ONOFF KUROドライバー(2026)の試打計測を行ったのでレビューします。

計測にはトラックマン4を使用(今まではGCクアッド使っていましたが、アプリなどソフトウェアの使いやすさから変更しました)
結論から言っておくと、前作が良すぎでした(笑)
飛距離は出しやすいし、さすがONOFFといったところですが、打感の悪さと、意外と方向がまとまらなかった点は少々残念。
全体的にマイルドな難易度になったKUROドライバーなので、これまでのKUROがハードだと思っていた人には丁度良いバランス感だったかなと思います。
目次
ONOFF KUROドライバー(2026)の概要とデザイン

2026年モデルのKUROは、ONOFF史上最大のMOIと最高初速。というドライバー。最大MOIにしたけれど初速も果たして本当に上げられたのか?という点に注目したいところ。
ちなみにONOFF公式サイトの口コミでは、飛ぶ飛ぶ、10ヤードぐらい飛距離アップしたとかで好評みたいです。
さて、ソールデザインはこれまでのKUROドライバーの流れは崩していないですけど、プレートが金になったのである程度の識別のしやすさはアップしていると思います。

ONOFFも高MOIを謳ってきたという事ですが、ヘッド自体は縦にも横にも大型しています。
特にヘッド後方へは2.5mm伸びているし、クラウンの模様も相まって、上から見るとまるでPINGみたいです。
一応このクラウンにある凸リブはクラウンの剛性を上げるためだそうなので、カーボンクラウン部は薄型して軽量化している模様。そのぶん、より低重心化できている構造です。

ボール対して構えるとこのような感じ。フェースアングルはストレート系で、ここはONOFFのアスリートラインらしい雰囲気はあります。
結構デカく見えますが、どこのメーカーでも定番のサイズ感になってきたので違和感はありません。PINGなんかよりはあまり開いて見えないので、むしろこっちの方が万人受けしそうです。

横からの見た目はこちら。


ソールの金のプレートは高剛性ソールプレートと呼ばれるもので、溝部分がたわんで生まれたエネルギーを受け止める役割があるそうです。

ヘッド後方にはウェイトが入っています。
グリップエンドに入っているウェイトと入れ替えたりできて、バランスや振り心地を好みに調整できます。

フェースのレーザーミーリングがマジでキモいです。集合体恐怖症の人は鳥肌もの。
性能としては、ミーリングの密度を変化させてスピン量を最適化させるのが狙いみたいですが、もう見た目がね・・・。
まあ、今作の特徴は高MOIで安定感を高めて、初速アップできるようにエネルギーロスを減らすソールプレートが入ったりしてますよって感じです。
ONOFF KUROドライバー(2026)の試打計測データ



試打計測の平均データが下記
2024年以降、ドライバーはヘッドスピード44m/s〜46m/sの範囲内での計測に統一しています(1m/sぐらいは前後するのはご了承ください)。
計測項目 | 平均値 |
---|---|
ヘッドスピード (m/s) | 46.5 |
ボールスピード (m/s) | 65.8 |
ミート率 | 1.42 |
打ち出し角 (度) | 14.7 |
打ち出し方向 (度) | 1.4 |
スピン量 (rpm) | 2421 |
スピン軸 (度) | -4.5(ドロー回転) |
最高到達点 (ヤード) | 33.4 |
落下角度 (度) | 38.6 |
キャリー (ヤード) | 246.9 |
トータル (ヤード) | 270.5 |
キャリーサイド (ヤード) | 1.8左 |
曲がり幅 (ヤード) | 7.7左 |
いまいちスマッシュファクターが伸びなかった割には飛距離は出ていたかなと思います。スピン量は中程度。
飛距離性能と上がりやすさの分析

いつもどおり振っているはずが、純正シャフトが振りやすいのか、ちょっとヘッドスピードが出てしまっているのは申し訳ないです。
スマッシュファクターがあまり良くない割には触れている分、結局初速も出ているという感じでした。
平均でも66m/s弱出ているので反発は良い感じですし、ヘッドのポテンシャルは高いですし、シャフトとのマッチングも良いです。ここはやはりシャフトとヘッドの一貫生産の強みが出ているところかと思います。
平均飛距離も270ヤードには届いたので、飛ぶ部類には入りますが、公式サイトにあった10ヤード伸びました!というような驚きまではなかったです。

ただ、バックスピン量の安定性があまりなかったです。2000回転前半、中盤、さらには3000回転まで上がったりするなどして、飛び方が極端なのは気になるところです。
それから、高さについては出やすいです。ここに関しては低重心化がかなり効いている印象ですね。フェース下部でのヒットでもある程度浮いてくれます。
弾道や球筋、方向性の分析

左右のバラつきは思っていたよりもありました。安定感はここ最近のドライバーの中でも厳しい評価になりそうです。
特に今作は高MOIが一番の売りだったので、ちょっと残念な気はあります。初速の出しやすさの方が個人的にはインパクトがありました。

球筋としては基本的にドローが自然に出るタイプで、捕まりが良かったです。

ドローの曲がり幅も比較的大きい方かなとは思うので、標準状態では右へのミスを抑えやすい味付けがします。
打ち出しから左に出ていかないのでドローヒッターでも扱いやすいタイプには違いないです。
捕まりとスピン量を抑えるシャフトとのマッチングは良さそうな気がします。
ONOFF KUROドライバー(2026)のフィーリング

打感と打音はカーボンコンポジット感がかなり全面に出ていて、パカーンというタイプのサウンド。
PING G425シリーズほどではないにしろ少々耳障りでした。
あまり良い打音だとは思いにくいし、好きな人の方が少なそうな気もしますが・・・どうなんでしょうか。
ONOFF KUROドライバー(2026)の性能評価チャート
全体的にはそこまで高得点とはならなかったですかね。
とはいえ、飛距離性能は結構高いです。反発も良いですし、初速も非常に出やすい点は素晴らしい。
バックスピン量の増減が大きく出てしまったので、若干ロスが出た場面もあったから、そこが足を引っ張ったカタチです。
方向性は思ったよりも良くはなかったので、そこもカスタム次第で改善できればってところです。
あと打感と音が微妙でしたね。
まとめ

飛距離はさすがって感じです。ただ、前作、前前作の出来が良すぎたのでハードルが上がっていたのは事実です。
高MOI化を前面に押し出すのは現在のトレンドなのでしょうがなかったかもしれませんが、もっと飛距離特化してくれた方が個人的には嬉しかったですかね。
まあ全体的には上がりやすくて捕まりも良いので優しい味付けになったKUROなので、これまでのKUROドライバーにハードさを感じていた人にはちょうど良いかもしれません。
個人的には前作のKUROの方が評価としては上。
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