watchをお持ちの方は一度試しみてはいかがでしょうか。
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