ブリヂストン BX1LS ドライバーの試打計測を行ったのでレビューします。
計測にはトラックマン4を使用(今まではGCクアッド使っていましたが、アプリなどソフトウェアの使いやすさから変更しました)

結論から言うと、BX1LS ドライバーは、ヘッドスピード45m/s以上のアスリートゴルファーにとっては、かなりおすすめできる選択肢の一つです。
驚異的な低スピン性能ながら、方向安定性も抜群で、左へのミスを恐れずに振り抜ける安心感は絶妙。
BITING FACE 2.0、SP-COR、フェードバイアス設計という点も見事に融合し、飛距離と正確性を高次元で両立しています。
9度ロフトのみという設定は正直残念な点ではありますが、ドローヒッターや飛距離を追求するパワーヒッターなら必ずチェックしておいてもらいたい一本です。BXシリーズ4機種の中では、個人的に最も完成度が高いと感じました。
目次
ブリヂストン BX1LS ドライバーの概要とデザイン

ブリヂストンゴルフから2025年9月5日に発売されるBX1LS ドライバーは、BXシリーズ4機種の中で最も低スピン性能を追求したアスリート向けモデルという位置づけのタイプ。
価格は93,500円(税込)で、ロフト角は9度のみという潔い設定が、このクラブの性格を明確に物語っているのかなと思います。

テクノロジー面での最大の特徴はBITING FACE 2.0と呼ばれる独自のフェーステクノロジーです。まあシリーズでは共通です。
スリップレスバイトミーリングをフェース全面に施し、前作より網目を細かく粗くすることで、インパクト時のボールへの食いつきを向上させています。フェース面のザラザラとした質感は見た目にも特徴的ですね。特にウェットコンディションでの滑り防止効果は顕著で、サイドスピンも抑えやすくなります。


素材はチタンボディ(Ti811)をベースに、クラウンとソールに高強度カーボン(CFRP)をコンポジットする設計を採用。
BX1STやBX2HTのカーボンモノコック構造とは異なり、ヘッド剛性を高めて強弾道を実現する一方、前重心設計により操作性を重視している点に注目したいです。

ヘッド形状はいわゆる逃げ顔のオープンフェース。形的にはここ数年のBSドライバーと大差ない和顔に仕上がっていますが、捕まり顔ではない点は好きですね。

455ccのヘッド体積は適度なコンパクト感があり、構えた際の安心感を最低限残しつつ、振り抜きやすさを両立したという感じでしょうか。パッと見、左に行く気がしない形状は、フッカーやドローヒッターにとっては心理的な安心感が強いです。



ソール部にはアジャスタブルカートリッジを搭載し、2g、4g、6g、8gの4種類のウェイトで細かな重心調整が可能です。また、バリアブルアジャストシステムにより8ポジションのフェースアングル調整も可能で、カスタマイズ性の高さも今作の魅力の一つでしょう。
サスペンションコアも健在。
スペックは下記です。
項目 | スペック |
---|---|
ロフト角 | 9.0° |
ライ角 | 57° |
ヘッド体積 | 455cc |
ヘッド素材 | ボディ:Ti811チタン合金+CFRP フェース:6AL-4Vチタン合金 クラウン/ソール:CFRP |
標準シャフト | VENTUS BS6Ⅱ(カーボン) |
シャフト重量(S) | 58g |
シャフトトルク(S) | 4.8 |
クラブ長さ | 45.5インチ |
総重量(S) | 約312g |
バランス(S) | D3.5 |
調整機能 | バリアブルアジャスト(8ポジション) アジャスタブルカートリッジ(2g/4g/6g/8g) |
グリップ | ブリヂストンゴルフ オリジナルラバー (バックライン無し/49.5g) |
価格 | 93,500円(税込) |
発売日 | 2025年9月5日 |
ブリヂストン BX1LS ドライバーの試打計測データ



試打計測の平均データが下記
2024年以降、ドライバーはヘッドスピード44m/s〜46m/sの範囲内での計測に統一しています(1m/sぐらいは前後するのはご了承ください)。
計測項目 | 平均値 | 最大値 | 最小値 |
---|---|---|---|
ヘッドスピード (m/s) | 44.8 | 45.5 | 44.5 |
ボールスピード (m/s) | 65.8 | 66.8 | 65.7 |
ミート率 | 1.47 | 1.48 | 1.46 |
打ち出し角 (度) | 14.4 | 14.7 | 14.2 |
打ち出し方向 (度) | -0.7 | -0.3 | -2.0 |
スピン量 (rpm) | 2052 | 2182 | 1719 |
スピン軸 (度) | -2.0 | -1.5 | -4.3 |
最高到達点 (ヤード) | 30.0 | 32.6 | 28.6 |
落下角度 (度) | 35.4 | 37.3 | 33.5 |
キャリー (ヤード) | 247.2 | 254.5 | 246.9 |
トータル (ヤード) | 275.3 | 280.4 | 241.7 |
キャリーサイド (ヤード) | 1.41左 | 10.4左 | 10.3左 |
曲がり幅 (ヤード) | 4.0左 | 5.9左 | 2.6左 |
最も注目すべきは平均スピン量2052rpmという驚異的な低スピン性能です。
また、スピン軸が平均-2.0度、曲がり幅も平均4.0ヤード左とほぼストレートで、ドロー系の曲がりを確実に抑制していることも特筆すべき点でしょう。
飛距離性能と上がりやすさの分析

