試打レビュー

【試打評価】カイリホワイト|ローフェードを操れる三菱の新ブランドシャフト【口コミ・評判】

【試打評価】三菱ケミカル カイリホワイト15

三菱ケミカルのカイリホワイト(シャフト)を購入しましたので、さっそく試打計測を行いました(GCクアッドを使用)

カイリシリーズは2015年にテンセイが発売されてから約6年(7年か?)となる三菱ケミカルの新ブランドです。ディアマナカイリというシャフトも発売されていますが、あれとは別モノ

カイリシリーズは今回買ったホワイトが1作目となりますが、噂だとブルーもツアーではテスト中らしい(プロトタイプ)ので、そのうち市販されるでしょう

で、カイリホワイトはというと、ディアマナで言う所の白マナ系統のモデル。つまり低弾道で低スピンになりやすいとメーカーは謳っています

さらに今作の特徴のひとつとして、手元側をテーパー形状にすることで、白マナと青マナの合わせたような性格のシャフトだそうです。あと価格がなんでかめちゃくちゃ安くて、シャフト単品だと2万円以下で買えてしまいます(なんで?)

それでは詳しいデータを見ながら三菱ケミカル カイリホワイトについてレビューしていきます

計測に使用したクラブのスペック

  • ヘッド:キャロウェイ エピックフラッシュ
  • ロフト角:9.0°
  • シャフト:三菱ケミカル カイリホワイト
  • フレックス:S
    総重量:320g
  • ボール:タイトリスト プロV1x
  • 弾道計測器:GCQuad
この記事の執筆者:まさ(元ゴルフショップ店員・クラフトマン) ⇒詳細プロフィールはこちら

カイリホワイト試打計測データ

平均データ

ヘッドスピード(m/s) 46.8
ボールスピード(m/s) 67.8
打ち出し角度(°) 15.5
打ち出し方向(°) -0.4(左)
バックスピン(rpm) 2175
サイドスピン(rpm) 80(右)
ピーク時の高さ(yd) 39.2
降下角度(°) 41.4
センターからのブレ(yd) 3(右)
キャリー(yd) 268.5
総距離(yd) 286.3

以上が計測データです

キャリー268.5ヤード、トータル286.3ヤード

バックスピン量は2000回転ちょい。絶妙に美味しいところを推移しており丁度いいです

弾道は後述もしますが概ねフェードです。フェードだと考えればこのスピン量は低スピンになるでしょう

エネルギーロスが小さいためか、初速はしっかりと出てくれています。飛距離性能もなかなかに優秀です

弾道イメージはこちら

弾道はフェード寄りで、捕まりは強くはありません。普通に打っていった場合だとフェード回転が200rpm程度を推移します

反対に捕まえにいってもフック回転の数値は小さいため、コントロールもしやすいです

弾道を重ねたイメージ

弾道を重ねてみたものがこちらです

これで見てもわかるとおり、センターから右方向へと集まります。打ち出し方向も大きなバラつきはなく安定感は高いです

 

カイリホワイトは絵に書いたようなローフェード

いろいろなカスタムシャフトを計測してきておりますが、そのなかでも特に弾道は低いです

まず打ち出しが低く抑えやすいというのがメリットになります。個人的には弾道が高いほうなので、これだけ打ち出し角を低くできるのは嬉しいところです(平均15.5°)

低弾道というのはメーカーの説明どおりでした

 

フェード系回転はスピンが増えやすいのが通例。ところがカイリホワイトは弾道のわりにバックスピン量が抑えられているのがわかります

ローフェードが打ちやすいので狭いコースでもボールを置きにいきやすいと感じます

 

カイリホワイトの振動数と中間剛性

振動数計で手元側の硬さを測ってみたところ262cpmでした。USのカスタムシャフトの60g台にしてはそこまで高い数値ではありません

今作は手元部から先端にかけてテーパー形状になっていることも影響し、切り返しではしなりを感じやすいタイプです。手元調子系らしいフィーリングです

 

カイリホワイトの中間剛性

そしてセンターフレックス計で計測してみると5.16kg中間剛性がなかなか高いです。参考値としては、他社になりますが、ベンタスブルーが4.82kg。ベンタスブラックが5.61kgです

中間部がしっかりしているので手元側が相対的にしなっている感じがありますが、シャフト全体での動きは少なめです。シャフトの動きで飛距離をのばしていけるタイプではありません

中間部同様に先端の動きはとても小さめです。捕まえにいってもフック回転量は小さめ

先端がしっかり目であることでインパクト時のエネルギーロスも少なめです。当たりまけしにくいので、打点ブレが起こった際の初速の大きな低下は見られませんでした

硬さは感じるのでハードなシャフトに分類できます

シャフトスペック

比較的重ためなシャフトです。ベンタスTRに近い重量感はあります

 

カイリホワイトのデザイン

カイリホワイトはブラックベースでとてもシックなデザイン

 

カイリは「海の力と神秘を呼び起こす」という意味らしく、海をテーマにしたグラフィックが入っています

 

表面にもグラフィックが入っています。デザインはUSモデルらしくシンプル 

 

先端にはMR70と記載されているとおり、三菱ケミカルらしく高級素材が使用されています

  • 超低樹脂含有量(SLRC)プリプレグ:従来のプリプレグよりも最大15%多い炭素繊維と13%少ない樹脂で構成されています。最大40tの強度で、先端強度を高めつつ、トルクを抑えられます
  • MR70:従来の素材よりも10%高い弾性率でありながら、20%高強度の炭素繊維

 

カイリホワイトの総合評価

弾道を低めに抑えやすいのがメリットです。打ち出しが高いことでコントロールしづらいと感じている場合であれば、ラインを出しやすくなるなど、方向性において恩恵をうけやすいです

そして捕まりも控えめであることから、捕まえて打っていきたいシーンでも、思わぬチーピンに悩まされることが少なくなるはず

重量は重ためな設定ですが、USからの逆輸入タイプのシャフトらしく、シャフト全体の動きも極めて少なめで走る感覚もほとんどありません。そのぶん安定性も極めて高いので、弾道を落ち着かせたいならおすすめできます

あと、非常に安価で購入できるのでコスパ面では最強クラスです。価格を考えると恐ろしく高性能です

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この記事を書いた人

まさ:ゴルフ歴30年、メーカー勤務10年以上のギア専門家。Trackman 4を用いた忖度なしの試打計測データを公開しています。YouTubeチャンネル「ゴルフ雑記帳」でも動画レビューを更新中!

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まさ
ゴルフメーカーとゴルフショップで合計15年間働いた経験を元にゴルフに関するギア(クラブや計測器など)をわかりやすく紹介しています。ベストスコアは69 ショップ勤務時代に、クラフトマンとして修理・カスタマイズ技術を習得。現在もクラブ修理全般こなすクラブマニア。 Twitter、インスタグラム、Youtubeと各種SNSも運営していますので、フォローよろしくお願いします。 プロフィールはこちら