BX1LS ドライバーの飛距離は、低スピンによる強弾道で最大化されています。
実測データでは、ヘッドスピード44.8m/sで平均キャリー247.2ヤード、トータル275.3ヤードを記録しました。
かなり飛んでいます。国産ドライバーの中では屈指の飛距離性能であることは間違いありません。
ボールスピードは平均65.8m/sと高く、ミート率1.47という感じでインパクト効率などのデータはなかなか良いデータで優秀です。
BITING FACE 2.0とSP-CORテクノロジーの組み合わせによるものなのか、トゥ・ヒールでのミスヒット時でも初速の低下が少なく、安定して飛距離も出せています。

上がりやすさについては、打ち出し角14.4度、最高到達点30.0ヤードと当サイトの平均からするとやや低めで推移していました。
これは前重心設計により重心が浅くなっていることが影響しているし、LSというモデル名どおりに性能だったと思います。バックスピン量もかなり少ない部類にはなるので、キャリーを大きく稼ぐにはヘッドスピードは45m/s以上は欲しいところですね。
弾道や球筋、方向性の分析

弾道の最大の特徴は、フェードバイアス設計による優れた方向安定性です。
実測データでは、スピン軸が平均-2.0度とほぼニュートラルに近い数値で、曲がり幅も平均4.0ヤード左という極めてストレートな弾道でした。

ドローヒッターである筆者の持ち球を見事に中和し、左へのミスを確実に抑制してくれています。
落下地点が平均1.41ヤード左でほぼセンター。方向性の安定感は抜群です。
散布図を見ても、270-280ヤードゾーンでも左右に大きく散ることなく集中しており、ばらつきが非常に少ないことが分かります。
弾道の質については、低スピンながら「上品なパワーフェード」といったイメージで、荒々しい低スピンボールではありません。

特にBITING FACE 2.0の効果により、フェースの滑りが抑えられ、スピン軸が安定することで直進性が向上しているところが良い点だと思っています。
4機種のBXシリーズの中で最もつかまりを抑えた重心ポジションの効果は明確で、左へのヒッカケやチーピンに悩んでいる人とっては理想的な設計に近いです。
あと、LSタイプの中ではミスヒット時でも大きく曲がらない寛容性も持ち合わせている点も強みとなります。
ブリヂストン BX1LS ドライバーのフィーリング

打感は「弾く感じ」がありつつも、しっかりした重みを感じるフィーリングです。
BITING FACE 2.0のザラザラとした表面加工による効果はけっこう高いような気がしていて、ボールが滑る感じがほとんどなく、ボールが食いついている実感が得られます。
特にウェットコンディションでの滑り防止効果は顕著で、雨の日でも安定したフィーリングを維持できる点は大きなメリットです。
個人的にはBX2HTの方がより柔らかさはあったので、ちょっとしっかり目な感覚はありました。
打音については、チタンフェース特有の金属的な響きがありますが、カーボンコンポジットなのでややこもった音です。まあ、これはほとんどの人が慣れてきたので問題ないでしょう。
ブリヂストン BX1LS ドライバーの良かった所・微妙な所
ブリヂストン BX1LS ドライバーの性能評価チャート
BX1LS ドライバーは、低スピン性能と方向安定性、そして飛距離という3つの要素で突出した出来栄えです。アスリート向けLSモデルとして理想的なバランスに仕上がっていると実感しました。
海外メーカーのLSモデルと同レベルの尖った性能で、性能面では一切の妥協がありません。まさに「ニッポンのLS」として、国産ドライバーの技術力の高さを証明する一本になったと思います。
まとめ

ヘッドスピード45m/s以上のアスリートゴルファーにとっては、現時点で最高の選択肢の一つにはなってきます。
平均2052rpmという驚異的な低スピン性能が目を引きますが、安定感も上々だったことで評価は相当に高くなりました。
BITING FACE 2.0による食いつきの良さ、SP-CORによる高初速性能、そしてフェードバイアス設計による方向性の安定。これらが見事に融合し、飛距離と正確性を高次元で両立させてきた点には驚かされます。
ただし、9度ロフトのみというのはいただけませんね。明確にターゲットを絞っているのはいいですが、プロレベルでも10°以上を選択するケースが増えているので、せめて2種類は欲しかったなと感じています。
まあ、左へのミスに悩むドローヒッター、または飛距離を最大化したいパワーヒッターなら、BX1LSは間違いなく候補の最上位に入れるべきドライバーにはなるのでチェックしておいてもらいたいです。BXシリーズの中では個人的に一番気に入りました。
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